EBiDAN所属グループが一堂に会するライブイベント「EBiDAN THE LIVE 2026 15th Anniversary」が、8月13~16日の4日間、東京・国立代々木競技場第一体育館で開催された。
ようこそ! ここは恵比寿学園男子部
「EBiDAN THE LIVE」(通称:エビライ)は毎夏恒例となっている、EBiDANによる年に一度のビッグイベント。開催15年目となる今年は15周年のアニバーサリー公演として、過去最大規模となる4DAYSの日程で実施された。「恵比寿学園男子部」の名の下に原点回帰の“学園”というテーマが掲げられ、EBiDANの15年の歩みを振り返る演出も多数盛り込まれた今年の「エビライ」。超特急、M!LK、SUPER★DRAGON、Sakurashimeji、ONE N' ONLY、原因は自分にある。、BUDDiiS、ICEx、Lienel、そして7月に結成されたばかりのiiONDOを加えた総勢10組がEBiDANファンとともに作り上げた4日間の祝祭のうち、この記事では、13日に行われた公演「1学期」の模様をレポートする。
鳥のさえずりとともに朝のチャイムが響き渡り、“恵比寿学園男子部”の校舎を模したステージセットのビジョンに映し出されたのは学園の日常の光景。教室や廊下、体育館でにぎやかに時間を過ごす9組は、それぞれの場所で「代々木第一体育館へ急げ!」と書かれた手紙を見つけると、満員のEBiDANファンが待つこの日の舞台・代々木第一体育館へと走り出す。EBiDAN15周年を祝うアニバーサリーライブは、一目惚れした学園のマドンナへの恋心を歌うEBiDAN最初のオリジナル曲「恋のDing Dong」で幕を開けた。
客席上層階の通路に姿を見せたM!LKを筆頭に、ONE N' ONLY、原因は自分にある。、ICEx、Lienelと次々に歌声をリレーしていくEBiDANメンバーたち。センターステージとその両袖に伸びる花道にBUDDiiS、SUPER★DRAGON、Sakurashimejiが集うと、その中央から超特急がせり上がりで姿を見せ、タカシとシューヤのさわやかな歌声が響き渡る。それぞれの場所からメインステージの校舎へ“登校”していく彼らの背中を押すように、観客からは息の合った大きなコールが送られた。
「今日は最高の記念日にしようぜ!」。ユーキ(超特急)がそう呼びかけると、流れるように「Yes! 東京」へ。8月11日にリリースされるやいなやミリオンセラーを突破した、EBiDANの15周年を祝う新たなアンセムのライブ初披露に会場中が沸き立つ中、佐野勇斗(M!LK)は「Yes, yes, yes東京!EBiDAN THE LIVE~!」と快哉を叫ぶ。「ようこそ ここはYes! 東京」のフレーズに合わせ、全員が“Yの字”に大きく振り上げる両手はまるで打ち上げ花火のように華やかな壮観で、ライブの幕開け早々から代々木第一体育館は晴れ晴れとした祝祭感で満たされていった。
2曲を終え、MCとしてファンの前に立ったのはカイ(超特急)。休養中のリョウガ(超特急)に代わり大役を担う彼は「15周年という時間を僕たちEBiDANと駆け抜けていけたらと思います。熱いコーナーたくさんですよ?」と期待感を煽る。9グループの代表メンバーは順番に意気込みを伝え、高岡ミロ(Lienel)は「皆さんに負けじと僕たちもEBiDAN愛を伝えられたらと思ってます!」と、竹野世梛(ICEx)は「最後までブチ上がっていきましょう!」とひと言。田中雅功(Sakurashimeji)が「“ねえねえ彪我知ってる?” 今日8月13日は左利きの人の生活を考える、国際左利きの日らしいよ」という「Yes! 東京[Sakurashimeji ver.]」のセルフオマージュで笑いを誘うと、ジャン海渡(SUPER★DRAGON)はおなじみの「ジャジャジャジャン!」コールで、佐野はアドリブの「佐野佐野佐野佐野佐野!」コールで会場を盛り上げた。
