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原因は自分にある。アリーナツアー「仮ノ現」で観測者と創り上げた熱狂空間「あなたと僕たちで僕たちらしく」

原因は自分にある。
15分前2026年07月05日 13:07

原因は自分にある。のアリーナツアー「ARENA TOUR 2026 仮ノ現」の最終公演が、本日7月5日に東京・有明アリーナで開催された。

GNJBが創造する“仮想世界”

「ARENA TOUR 2026 仮ノ現」は、6月27日の兵庫・ワールド記念ホール公演を皮切りに、兵庫と東京で全6公演が行われたアリーナツアー。ツアーファイナルの会場となった有明アリーナはゲンジブが初めてワンマンを行う会場だ。観測者(原因は自分にある。ファンの呼称)がアリーナに足を踏み入れると、それぞれの客席には「仮ノ現」のプロローグを示唆するようなフライヤーが。そこには「GNJBの7人は、最先端AIを用いて仮想世界『GEN(GNJB Extended Noosphere)』を創り上げた」「そこには意思を持ち、選択し、感情を宿す者が存在している」と書かれており、これからどんな世界に誘われるのか、来場者たちの期待感を煽る。

開演時刻を迎えると、ステージ上のビジョンにはSF的な近未来空間で円卓を囲み、空中タッチディスプレイを操作するゲンジブの7人の姿が映し出される。彼らが“仮想世界”を創り上げていることが想起される中、鳴り響いたのは“7人の物語の始まり”を告げた、象徴的なセルフタイトルトラックのイントロフレーズ。「原因は自分にある。」に合わせ、えんじ色のきらびやかなナポレオンジャケットをまとい7脚の椅子に悠然と腰掛けるメンバーの表情が7分割の大画面に映し出されると、7色の光で埋め尽くされた客席から割れんばかりの歓声が湧き起こった。武藤潤が高らかに歌い上げる「沈黙(サイレンス)で」というフレーズに合わせて小泉光咲や杢代和人が浮かべた微笑に、観測者は“沈黙”とは裏腹の反応を見せる。

2曲目の「嗜好に関する世論調査」に続くと、リーダーの吉澤要人が「ラストいくぞ!」と観測者に力強くひと言。間奏パートでは吉澤の呼びかけに観測者が大きな「2択!」の声で応え、広大なアリーナ空間はぐんぐんと熱を帯びていく。大倉空人の気迫みなぎる「Brrrrr!」の声が興奮のムードをまた一段引き上げた「Joy to the World」では、小泉の「一緒に楽しもうね」というキラーフレーズも炸裂。7人はエレクトロスウィングのダンサブルなサウンドに乗せて花道で軽快なステップを踏み、割れんばかりの歓声を集めながらセンターステージへと歩みを進めた。

スポットライトに浮かび上がった小泉が豊かに歌い上げる頭サビに誘われ披露されたのは「ラベンダー(ピアノVer.)」。ぐっとテンポを落としたシンプルなピアノアレンジで届けられたこの曲で、スタンドマイクを握った7人はじっくりと、しっかりと歌に切ない思いを乗せて1つひとつのフレーズを歌い紡いでいく。彼らの背後には、ゲンジブのデビューから約1年後、コロナ禍の2020年7月に行われた配信ライブ「仮想げんじぶ空間」での同曲の披露映像が映し出され、6年の時の経過が見せた7人の如実な成長が、歌唱のみならず視覚的にも表現された。

ゲンジブの活動初期に生まれた“唯一のコール”である「炭酸水!」の声がメンバーの笑顔を誘ったEDM「ギミギミラブ」で7人のキュートなキメ顔が7分割画面に映し出されたのち、続いて送られたのは「シェイクスピアに学ぶ恋愛定理」。ここでは同曲のミュージックビデオで印象的に登場するモチーフである絵画の額縁がビジョンに浮かび上がり、7人がさわやかに歌い踊り、笑顔を交わし合う楽しそうな表情を“額装”した。ここで彼らは、ゲンジブの活動最初期に発表された楽曲6曲を駆け抜けるオープニングパートを終えて姿を消したが、その披露曲順は前述の「仮想げんじぶ空間」のセットリストとまったく同じものだった。

