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スガシカオ30周年キックオフライブでソウルフルに熱唱「これからも歌い続けるぜ!」

横浜BUNTAIで熱唱するスガシカオ。(撮影:ヨシモリユウナ)
7分前2026年07月30日 8:04

スガシカオの単独ライブ「YOKOHAMA UNITE音楽祭 2026 presents スガ シカオ 30th ANNIVERSARY Shikao & The Family Sugar ONE NIGHT LIVE!」が7月25日、神奈川・横浜BUNTAIで開催された。

本公演は“祝祭”をコンセプトに、周年などの節目を迎えるレジェンドアーティストたちのアニバーサリーなステージを届けるライブイベント「YOKOHAMA UNITE音楽祭」の一環で行われたもの。デビュー当時から約10年間にわたりスガを支えたバンド・The Family Sugarが再集結し、7月15日にリリースされたスガのデビュー30周年キックオフアルバム「BEST SESSIONS!」の収録曲を中心に、キャリア初期のベストセレクションが披露されるという、ファン垂涎のスペシャルステージが繰り広げられた。

ファンキーすぎだよ!(笑)

定刻が過ぎ会場が暗転すると、ステージにThe Family Sugarの面々が姿を現す。そして最後にスガが登場し、「ようこそ横浜BUNTAIへ! 俺たち、私たちがShikao & The Family Sugarだ!」と叫ぶと、その第一声で客席からは大歓声が沸き上がった。そのままライブは「かわりになってよ」と「性的敗北」のメドレーで勢いよくスタート。バンドマスターの森俊之(Key)や、沼澤尚(Dr)、間宮工(G)、大滝裕子(Cho)、斎藤久美(Cho)といったおなじみのメンバーのほか、病気療養中の坂本竜太(B)に代わり近年ファンクザウルスでスガと活動をともにするGakushiがシンセベースで加わったアンサンブルが、より研ぎ澄まされたファンクネスを追求し、約4500人のオーディエンスを一瞬にして圧倒する。そんな気心知れたバンドメンバーを背に、スガは楽しそうな表情を浮かべながらソウルフルな歌声を響かせていった。

オープニングの興奮が冷めやらない中、スガは客席に向けて「本日はスガシカオ30周年ライブ、そして生誕祭へようこそ!」と、ライブ3日後の7月28日に60歳の誕生日を迎えることに触れつつ挨拶。会場が温かな拍手で包まれると、「めっちゃうれしい! 首の皮1枚でここまで来たぞ!」と笑顔を浮かべる。そして、「今日はキャリアの初期10年間を支えてくれたThe Family Sugarと一緒に、初期の名曲ばかりを集めてお届けします」と告げ、「ドキドキしちゃう」で演奏を再開。スガはギターを奏でながら、スキャットを交えた心地よい歌声で観る者を魅了する。さらに「アシンメトリー」や「正義の味方」などが連発され、タイトなリズムにパーカッシブなシンセベースとオルガンリフ、いぶし銀のギターワーク、美しいコーラスワーク、そして唯一無二の歌声が重なることで、スガのキャリア初期楽曲群が現代的にアップデートされていく。中でも、シンコペーションを多用することでスリリングさが強調された「正義の味方」は圧巻で、スガ自身が「ファンキーすぎだよ!(笑)」と思わず笑みをこぼすひと幕もあった。

艶やかなスガ、酔いしれるオーディエンス

「デビュー初期からソウルとかファンクを、なんとかうまくJ-POPに溶かし込んで、みんなに広げていこうということで、ロック全盛の日本の(音楽シーンの)中で片隅のほうで一生懸命やってきた30年間でした」というメッセージに続いて、今の年齢のスガが歌うからこそより説得力が伝わる「ホームにて」や「青空」といった穏やかなナンバーが繰り出されると、会場の空気も一変。艶やかさを漂わせたスガのボーカルにオーディエンスが酔いしれる中、「黄金の月」ではステージ後方のスクリーンに活動初期の写真が映し出され、ノスタルジックさが強調されていく。また、「アストライド」ではスクリーンに歌詞が投影されることで、観客がスガの紡ぐ言葉の一言一句をより深く味わうことができた。

ライブ中盤にはブルージーなスガのギタープレイをフィーチャーした「あまい果実」をはじめ、豪快なバンドアンサンブルとスガのセクシーな歌声が妖艶な空気を作り上げる「イジメテミタイ」、シャープなギターリフとともに極上のファンクロックサウンドを作り上げる「19才」などで、再び会場の熱量が急上昇。しかし、ただアゲ続けるだけでなく、スガはアコースティックギターをつまびきながら切々と歌う「夜空ノムコウ」や、心地よいミディアムテンポのファンクサウンドが印象的な「夕立ち」と、緩急に富んだセットリストでライブを展開し、観客を惹き付けた。

「Soul Music」では観客が男性客と女性客に分かれ、異なるリズムのクラップでバンド演奏に加わる“クラップセッション”が用意され、ここで会場の一体感がより一層高まることに。その勢いをさらに加速させた「午後のパレード」から、クライマックス感をダイレクトに表現した「コノユビトマレ」へと続いてライブ本編は終了。達成感の強い表情を浮かべながら、スガはステージを一旦あとにした。

スポットライトの下で歌う「ヒットチャートをかけぬけろ」

アンコールを求めるオーディエンスの声援とクラップに導かれるように、再度ステージに姿を現したスガは「僕は30歳でデビューして、あと3日で60歳になるんですけど、その半分がミュージシャンじゃない人生で、(残りの)半分がミュージシャンとしての人生という。なんとか30年やってきましたけど、一度は事務所を辞めて、1人になって消えそうになったこともあったけど、今のマネージャーさんにも救ってもらって、ビクターを紹介してもらって、もう一度メジャーデビューできた。そこからもう15年も経つんですね」と感慨深げに話すと、自身のメジャーデビュー曲「ヒットチャートをかけぬけろ」をギター弾き語りで披露する。30周年という大きな節目を目前に、原点を振り返るような1曲を、1本のスポットライトの下でシンプルな形で歌うスガ。その歌声はまだまだ続いていくミュージシャンとしての自身の人生へ向けたエールであると同時に、客席から見守るファンへ向けた感謝の歌のように響いた。

その後、スガは再びThe Family Sugarの面々を呼び入れると、「今日は30周年のキックオフライブ。とは言いつつも、単独でのフルバンドライブはこれが今年最後。来年に向けて、ちょっと面白いことを発表できると思います」と伝え、未来へ向けた希望を込めた「Progress」を最後にプレゼント。「これからも歌い続けるぜ!」と力強く宣言して、この日のステージをフィナーレに導いた。

セットリスト

「YOKOHAMA UNITE音楽祭 2026 presents スガ シカオ 30th ANNIVERSARY Shikao & The Family Sugar ONE NIGHT LIVE!」2026年7月25日 横浜BUNTAI

01. かわりになってよ ~ 性的敗北
02. ドキドキしちゃう
03. アシンメトリー
04. 正義の味方
05. ホームにて
06. 青空
07. 黄金の月
08. アストライド
09. 日曜日の午後
10. あまい果実
11. イジメテミタイ
12. 19才
13. ストーリー
14. 夜空ノムコウ
15. 夕立ち
16. Soul Music
17. 午後のパレード
18. コノユビトマレ
<アンコール>
19. ヒットチャートをかけぬけろ
20. Progress

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