北村匠海(DISH//)が主演、出口夏希がヒロインを務める映画「君の話」が11月27日に全国公開される。
本作は、三秋縋の同名小説を原作としたラブストーリー。北村が演じる孤独な大学生・千尋は、不幸な過去を忘れるために記憶を消す治療を受ける。しかし目覚めると記憶は消えておらず、出口が演じる“会ったこともない幼なじみ”・灯花との初恋の思い出が残されていた。物語は、作られた記憶の中にしか存在しないはずの灯花が、ある日現実世界に現れることから展開していく。監督は「やがて海へと届く」の中川龍太郎、脚本はNHK連続テレビ小説「虎に翼」の吉田恵里香が担当した。
YouTubeで公開された特報映像は、“偽物の記憶”の中で過ごす制服姿の千尋と灯花の日々からスタート。そして、記憶の中にしか存在しないはずの灯花が現実世界の千尋の前に現れ、「君は誰だ……?」と戸惑う千尋に「幼なじみのこと、忘れちゃった?」と無邪気に笑いかける姿が収められている。併せてティザービジュアルと場面写真も公開された。
撮影を振り返り、北村は「“映画を作る”ということを、まっすぐにやれたような感じがしています」とコメント。観客へ向け「誰しもが持っている記憶の中で美化されている思い出を肯定してくれる作品になるんじゃないかなと思っています。ぜひとも映画館でご覧ください」とメッセージを送っている。
北村匠海(DISH//) コメント
2カ月間の撮影を振り返って
“映画を作る”ということを、まっすぐにやれたような感じがしています。監督やスタッフさんと話し合いながら、一日一日をちゃんと過ごしていって、「こうしたほうがいいかもしれないですね」とか「ここでこうだとこうですよね」とか、独り言ではなくて、ちゃんとチーム全体で、時間をゆっくり使って撮影することができたと感じています。
撮影中に印象に残っているエピソード
初日の撮影が制服のシーンだったのですが、個人的には久々に制服を着て、鏡を見ながら「流石にもう着れないな……」と思っていたのですが、監督が僕ら二人の芝居を見てすごくキラキラした目をしていたから、信じても大丈夫と思った記憶があります。
観客へのメッセージ
登場人物全員、すごく寂しさを抱えている物語です。だからこそ、「人と人ってこうやって分かり合うよね」とか、「こうやって抱きあうよね」とか、「こうやって手をつなぐよね」とか、そういった優しさがすごく詰まっている作品になっています。“あの学校生活、マジで楽しかったよな”とか、“あの時のあの恋人、忘れられないんだよね”とか、誰しもが持っている記憶の中で美化されている思い出を肯定してくれる作品になるんじゃないかなと思っています。ぜひとも映画館でご覧ください。
出口夏希 コメント
2カ月間の撮影を振り返って
ラブストーリーは高校生役以外でやったことがなかったのですが、今回はちょっと大人な役ですごく楽しみにして現場に臨みました。撮影は本当にあっという間で、早く感じたということは楽しかったということなんだと思います。
撮影中に印象に残っているエピソード
監督と北村さんが、“灯花の役はすごく難しい役だから”と、私が灯花を演じやすいように、やりやすいように……と調整してくださっているのを見て、本当に北村さんがいてくれて良かったなと感じた現場でした。
観客へのメッセージ
この映画は真冬の季節に撮影しました。冬の海やイルミネーション、肉まんを二人で分け合ったり、お家で温かい時間を過ごしたり。「君の話」は千尋と灯花の優しくて切ないお話です。2人がなぜ出会ってどんな結末を迎えるのか、皆様に劇場で温かく見守ってもらえたら嬉しいです。
中川龍太郎監督 コメント
2カ月間の撮影を振り返って
映画の撮影は楽しいことばっかりじゃなくて、大変なことも必ずあるのですが、今回の「君の話」は、本当にずっと楽しいことばかりで終わってしまうのが寂しいなあという気持ちでした。
現場での北村の印象
匠海くんとは十年以上前からご一緒したいという思いがお互いある中で、今回やっと一緒にやることができました。
僕も匠海くんも、演出オタクというか、演出や芝居についての話が大好きなので、ずっとそんな話をしていました。
現場では “カメラの前の監督”のような感じで常にみんなを引っ張ってくれたし、僕のことも引っ張ってくれた。現場でもたくさん話をして、俳優と監督という関係を超えて、親友のような存在になれたことがとても嬉しかったです。
現場での出口の印象
輝きがすごかったです。出口さんともたくさん話し合いながら作りました。
人としてすごく魅力的な方で、俳優としても集中力や瞬発力が素晴らしく、これから日本を代表する女優さんになっていくだろうなという感じがして、本当に貴重なタイミングで撮らせていただいたなと感じています。
泣きの芝居も多くて大変だったと思いますが、常に明るく撮影に臨んでいる姿が印象的でした。
三秋縋 コメント
作家というのは自分の書いた物語の第一の読み手である一方で、それを他の作家によって書かれた物語を読むような純粋な気持ちで読むことは決してできない存在です。作品が世に出て何年経とうと、本を開いた瞬間に頭のどこかで反省会が始まってしまいます。
ですが、物語が自分以外の誰かの手によって別のかたちに置き換えられたとき、僕らはそれをようやくひとつの物語として無邪気に楽しめるようになります。僕の書いた物語って僕以外にはこんなふうに見えていたんだ、と新鮮な視点で物語に触れられるようになるのです。
そういった意味では、僕は今回の映画化を通じて初めて「君の話」を体験するということになるのかもしれません。特報を観て「へえ、なんだか僕好みで面白そうな映画だな」と他人事のように思ったりしています。一人の観客として、まっさらな気持ちで『君の話』という映画と出会える日を楽しみにしています。
©2026「君の話」製作委員会