2人の誕生日サプライズ、W杯級の盛り上がり

鮮やかな手さばきで“仮想世界”を創造していく7人をとらえた幕間映像が終わると、ゲンジブの“ラップ組”こと大倉と吉澤がセンターステージに現れ、「We are GNJB!」と名乗りを上げる。映像の中と同じオールブラックの衣装に着替えた彼らはメインステージで5人と合流し、「in the FATE」で無数のダンサーを従えての超攻撃的なパフォーマンスを展開してみせた。勢いのままに「Paradox Re:Write」になだれ込むと、今度はステージに上がったムービングカメラが7人の迫真のパフォーマンスをより鮮明に、生々しくとらえていく。大倉の「よっしゃ、見せつけてやれ! MSY!」の声で桜木雅哉にスポットが当たり、ここからは「余白のための瘡蓋狂想曲」をアレンジしたダンストラックに乗せ、ソロダンスのリレーで野生的な躍動を見せたメンバー。この曲のクライマックスに用意されていたパートでは「有明見とけよ!」という煽りとともに、7人が圧倒的なパッションを放出しながら高速ステップを刻んでみせる。その鬼気迫るパフォーマンスは音が鳴り止んでもなお、衝撃の余韻とざわめきを残していた。

9曲を終えて設けられたMCタイム。ツアーファイナルとなった5日の2部公演では、7月12日に23歳の誕生日を迎える吉澤へ向けたバースデーサプライズが行われた。「Happy Birthday to You」の大合唱とケーキを贈られた吉澤は「去年はライブ当日が誕生日だったので祝っていただいたけど、今年に関しては忘れていたので驚いてます」と目を丸くしつつ、「(会場が)紫色の光1色になったのを見られてうれしいです。今年もがんばりたいと思います」と抱負を語る。会場は晴れやかな祝福ムードに包まれたが、そんな中で1人「ふざけんなよ!」と悪態をつきまくっていたのは7月16日に同じく23歳の誕生日を迎える長野凌大。「(祝われないのが)逆に気持ちいいな。12日と16日の差なんて、人生で換算したら誤差だからな!?」と、文句が止まらない彼の言動を見越していたのは残る5人のメンバーで、吉澤の祝福タイムののちにもう一度「Happy Birthday to You」の生演奏が響き渡ると、“逆転サプライズ”を察した長野は「気持ちいい! うれしい!」と180°表情を変えて手に持っていたタオルを高々と放り投げた。

昨年のライブで長野の誕生日を祝福できなかったスタッフ陣の猛省によって用意されたという長野へのサプライズはこれに留まらず、彼がロウソクを吹き消す仕草をすると、長野のメンバーカラーであるブルーのテープキャノンが発射される驚きの演出も。「え? 俺の誕生日、ワールドカップくらい盛り上がってんじゃん!」「(自分のことを)SAMURAI BLUE、日本代表かと思ってきました!」と目いっぱい浮かれた長野は、「本当に愛されてると思います。22歳は“にゃんにゃんの年”って言われてましたが、23歳は“兄さんの年”。成長してお兄さんになります」と、1年の抱負を語った。

「俺たちが最高のグループ、原因は自分にある。だ!」

にぎやかに2人の誕生日を祝ったMCを終えると、7人は新曲「火宴」でパフォーマンスを再開させた。明日7月6日に配信リリースされるこの曲はテレビアニメ「鉄鍋のジャン!」のオープニング主題歌としてオンエアされるナンバー。ファイヤーボールが景気よく吹き上がる中、メンバーはアニメの主人公・秋山醤の生き様と熱さを表現したリリックを疾走感たっぷりに歌い上げる。燃えたぎる衝動のムードを引き継いだ「疾走」でも、文字通り疾走するベースラインを乗りこなし、スピーディなマイクリレーでギアを引き上げていった7人。「止まんねえぞ!」と告げて「ケイカクドヲリ」へなだれ込むと、大倉と杢代は挑発的なフロウを叩き付ける。7人がユニゾンするラップが爆発的な興奮状態を生み、無数に行き交うレーザー光線も会場のテンションを引き上げる中、熱狂の中心に立った小泉は芯の通った荒々しいロングトーンを放って観測者の視線を欲しいままにした。

