宮世琉弥のワンマンライブツアー「宮世琉弥 Live Tour 2026 “Illusionist”」が本日7月26日に大阪・Zepp Osaka Baysideにてファイナルを迎えた。この記事では、7月19日に神奈川・KT Zepp Yokohamaで行われたセミファイナル公演の模様をレポートする。
緩急自在のステージング
3月発売の3rdアルバム「Illusion」のリリースに合わせて行われた本ツアーは、2024年の「Ryubi Miyase Live Tour 2024"NEVERLAND"」以来、宮世にとって約2年ぶりとなるライブツアー。6月21日の愛知・Zepp Nagoya公演を皮切りに、1カ月あまりにわたって全国7カ所で開催された。この日の神奈川公演は本ツアー唯一の関東公演とあって、関東圏のりゅびーず(宮世ファンの呼称)を中心に多数のオーディエンスが各地から集結。フロアをびっしりと埋め尽くし、梅雨明け前ながら快晴の夏日となった横浜に熱狂の一夜をもたらした。
落ち着かない様子のざわめきが会場全体に浮き足立ったムードを充満させる中、開演時刻を迎えて暗転した場内にアコースティックハウステイストのオープニングSEが鳴り響き、ブルーのムービングライトがステージをスタイリッシュに彩る。ややあってダンサブルな四つ打ちビートとシンクロする逆光照明が明滅すると、そこへ全身黒ずくめの衣装をまとった宮世とバンドメンバーがゆっくりとステージへ歩み出てスタンバイ。客席では色とりどりのペンライト光が宝石の海のように瞬き始め、ざわめきは歓声へと形を変えた。
すると、ピンスポットライトに照らし出された宮世がおもむろに穏やかな歌声で「後悔さえ僕を作るなら あの日の涙も無駄じゃなかったんだ」と「GRAVITY」の一節を響かせ、瞬時に会場の空気を引き締める。そして一瞬の静寂ののち、硬質かつラウドな張り詰めたダンスビートがアグレッシブにフロアを揺らし始め、ダンサーチーム・RDSも加わっての「SUPER!!」で華々しくマッシブにライブステージの幕が切って落とされた。
続けざまに「曼荼羅」「Lightning」とハードなダンスナンバーが畳みかけられ、ヘヴィ&ドープなバンドサウンド、宮世とRDSによる息の合ったフォーメーションダンス、楽曲展開と併走する緻密にデザインされた照明演出などが渾然一体となって、みるみるうちに客席のりゅびーずたちを高揚あるいは陶酔させていく。「セミファイナルです、皆さん。もうツアー終わっちゃうんで……これ前の公演から言ってるんですけど、歯が欠けるぐらい盛り上がっていきましょう!」と呼びかけて笑い混じりの喝采を起こした宮世は、続く「Flower chord」からは一転してスマートなAORテイストのナンバーを連発。緩急自在のステージングで聴衆を魅了していった。
ラストナンバーは“人生の核になっている曲”
ライブ中盤では、本ツアー恒例のアコースティックコーナーが展開された。ステージ前方にチェアやスタンドランプなどが用意され、アットホームな空間が顕現。曲目は公演ごとの日替わりとなっており、いくつかの候補曲の中から客席のリアクションをもとにその場で決定される。この日の候補曲には宮世自身のレパートリーのみならず、「今日の朝決めた」と語るOriginal Love「接吻」のカバーも含まれており、真っ先に満場一致で演奏が決定。同曲を含む計3曲が選出され、アコースティックギター、アコースティックベース、エレクトリックピアノ、カホンを中軸とするリラックスしたオーガニックサウンドでたおやかに披露された。
盛大なシンガロングを巻き起こした「Candy」で締めくくられたアコースティックコーナーを経て、ライブは後半戦へ。「Rebel」を筆頭にファンキーかつソウルフルなミディアムチューンが次々に投下され、宮世の歌唱やダンスはもちろん、バンドによるドラムソロやスラップベースソロでもフロアを沸かせていく。そしてライブが終盤に差しかかると、「That's What I Like」「Feel a LIVE」といった高速8ビートのアッパーチューンが会場のボルテージをより一層上昇させ、ネイチャーサウンドのSEを交えてプレイされた四つ打ちミディアムナンバー「We both think alike」がクライマックスムードを極限にまで引き上げた。
ここまでのステージを「体感5秒」と表現した宮世は、ラストナンバーに“人生の核になっている曲”と位置付ける「Voice」をチョイス。彼が当事者として体験した東日本大震災への心情をつづったパワーバラードを切々と届け、「Wow oh oh oh」のシンガロングで会場中のりゅびーずと思いを分かち合ってステージを締めくくった。
熱烈な「琉弥! 琉弥!」コールに応え、再びステージへ舞い戻った宮世とバンドメンバー。ギブソン・ハミングバードでの弾き語りから始まるカントリーポップ「雨に唄えば」、石崎ひゅーいと共作したアンセミックなシンフォニックバラード「美貌録」、ライブ冒頭でも一部を披露した四つ打ちシンセポップ「GRAVITY」の3曲をたっぷりと届けた。曲中では、バンド4名とダンサー4名の計8名がそれぞれソロを披露するシーンや、宮世がステージを左右に大移動しながら客席にウェーブを起こすシーンも。充実の内容でライブを大団円に導いた宮世は、去り際の投げキッスでこの日最大音量の歓声を生じさせた。
セットリスト
「宮世琉弥 Live Tour 2026 “Illusionist”」2026年7月19日 KT Zepp Yokohama
01. SUPER!!
02. 曼荼羅
03. Lightning
04. Flower chord
05. ブラウンシュガー
06. Goodbye, Lover
07. Bad Blood
08. Higher
09. 接吻
10. 猫がいびきで
11. Candy
12. Rebel
13. FLY
14. Desire
15. That's What I Like
16. Feel a LIVE
17. We both think alike
18. Voice
<アンコール>
19. 雨に唄えば
20. 美貌録
21. GRAVITY


