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KOUHEI(04 Limited Sazabys)が虚をつかれて「なんそれー!!って」ってなる曲は

KOUHEI(04 Limited Sazabys)
7分前2026年05月15日 9:05

楽曲のリズムやノリを作り出すうえでの屋台骨として非常に重要なドラムだけど、ひと叩きで楽曲の世界観に引き込むイントロや、サビ前にアクセントを付けるフィルインも聴きどころの1つ。そこで、この連載ではドラマーとして活躍するミュージシャンに、「この部分のドラムをぜひ聴いてほしい!」と思う曲を教えてもらいます。

第41回は、主催フェス「YON FES 2026」を6月20、21日に愛知・愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で実施する04 Limited Sazabysのドラマー・KOUHEIさんが登場です。

構成 / 丸澤嘉明

ドラムフレーズが好きな曲とその理由

まず初めに、今回の選曲はたくさんの人に聴かれてるであろうアーティストから選出させていただきました。
どうしてもメロディや歌詞に耳が行きがちな中で、実はこれ技術やセンスが詰まってるというところを感じてほしく、勝手ながら選ばせていただきました。

Official髭男dism「Stand By You」(ドラム:松浦匡希)

0:13からのスネア1発からバス2、ハット2、バス2の入れ方めっちゃおしゃれです。
大抵の人は聴きこぼすような、派手に聞こえるのがすべてではないのを証明するような、技術とセンスがしっかり詰まったこのフィル。フックとなるフィルをAメロのど頭に持ってくるのも最高です。

ONE OK ROCK「Delusion:All」(ドラム:TOMOYA)

ワンオクなら「完全感覚Dreamer」だろって思った方がほとんどだと思います。もちろんあのフィルは全ドラマーを奮い立たせたフィルといっても過言ではないです。が、TOMOYAくんのすごいところはそこにとどまらず、リズム中のバスドラの抜き差しがすごい独特? 知的? なんと表現していいかわからないですが、「なんでそこに入れたのか?」「なんでここ抜いたのか?」みたいに、一定に聞こえるリズムの中にハッとする部分が多くて頭抱えます。でも音の鳴ってない部分にまでリズムを感じさせる間の取り方がすごくうまい方なので、複雑になっててもそう感じさせない、完成された技術の結晶だと思ってます。
ちなみにこの曲の0:18のバスドラのウドドウドドっていう入れ方とか、ここでしか使ってないのもおしゃれですね。ラスサビ前のフィルも好きです。

King Gnu「カメレオン」(ドラム:勢喜遊)

勢喜遊くんは本当にドラムが好きなんだなと感じさせてくれるドラマーで、マニアックなハットのニュアンスだったりスネアの位置だったり、吸収したものを楽曲に落とし込むのがうまい印象です。
この曲の2:43のフィルもゴスペルチョップスをしっかり落とし込んで作られていて素晴らしい発想だなと思うのと同時に、笑っちゃうくらいすごい技術でもあるので聴いててワクワクします。

RADWIMP「前前前世」(ドラム:山口智史)

この曲も皆さん聴いてるとは思いますが1:33のサビ終わりから間奏に切り替わるところ、フロアで締めると思いきや最後ハットに一発行ってるんですよね。
「なんそれー!!」ってなります。
フィル作るときに基本的には右手スタート(決まりはないです)でドラマーからみて左から右にフィルを流していくのですが右から左に戻ろうとすると絡まってしまうんですよね。でもこれは4発目を左手で一発行くことによって絡まることなく効果的に虚をつくフィル。脱帽です。

東京事変「群青日和」(ドラム:刄田綴色)

0:29のハットとタムを絡めた難しくないフィルなのですが、初めて聴いてコピーし始めたときに先ほど「前前前世」で話した右手と左手の絡まりが起きてしまい、「これどうやって叩いてるんだ?」となって動画を拝見したら、オープンスタンスといって普通は右手と左手をクロスして叩くのに対し両手を開いたまま叩くプレイスタイルということがわかり、なるほどそもそもスタイルが違うとフィルもまた違う発想で叩けるのかと気付かせていただいた曲です。僕らの曲「midnight cruising」のイントロのフィルはこのスタイルからヒントを得てできました。

自身でドラムフレーズをプレイする際に意識していること

僕は自分がフィルを作るときに、王道:個性を7:3の割合で入れるようにしてて。なんでもかんでも自分を出してしまうとくどくなっちゃうのと、効果的にならないと思ってしまうので、聴いてる人が普通に聴いてる中で、「ん?」とか、「おっ!?」っと思う瞬間をところどころちりばめるように構築するのを心がけてます。

あとメロディは第一に優先かつ効果的に聞こえるように叩いてます。

今現在気になっているドラマー

koboreのかつき(伊藤克起)です。
彼は腕の振りだったりフィルの作り方だったりがロックバンドにしっかり影響受けつつゴスペルも落とし込めてる感じがしてすごくいいです。
10個も下で驚かされることがいっぱいあるので、早く世の中に見つかればいいと思います。

KOUHEI(04 Limited Sazabys)

2008年に愛知県名古屋市にて結成されたロックバンド・04 Limited Sazabysのドラマー。2015年4月に1stフルアルバム「CAVU」を日本コロムビアから発売し、メジャーデビューを果たした。2016年から主催フェス「YON FES」を開催しており、2026年は6月20、21日に愛知・愛・地球博記念公園(モリコロパーク)で実施する。また毎年4月4日には独自に設定した「フォーリミの日」を記念して、ライブやファンとの交流イベントなどを行ってきたが、2026年に日本記念日協会より正式に「フォーリミの日」として認定・登録された。

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