hideの命日である本日5月2日に神奈川・CLUB CITTA'でトリビュートライブ「hide Memorial Day 2026~Sing along Live "Hi-Ho!"~」が開催された。チケットは完売。ニコニコ生放送での独占生配信も行われ、会場に足を運べない全国のファンもライブの模様を見届けた。
hideが旅立って28回目の春、豪華アーティストが集結
hideはX JAPANのギタリスト、そしてソロアーティストとして1990年代を駆け抜けたロックスター。1998年5月2日に33歳の若さでこの世を去ってから、28回目の春を迎えた。本日のトリビュートライブは、アーティストとオーディエンスがhideの名曲の数々を演奏と歌声、そして“ハート”で歌うライブイベントだ。ホストバンドをdefspiralが務め、木村世治(ZEPPET STORE)、TAKA(defspiral)、CUTT(SPEED OF LIGHTS、shame)がレギュラー出演陣として参加。スペシャルゲストとしてJ(LUNA SEA)、松岡充(SOPHIA)、PATA(X JAPAN、Ra:IN)、DJ-INA、FLOWのKOHSHIとKEIGO、w-shun(KNOCK OUT MONKEY)、西崎ゴウシ(カルメラ)with HIS HORNSが出演した。司会進行の浅井博章が、「今日はhideさんが実際に弾いていたギターが登場します! 正真正銘のhideさんの音をお楽しみに!」と呼びかけると、客席の期待感は一気に高まった。
hideが生前愛用した本物のギターがずらり
MG-X Paint
1990年代前半に使用。hide本人がペイントマーカーを用いて描いた柄が特徴。一部の丸い柄は"ダイエースプレー"の通称でヴィジュアル系バンドマンたちに知られるヘアスプレーを用いて描かれた。
MG-X Cherry Sunburst
1990年代中盤から使用。半永久的に音が伸びるシステム・サスティナーを搭載したモダンな装備と、レスポールをモチーフにしたクラシックな外観を併せ持つ。
MG-X Yellow Heart
"ロリロリのルックスでゲロゲロなリフを弾く"がコンセプト。ハート柄はhideが愛用したTシャツがモチーフ。
JG CUSTOM
ピッキングに反応して光るLEDが埋め込まれたカスタムモデル。1996年のライブでは「FLAME」にて使用され、1998年「ROCKET DIVE」のミュージックビデオにも登場した。
“LEMONeD 3兄弟”がhideの名曲を熱唱
この日のライブは、桃知みなみによるオープニングDJタイムを経てスタート。hideの1stソロアルバム「HIDE YOUR FACE」のオープニングを飾る壮大なインストナンバー「PSYCHOMMUNITY」をdefspiralのメンバーが演奏し、ライブ開演の狼煙を上げた。続いて、生前のhideに見出されたバンドのボーカリストである木村世治、TAKA、CUTTの"LEMONeD 3兄弟"がステージへ上がり、「Beauty & Stupid」をパワフルに歌い上げる。1996年の発表から30年が経過した今もなお色褪せない楽曲の魅力が、鮮烈なバンドアレンジによって引き立てられ、会場には「A-ha-ha」のシンガロングが響き渡った。その後、「In Motion」をCUTTが歌唱。彼は自前のMG-X Lemon Dropを構え、MASATO(G)とツインリードを奏でた。
続いて、TAKAが歌ったダウンチューニングのインダストリアルロックチューン「POSE」は、当時hideがハマっていたNine Inch Nailsらの影響を感じさせる1曲。TAKAはエッジの効いた歌声を轟かせた。この曲ではMASATOがペイント柄のMG-Xを演奏した。激しい楽曲に続いては、木村がhideのギター・JG CUSTOMを手にした。木村は「壊さないように気を付けます!」とおどけつつ、「FLAME」を熱唱。この曲はhideがZEPPET STOREに影響を受けて制作したナンバーで、hide本人も1996年のライブではこのJG CUSTOMを使用した。木村が歌う「FLAME」は、あたかも自身の楽曲であるかのような説得力を持っており、轟音と優しい歌声が場内を包み込んだ。