先ほどの様子とは打って変わり、“GEN”を創造する7人を「ERROR」のアラートと警告音が襲ったVTRが流れると、メンバーは無数のベルトが巻き付いたエイジング加工のオールインワンで観測者の前に現れた。黒衣のダンサー集団に追われるようなさまを表現した緊迫感あるダンスセクションの流れでセンターステージにたどり着いた彼らは、ここで「パラノイドランデブー」を披露。メインステージのスクリーンの奥に姿を現したバックバンドのパワフルな生演奏を背に、まるで電脳空間をたゆたうような、エモーショナルな歌とダンスを提示する。

「俺たちが最高のグループ、原因は自分にある。だ! そうだよな!?」。大倉の熱い呼びかけに観測者も熱い声で応えた「因果応報アンチノミー」では生バンドのパワフルなグルーヴに7人の情熱的なダンス&ボーカルが乗り、有明アリーナの狂騒はぐんぐんと加速していく。熱い一体感を確信した杢代の「幸せにしてやるよ」というセリフアレンジも観測者の悲鳴のような歓声を誘い、会場の盛り上がりは最高潮に。すると、アウトロの間に7人は一瞬でメンバーカラーのスタジャン姿になり、今度はトロッコに乗り込んで7色のペンライトの光がうねる熱狂の渦中へと漕ぎ出していく。

「日本中を騒がせる7人になろうぜ」

メンバーが観測者のすぐそばで歌声と笑顔を届けたライブ中盤のひととき。4日公演と5日公演の2部では「推論的に宇宙人」と「トレモロ」、5日公演の1部では「チョコループ」と「NOW」という、甘くさわやかに等身大を歌う人気の楽曲群が観測者に贈られた。リーダーの吉澤が「観測者、みんないい笑顔してるよ!」と、杢代が「マジで生きててよかったよ本当に! 最高の1日にしようぜ!」と感極まった表情で声を上げるほど幸福な空気感がアリーナいっぱいに充満する中、客席の一体感をより強固にしたのは「GOD 釈迦に Hip-Hop」。メンバー紹介の要素をひねりの効いたフレーズに忍ばせたこのポップチューンで観測者が「き・き・きすみー! Hey!」と大きなコールの声を上げると、大倉は「光咲からご褒美あげます!」と、小泉が観測者に送る投げキッスをお膳立てしてみせた。

笑顔の余韻を引きずったままメインステージにたどり着いた7人はスタジャンからデコラティブなジャケットに着替え「愛無常」「美しい人」「フィナーレ」をメドレーで披露。洒脱でダンサブルなR&B、ジャズの調べに乗せ、ステッキを優雅に扱うダンスやビリヤード台を囲んでのシアトリカルなパフォーマンスで観測者を艶めく世界へとドラマチックに誘う。

見た目も世界観も、観測者の眼前に広がる世界をめまぐるしく変化させていった中盤セクションのハイライトとなったのは「Mania」。再びオールインワンに袖を通してセンターステージに立った7人の周囲をレーザー光線の“檻”が囲う中、彼らはヘビーなロックアレンジが施されたこの曲で渾身の表現を見せる。激情をむき出しにするボーカル、鋭く光る視線で周囲を圧倒するダンス。狭小なキューブの中で繰り広げられる狂騒の中心に立つ長野は、まるで檻を蹴破るような力強いキックでレーザーを解き放ち、武藤は感情のままの歪んだフェイクでオーディエンスの耳を刺す。雷鳴のようなドラミングにも負けない力強さをたたえた7人のパフォーマンスに、有明アリーナは息を呑む緊張感と興奮に包まれた。

興奮冷めやらぬ空気感のまま進んだ2度目のMCタイムは、300秒の時間制限が設けられる中進んだ。会場の熱いムードを受け取った武藤が、生配信の視聴者も意識して「日本中がわいわいしてます!」と告げると、杢代は「マジで近いうちに日本中を騒がせる7人になろうぜ。そうだろ? 雅哉!」と呼びかけ。すると桜木も「日本中を飛び越えて世界っしょ!」と言葉を返し、大倉は思わず「あちい~!」と声を上げる。その大倉の完璧なタイムマネジメントによって、カウント0で鮮やかにMCを切り上げた7人。すると、それまで円卓と向き合っていた7人が客席へと視線を向ける最後の映像が映し出された。

