私立恵比寿中学の全国ツアー「私立恵比寿中学 Spring Tour 2026 ~SuGuilty Train~」の追加公演が7月11日と12日に東京・立川ステージガーデンで開催された。
中山莉子が復活、完全体で迎えたファイナル
今回のツアーはニューシングル「えび♡バディLOVE」を携え、追加公演を含め全国12公演にわたって開催。ツアー序盤の5月上旬にはメンバーの中山莉子が体調不良のため休養に入るも6月上旬からは公演の一部に復帰し、最後の立川ステージガーデン公演2DAYSでは全編にわたって8人そろってのパフォーマンスを繰り広げた。
電車の車内を模したセットにメンバーが登場し、座席に並んで腰を下ろして最初に披露したのは「R-O-B-O-C-K」。電車が「Lack Individuality Station」(無個性)に到着し、新聞を手にした8人は無表情でクールなダンスを展開するが、桜井えまの「みんな一緒って、つまんないよね?」というひと言を合図に新聞を放り出し、弾ける笑顔で「はみだせGirls」へと突入した。ライブ序盤では「自由へ道連れ」「ゼッテーアナーキー」など、えびちゅうのキュートな魅力が炸裂するナンバーを連投し、続いては「あたしきっと無限ルーパー」「HOT UP!!!」といった熱い楽曲でえびちゅうファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)との一体感を高める。「HOT UP!!!」で中山がマイクを握りしめ「みんな大好き!」と叫ぶと、ひときわ大きな歓声が沸き起こった。
エマユナ、かぶりものMVに大はしゃぎ
ツアー各公演ごとに異なる日替わり曲の8曲目は「制服“報連相”ファンク」。中山のパワフルな歌声と振りがメンバーとファミリーの熱量を牽引する。続く「イート・ザ・大目玉」ではメンバーが2人ずつステージ前に進み出て華麗なハーモニーを響かせ、歌い終えるたびに笑顔でグータッチを交わした。ダンスインターを経て披露されたのは「BLUE DIZZINESS」「PLAYBACK」。青いライティングの下で届けられる淡く切ない歌声とサウンドがホール内の空気を染め替える。さらに「感情電車」「ナガレボシ」が続くと、そのセンチメンタルなムードはピークに達した。
MCではメンバー8人が新曲「えびチリ、はじめました」のミュージックビデオ撮影についてのトークを展開。エビの被り物を付けての撮影を、安本彩花は「ひさしぶりにああいうのやったね」、真山りかは「『何やってるんだろう?』って思った(笑)」と振り返るが、えびちゅうに加入以来初めての被り物撮影だったという桜井と仲村悠菜は「えびちゅうっぽくてうれしかったよね!」「うれしかったー!」と大はしゃぎ。被り物をしたままテーブルから頭を出したシーンは全員の身長を合わせるのに四苦八苦し、さらに早朝からの撮影のため風見和香曰く「一番の“眠ポイント”だった」とのこと。8人はえびちゅうらしい和やかな舞台裏トークでファミリーを大いに楽しませた。
全公演完売ならずも「まだまだ8人で上を目指す」
「えび♡バディLOVE」のカップリング曲「ApaApa」や「まだ×2売れたいエモーション」「シンガロン・シンガソン」といったアッパーチューンに続き、「スーパーヒーロー」のエモーショナルなイントロがホール内に響くとファミリーは息を呑む。2022年12月、桜井と仲村の加入後初ライブ「私立恵比寿中学 New Style 大学芸会~run in our ebichu family~」では2人で1番を歌いきったこの曲。今回のツアーでは真山、安本、中山が1番を、桜木心菜、小久保柚乃、風見が2番を、桜井と仲村が落ちサビを歌うという歌割りで、現メンバーたちが歩んできた道のりを鮮やかに表現してみせた。
