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笹川真生、“ひかりのそこ”に集うファンに最新アルバムを全曲届ける

笹川真生(撮影:日吉“JP”純平)
6分前2026年05月28日 11:04

笹川真生が5月23日に東京・LIQUIDROOMにて東名阪ツアー「ひかりのそこ 第6層」の最終公演を開催した。

「ひかりのそこ」は、笹川が年に1度行っているワンマンライブ。昨年までは1公演のみの開催だったが今年は東名阪ツアーに規模を拡大し、ツアーファイナルは自身最大規模のキャパシティであるLIQUIDROOMが会場となった。

弦が入った新作をバンドで再現

開演前の影アナを担当したのは、笹川の楽曲にフィーチャリングアーティストとして参加している声優・平塚紗依。彼女の声で「会場内ではテレパシーの使用を制限しております」といった旨の注意事項が読み上げられると、場内は期待感と不安感が入り混じる不思議な空気に包まれた。

開演時間を迎え、バンドメンバーとともにステージに登場した笹川はキーボードの鍵盤に指を落としながら「あ、あ、あー。聞こえますか」と、“ひかりのそこ”に集うオーディエンスに声を届ける。準備を整えた彼は2023年リリースのアルバム「サニーサイドへようこそ」の収録曲「ノーヘヴン・ノーヘヴン」を歌い始め、ライブの幕を開けた。1曲歌い終えた彼が「笹川真生です。どうぞよろしく」と挨拶すると、続いて最新アルバムの表題曲「CULTURE DRUG ORCHESTRA」へ。ストリングスを取り入れたこの楽曲をバンドで再現すべく、澤田千冬(Key)はバイオリンを手に、秋好佑紀(G)と田中雄大(B)は弓で自身の楽器を弾き、原曲の持つどこか神秘的な音像をステージ上で再構築してみせた。

ここから笹川は“今の笹川真生”をダイレクトに表現するかのように、アルバムの収録順通りに楽曲を披露していく。笹川のささやくような歌声で始まったのは「HAMETSUのねがい」。「懐古主義わたし」では笹川がセンターマイクの前に立ち、オケで流れる平塚のボーカルに声を重ねながら「エーテル ナイファー エンバー ヴェスパー サンダー リーパー アビス・ゲイザー」と呪文のような歌詞をオーディエンスに浴びせた。

4曲披露したところで、笹川は「“DANCEの国”からやってきた笹川真生と申します」と改めて挨拶。続いて「競馬はされますか?」と問いかけ、ライブの翌日に北海道・帯広の競馬場で「ひかりのそこ 第6走」と名付けられた個人協賛レースが開催されることを明かす。これはアーティスト側が仕掛けたものではなく、ファンの応援によるものであることを添え「ありがたいです」と感謝の気持ちを伝えた。MCを挟んだあとも、笹川はアルバムの曲順をなぞるように「きみになっていく」「ゆうひ」をプレイ。MC前の激しい曲調から一転し、ミドルテンポの楽曲でフロアをクールダウンさせていく。ここまでキーボードを演奏しながら歌ってきた笹川が楽器をエレキギターに持ち替えると「水泳教室」の演奏がスタート。青白い照明が会場全体を優しく照らす中、優しくはかない歌声が響き渡り、どこか浮遊感のある心地よい空気感がフロアに満ちていった。

「また会いましょう。愛してるぜ」

フロアに手拍子を促し、笹川自身もマレットを手にしてフロアタムを叩いてセッションに参加した「パレード」、笹川が高音の“ゆうれいの歌声”を届けながらどこかノスタルジックなメロディを紡いだ「ゆうれいのまち」を経て、ライブは終盤へ。ステージ奥から照らされる光を浴びながら笹川が大きく伸びをすると、バンドメンバーは「トゥ・ビート」を奏で始めた。警戒色を彷彿とさせる赤い照明が灯る中、時に叫ぶように歌う鬼気迫る笹川の姿にオーディエンスは圧倒されるようにじっとステージを見つめていた。

インスト曲「SADMACHINEENSEMBLE」からシームレスに披露された「脳ない」では、笹川がエレキギターを高々と掲げ、思うがままにかき鳴らすひと幕も。時にはバンドメンバーと向き合ってセッションを繰り広げるなど、1人の演奏者としてライブの空間を楽しむ一面を見せた。本編の最後に笹川は「最後の曲です。また会いましょう。愛してるぜ」と言い放ち、アルバムのフィナーレを飾る「かみさま」を熱演。すがるでもなく、願うでもない「かみさま」を叫ぶように歌い、一旦ライブの幕を閉じた。

ファンの熱烈なアンコールに応え、バンドメンバーとともに再びステージに登場した笹川は、フロアを3ブロックに分けて声出しの練習を始める。3つの音程で和音を響かせることに成功すると、前作「STRANGE POP」の収録曲「このほしにうまれて」をプレイ。原曲では子供の声で歌われるパートをオーディエンスに委ね、この星に生まれ出ずることの喜びを分かち合った。演奏がクライマックスに差し掛かると、笹川と秋好は弓を手にエレキギターを鳴らし、不思議なハーモニーを会場内に響かせる。「また会いましょう。愛してます。笹川真生でした」と挨拶した笹川は、フロアから巻き起こる拍手と歓声を浴びながらステージをあとにした。

笹川は8月に大阪と東京でライブ「『脈拍』Vol.6」を実施する。ゲストは後日発表。オフィシャルファンクラブ「ひかりセンター」ではチケット先行予約を6月1日まで受け付けている。

セットリスト

笹川真生「ひかりのそこ 第6層」2026年5月23日 LIQUIDROOM

01. ノーヘヴン・ノーヘヴン
02. CULTURE DRUG ORCHESTRA
03. HAMETSUのねがい
04. 懐古主義わたし
05. きみになっていく
06. ゆうひ
07. 水泳教室
08. パレード
09. ちゅるちゅる
10. ゆうれいのまち
11. トゥ・ビート
12. SADMACHINEENSEMBLE
13. 脳ない
14. かみさま
<アンコール>
15. このほしにうまれて

公演情報

笹川真生「脈拍」Vol.6

2026年8月5日(水)大阪府 Music Club JANUS
2026年8月10日(月)東京都 渋谷CLUB QUATTRO

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