「あなたと僕たちで僕たちらしく」

そして7人はドレープが美しく揺れる純白のセットアップ姿でステージへと舞い戻り、「ニヒリズムプリズム」で「仮ノ現」のクライマックスへと口火を切った。力強く打ち鳴らされるバスドラムがまるで彼らの鼓動のように響き渡る中、7人はバイタリティに満ちた歌声で闇を切り裂き、背後に蒼穹を出現させる。真っ青に広がる空を背に、桜木は「急に晴れたね」を「また会おうね」と言い換えて小さく笑みを浮かべた。

「俺たちが命懸けるところ、しっかり見惚れてろよ!」。大倉の頼もしい煽りとともに、7人は「遊戯的反逆ノススメ」を投下し勢いを加速。ドライブするバンドサウンドを背に躍動して衝動をむき出しにすると、大倉は「向かうとこ敵なしだな!?」、杢代は「お前らも俺らに懸けろよ!」、吉澤は「俺らが幸せにしてやるからな」と、それぞれに観測者へ力強い言葉を投げた。そしてラウドなロックナンバー「Museum:0」で彼らは“壮絶なる最高傑作”へと上り詰めるべく、迫真のボーカルと7人の一体感が織りなす激しくも美しいフォーメーションダンスを両立させてみせた。

すべてを焼き尽くすような気迫でアッパーな3曲を怒涛の如く駆け抜けた7人。優しい雨のようなピアノの調べが降り注ぐと、彼らは最終盤に「貴方らしく」を観測者へと歌い届けた。ドラマチックで壮大なバラードアレンジで届けられたこの曲で、大倉と桜木と長野、小泉と杢代、武藤と吉澤、それぞれの組が思いを分かち合うように声を重ねる姿を観測者は熱い眼差しで見守る。「美しい世界で らしく生きていこう」。ゲンジブの最年長にしてボーカルの核を担う武藤の優しい歌声とともに曲が結ばれると、長野は高揚感で少し声を上ずらせながら、観測者へこう伝えた。

「もうすぐライブが終わったら、それぞれの生活に戻っていきます。それぞれの人生、これからいろんなことがあると思います。でもあなたはあなたらしく、僕たちは僕たちらしく、あなたと僕たちで僕たちらしく、これからも生きていきましょう!」

1列にラインナップし、手をつないだ7人がフィナーレを告げるお辞儀をすると、ラストナンバー「ネバーエンドロール」のイントロが鳴り響いた。ビジョンに実際のエンドロールが流れる中、7人はステージの端から端までを駆け巡って観測者に大きく手を振る。そして大倉と桜木はサビの「好きだよ」というフレーズを「愛してるよ!」に歌い変え、最上級の愛情表現とともに幕引きを導いた。最後に7人からのメッセージを担った武藤は「いつも観測者が観測し続けてくれるからこそ、今僕たちはこの大きなステージに立てています! また皆さんとお会いできることを願っています!」と、力強く再会を約束。7人はぎゅっと体を寄せ、「ありがとう!」「観測者愛してるぞ!」と口々に思いを叫びながらステージの奥へと姿を消した。

セットリスト

原因は自分にある。「ARENA TOUR 2026 仮ノ現」2026年7月4、5日 有明アリーナ

01. 原因は自分にある。
02. 嗜好に関する世論調査
03. Joy to the World
04. ラベンダー(ピアノVer.)
05. ギミギミラブ
06. シェイクスピアに学ぶ恋愛定理
07. in the FATE
08. Paradox Re:Write
09. 余白のための瘡蓋狂想曲
10. 火宴
11. 疾走
12. ケイカクドヲリ
13. パラノイドランデブー
14. 因果応報アンチノミー
15. チョコループ(5日公演1部) / 推論的に宇宙人(4日公演、5日公演2部)
16. NOW(5日公演1部) / トレモロ(4日公演、5日公演2部)
17. GOD 釈迦に Hip-Hop
18. 愛無常~美しい人~フィナーレ
19. Mania
20. ニヒリズムプリズム
21. 遊戯的反逆ノススメ
22. Museum:0
23. 貴方らしく
24. ネバーエンドロール

Photo by masayuki kouda, takahashi marina, HannaTakahashi

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