今敏監督のアニメーション映画「パプリカ(4Kリマスター版)」版が、8月7日より全国の劇場で拡大上映される。これに向けて平沢進のコメントが公開された。
「パプリカ」は筒井康隆の同名小説を原作とする2006年公開の映画。他人の夢を共有できるデバイス・DCミニが盗まれたことをきっかけに、精神医療研究所の研究員たちが次々と奇怪な夢を見るようになる中、セラピストの千葉敦子が夢探偵“パプリカ”となって謎に挑む姿が描かれる。
劇中音楽を担当した平沢は「時を超え、消えないその鮮烈さの中に変わることなく息づく生き物のような『パプリカ』の音楽を担当できたことは、この上ない幸運でした。まるで音楽のように、何度でも再生されるたびに生まれる新生児のような奇跡の映像世界を、ぜひ劇場のスクリーンと音響で体感してください」とコメント。平沢に加えて、キャストの林原めぐみ、大塚明夫、企画の丸山正雄、美術監督の池信孝のコメントも到着した。
平沢進 コメント
初公開から20年、今 敏監督と過ごした日々はつい昨日のことのように鮮烈です。時を超え、消えないその鮮烈さの中に変わることなく息づく生き物のような「パプリカ」の音楽を担当できたことは、この上ない幸運でした。まるで音楽のように、何度でも再生されるたびに生まれる新生児のような奇跡の映像世界を、ぜひ劇場のスクリーンと音響で体感してください。
林原めぐみ コメント
夢と現実は地続き、夢からもらうメッセージ
はとても大切です。
最近思うこと。あの頃はスマホがここまで身近じゃなかった。
眠りの深さを測るアプリまでできた。でも、ブルーライトと眠りの研究はまだまだ未知。
パプリカならなんて言うかしら。スマホ依存に近い人の夢って、色は濃いの?薄いの?真っ白なの?みんなちゃんと寝なきゃよね。
大塚明夫 コメント
「パプリカ」をまだご覧になれていない方、損してますよ~。
目の眩む色の濁流に呑み込まれ、日常から切り離されるひととき。
観終わった時、夢から醒めたような不思議な心地に包まれるでしょう。
現代に於いては夭折とも言える若さで亡くなった今 敏監督の最後の長編作品になるのでしょうか。
隅々まで丁寧に作られたこの作品、是非お愉しみください!
丸山正雄 コメント
「パプリカ」は今 敏の集大成です。
「パーフェクトブルー」「千年女優」「東京ゴッドファーザーズ」「妄想代理人」と少ない予算と少ないスタッフで2年に一本のペースで劇場映画をほとんどプライベートフィルムのパワーでがむしゃらに作り続けた実績がようやく世に認められ始め、予算もスケジュールも無理が効くようになり「少しは思いの丈を込めて映画を作れるかもね」と筒井康隆の原作を素に、全身全霊を込めて今 敏ワールドを全開出来た(かも)。我々はまだ誰も「パプリカ」を越えられていないーと思う!
今 敏と同時代に生きたこと
一緒にアニメを作れたこと
そして最後に「パプリカ」を作れたこと
を今、誇りに思っている。
池信孝 コメント
「パプリカ」の魅力の一つに、有象無象が繰り広げる狂騒の行進があります。
このイメージを支えられる背景はどんな画だろうと考えた時に、彩度を高く、色数を多くと考えました。
創作物の常として振り返れば未熟さに汗顔の至り、とはいえ方向として誤りではなかったように感じます。
「夢の世界」に準えられる映画という媒体で夢の世界を描く本作を、改めて堪能して頂ければ幸いです。
©2006 MADHOUSE/Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc.