ピンクヘアでキメる松岡充、暴れ猿w-shun、テキーラ煽るFLOW
松岡充は、ピンク髪、サングラス、迷彩柄のパーカーというhideへのリスペクトでいっぱいの出で立ちで登場した。歌唱中に迷彩パーカーを脱ぎ去ると、その下からピンクのレオパード柄のセットアップが露わになり、松岡はさらなる臨戦態勢へ。「もっといけるだろ川崎!」と煽り、軽快にステップを踏む。そのグラマラスなパフォーマンスは、1曲入魂とも言えるような気迫を感じさせるもので、フロアから大歓声が巻き起こった。続いてw-shunは、hideの多国籍バンド・zilchの「ELECTRIC CUCUMBER」を歌唱。「皆さん、力貸してもらっていいですか!」と呼びかけた瞬間、極悪なギターリフが始まるとともに飛び跳ね、頭を振り、激しいパフォーマンスで観客を煽動。"神戸の暴れ猿"の異名を持つKNOCK OUT MONKEYのボーカリストらしく、フロアに飛び込むなど攻撃的な姿勢を貫いた。
FLOWのKOHSHIとKEIGOは、酒瓶を手に、酒狂いの賛歌「D.O.D.(DRINK OR DIE)」で大暴れ。特にKOHSHIは、hide特有の鼻にかかったような歌声、通称“ミンミン声”を完コピしており、hideそっくりな歌い方を披露するというハイレベルなテクニックを見せた。またKOHSHIは、「かつてhideさんはこう言ってました。『やっぱり人間は酒だ!』皆さん、飲み足りてますか!」と乾杯。2人は景気よくテキーラをあおった。
DJ-INAが巻き起こした「MISERY」大合唱
DJタイムではほろ酔い加減のDJ-INAが登場し、本イベントのタイトル曲である「Hi-Ho」をはじめ、数々のhide楽曲をスピン。MCではhide with Spread Beaverが10月から全国ツアーを行うことを告知し、「近年は“最後最後詐欺”をしてきましたけど、去年のライブを経て『やれるところまでやってみよう』という話になりました。皆さんもやれるところまでお付き合いください! よろしくお願いします!」と呼びかける。「最後の曲、歌ってくれるかな?」「いいともー!」と古典的なコール&レスポンスでフロアを温めてから、ラストに「MISERY」を投下。観客はそれぞれがhideのつづった優しい思いに満ちた歌詞をなぞり、合唱を巻き起こした。
JがLUNA SEA全員の思い背負い「ピンク“兄弟仁義”スパイダー」
「BLUE SKY COMPLEX」でライブは後半戦へ。ここではカルメラの西崎ゴウシがホーン隊を従えてステージに上がり、原曲にあるホーンセクションを見事に再現。アウトロでKing Crimson「21世紀の精神異常者」のフレーズを織り交ぜるなど、hideのライブと同じ構成で盛り上がった。「ever free」のあと、TAKAは「次の曲は皆さんで歌ってください」と呼びかける。「HURRY GO ROUND」はdefspiralの演奏とhideのボーカルトラックで構成され、そこにオーディエンスの歌声が重なった。
続いて、Jの登場がアナウンスされると、野太い歓声が響く。「今日はこんな素晴らしいイベントに参加できて光栄です! ヒロシさんからさ、『Jくん、hide兄との話を話してよ』って言われたの。もう話がたくさんあります。一緒にタトゥーを彫りに行ったり、LAでいたずらしたり。実際、感謝しかないですよ! いろんなことを学びました」とJならではのエピソードを披露。続けて、「そして今日は、LUNA SEAというバンドの代表としても来ています! hide兄がいなかったら、今のLUNA SEA、今の俺たちはないですよ。今日はメンバーみんなの感謝の思いをここに運んで来ました。RYUICHIの思い、SUGIZOの思い、INORANの思い、そして真矢くんの思いもね! この思い、届かせていきましょう!」と、「ピンク スパイダー」へとなだれ込む。hideを実の兄のように慕うJが、LUNA SEAのメンバー全員の思いを背負って届けた「ピンク スパイダー」。力強いベースを刻みながら歌うその姿は、hideへの敬意と愛情に満ちあふれ、フロアを一瞬で熱狂へと引き込んだ。「叫べるかー!」の一声に会場が応え、感情をぶつけ合うような濃密な空間が生まれた。hideへの思いを音に昇華させるJの気迫はすさまじく、わずか1曲とは思えないほどの圧倒的な密度でフロアを制圧。会場を包み込む熱気が、そのステージの尊さを物語っていた。