今回のツアーは全公演ソールドアウトを目標にしていたという8人だが、12公演中3公演は惜しくも完売を果たせなかったと振り返る。真山は「達成はできなかったけど、大切なものを皆さんからもらいました」とこのツアーを支えたファミリーへの思いを述べると、メンバーたちもSNSなどを通じてえびちゅうの魅力を発信してくれているファミリーに口々に感謝を伝えた。7月5日の大阪公演では桜井のメンバーカラーがハニーオレンジからオレンジへ、仲村のメンバーカラーがミルクティーからピンクへ変更されることが発表されている。桜井は「メンバーカラーが変わって、まだまだこの8人で上を目指していきたいです」と意気込み、仲村は「ハニーオレンジとミルクティーは今日が最後なので、思う存分ペンライトを振ってください!」と呼びかけた。
そのままステージに残った桜井と仲村は、ハニーオレンジとミルクティー色に染まった客席を前に2人のユニット曲「すたーてぃん」を軽やかにパフォーマンス。さらに先輩6人も加わり、それぞれのカラーのサイリウムを手に「フレ!フレ!サイリウム」を歌唱した。ラストは「えびチリ、はじめました」「えび♡バディLOVE」と新曲を立て続けにパフォーマンスし、ファミリーの新曲とは思えないほどの息ぴったりのコールとともにエンディングを迎えた。
ミルクティー色とのお別れに仲村は涙
アンコール1曲目は客席からの撮影を許可し、再び「えびチリ、はじめました」を披露。ファミリーの写真や動画を通じてえびちゅうの魅力を伝えようと8人はエネルギッシュなパフォーマンスを展開した。青いサイリウムの光が客席を埋め尽くした「なないろ」を経て、ツアーのラストナンバーとして披露されたのは「スターダストライト」。8人の前向きで力強い歌声が、えびちゅうの未来を照らすように響き渡った。
ライブ終了後に発表されたのは今年1月に行われた「私立恵比寿中学 新春大学芸会2026 -SEIJIN CHUGAKUSEI GT-」の映像作品化、そしてバンドセットライブ「SOUND OF EBICHU 2026-Band Edition-」の開催。喜びに沸き立つファミリーを前に最後の挨拶をしていた仲村は、加入から4年にわたって背負ってきたメンバーカラーが変わることに胸を詰まらせて涙を浮かべてしまう。真山が傍らでもらい泣きしつつ「この覚悟に『ありがとう』という気持ち。新しい道をもっともっと輝かせるからね」と言葉をかけると、仲村は「初めてのライブでミルクティー色のペンライトを見たときにどれだけ安心したか……この決断が間違いじゃなかったと思えるように、えびちゅうはもっと前に進んでいきます!」と、最後は晴れやかな笑顔を見せた。
ツアーを終えたえびちゅうは8月8日と9日に恒例の野外ライブ「FAMIEN 2026」を山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびきで開催。バンドセットライブ「SOUND OF EBICHU 2026-Band Edition-」は10月11日に神奈川・パシフィコ横浜国立大ホール、11月8日に兵庫・神戸国際会館こくさいホールで行われる。
セットリスト
「私立恵比寿中学 Spring Tour 2026 ~SuGuilty Train~」2026年7月12日 立川ステージガーデン
01. はみだせGirls
02. 自由へ道連れ
03. Knock You Out!
04. ゼッテーアナーキー
05. ジブンアップデート
06. あたしきっと無限ルーパー
07. HOT UP!!!
08. 制服“報連相”ファンク
09. イート・ザ・大目玉
10. BLUE DIZZINESS
11. PLAYBACK
12. 感情電車
13. ナガレボシ
14. ApaApa
15. まだ×2売れたいエモーション!
16. シンガロン・シンガソン
17. スーパーヒーロー
18. すたーてぃん
19. フレ!フレ!サイリウム
20. えびチリ、はじめました
21. えび♡バディLOVE
<アンコール>
22. えびチリ、はじめました
23. なないろ
24. スターダストライト