盟友PATA、イエローハート手に取り爆音
ライブ終盤に登場したのは、hideの相棒として長年活動をともにしてきたPATA。彼が繰り出すギターサウンドは、この日の出演者の中でも群を抜く爆音で、唯一無二の“いぶし銀”の存在感で観客を圧倒した。「CELEBRATION」では、TAKA、木村、CUTTの歌声をも圧倒するほどのギターの轟音がフロアを揺らし、お祭り騒ぎの盛り上がりを見せた。PATAは「こんばんは。またもや、よろしくお願いします」と挨拶し、演奏の合間には、ステージ上での絡みについてCUTTらに愛のある毒舌を放ち、会場の笑いを誘う場面もあった。「MISERY」の演奏後には「お借りします」と、hide愛用のイエローハートを静かに手に取り、「『TELL ME』!」とタイトルをコール。観客はPATAらの演奏に合わせ、大合唱で盛り上がった。
そしてイベントの締めくくりには、オールキャストが参加してのセッションへ。多くのゲストが酒を酌み交わしてほろ酔い加減となる中、松岡と並んでシラフのJが、hide愛用のペイントギターを手にし、ほかの演者もhideのギターを構えた。そして「Hi-Ho」のセッションが繰り広げられた。hideへの思いに満ちたイベントはこうして、にぎやかにエンディングを迎えた。
セットリスト
「hide Memorial Day 2026~Sing along Live "Hi-Ho!"~」2026年5月2日 CLUB CITTA'
01. PSYCHOMMUNITY(defspiral)
02. Beauty & Stupid(木村世治[ZEPPET STORE]・TAKA[defspiral]・CUTT[SPEED OF LIGHTS、shame])
03. In Motion(CUTT)
04. POSE(TAKA)
05. FLAME(木村世治)
06. ROCKET DIVE(松岡充[SOPHIA])
07. ELECTRIC CUCUMBER(w-shun[KNOCK OUT MONKEY])
08. D.O.D.(DRINK OR DIE)(FLOW)
DJ. Hi-Ho / CELEBRATION / BEAUTY & STUPID / ever free / MC / MISERY(DJ-INA)
09. BLUE SKY COMPLEX(木村世治・TAKA・CUTT & 西崎ゴウシ[カルメラ]with HIS HORNS)
10. ever free(木村世治・TAKA・CUTT & 西崎ゴウシ with HIS HORNS)
11. HURRY GO ROUND(defspiral)
12. ピンク スパイダー(J[LUNA SEA])
13. CELEBRATION(PATA[X JAPAN、Ra:IN] & 木村世治・TAKA・CUTT)
14. MISERY(PATA & 木村世治・TAKA・CUTT)
15. TELL ME(PATA & 木村世治・TAKA・CUTT)
16. Hi-Ho(ALL CAST)
hide presents MIX LEMONeD JELLY 2026
2026年9月6日(日)神奈川県 CLUB CITTA'
hide with Spread Beaver Zepp Tour 2026 “REPSYCLE THE REPSYCLED”
2026年10月2日(金)愛知県 Zepp Nagoya
2026年10月3日(土)大阪府 Zepp Osaka Bayside
2026年10月8日(木)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2026年10月9日(金)東京都 Zepp Haneda(TOKYO)
2026年11月5日(木)福岡県 Zepp Fukuoka
2026年11月6日(金)福岡県 Zepp Fukuoka
hide Birthday Party 2026
2026年12月13日(日)神奈川県 CLUB CITTA'