コールもにぎやかに、4組登場のパフォーマンスリレー
カイが「最後まで突っ走る準備できてますか!」と客席に呼びかけ、各グループによるパフォーマンスリレーをスタートさせると、近藤駿太(Lienel)を乗せた“バイク神輿”がうなりを上げた。学ラン姿のLienelは「羅武が如く~恋の風林火山~」で口火を切り、硬派に力強く愛を歌い上げる。メンバーコールから「純情シンドローム」へと展開すると、6人はLienelの持ち味である情緒あふれる歌謡サウンドでEBiDANファンを魅了。観客は芳賀柊斗が促したハンズアップに応じ、会場の一体感をぐんぐんと高めていった。Lienelからバトンを受け取ったICExは最新アルバムのリードトラックであるキュートな“嫉妬ソング”「プン☆ジェラ」を1曲目に届け、センターステージで「プンプンプンプンプン!」と愛嬌を爆発させる。志賀李玖の「やっぱり好き!」というセリフでも黄色い歓声を誘うと、続く「Da-Da-Da」では表情を一変させ、クールなマイクリレーと持ち前のダンススキルを解放するフォーメーションダンスで鮮やかなギャップを提示。「エビライいけるよなあ!?」と力強く客席を煽ってBUDDiiSへとバトンをつないだ。
ピンク色に統一されたレトロなパーティルックのBUDDiiSはアップリフティングな「#KISSYOU」でパフォーマンスをスタートさせる。YUMAやTAKUYAの猫耳ポーズやFUMINORIの投げキッスといったキュートな仕草でオーディエンスを魅了したのち、最新曲「キミは都市伝説」を続けると、冒頭からEBiDANファンの大きなコールが。BUDDiiSの新境地と言える、はっちゃけ度MAXのアッパーなラブソングは観客を一気に引き込み、メンバーとファンは“キツネポーズ”が楽しい「懇懇懇懇懇です!」のダンスでひとつになった。そして、スペーシーなサウンドに誘われるようにセンターステージに姿を見せたM!LKは、吉田仁人の伸びやかな歌い出しから「爆裂愛してる」を1曲目に披露。5色にきらめくゴージャスな衣装をたなびかせながら360°を囲むEBiDANファンに向けてメロディアスな歌声を響かせ、「ば・く・れ・つ♡」のキメ顔でも黄色い歓声を誘う。5人が放つポジティブなバイブスは続く「You!Joy!Parade!」でさらに加速。声を弾ませながら円陣を組んだり肩を寄せ合ったり、晴れやかな笑顔で厚い友情を体現する5人を、み!るきーず(M!LKファンの呼称)をはじめとする観客たちは楽しいコールで彩っていた。
草川兄弟シフトに熱狂! シャッフルユニット
「エビライ」の人気企画、シャッフルユニットのコーナーへと進むと、この日は「GAKUE N' ONLY」「Sakanashimaaji」の2グループが登場した。ONE N' ONLYのシャッフルユニット・GAKUE N' ONLYのメンバーはREI役の高桑真之(Lienel)、EIKU役の竹野、TETTA役の千田波空斗(ICEx)、HAYATO役の田中洸希(SUPER★DRAGON)、NAOYA役のタクヤ(超特急)の5人。彼らが投下したのはワンエンのキラーチューン「BOOM BASH」で、高桑や田中はクールなマイクパフォーマンスを叩き付ける。千田の繊細なボーカルがアクセントを加える中、竹野は後ろに大きくのけぞるEIKUの見せ場を完璧に再現。そして実弟の役を担ったタクヤはマイクを握るレアな姿でファンを沸かせつつ、ラストに響いた呼吸音に合わせて迫真のボディウェーブを見せ、オーディエンスの悲鳴を欲しいままにしていた。
Sakurashimejiのシャッフルユニット・Sakanashimaajiとしてスタンドマイクの前に立ったのは、タカシ(超特急)と八神遼介(ICEx)。2人は「ランドリー」で声を重ね、晴れやかなハーモニーで会場を温かく包み込んでいく。主旋律とコーラスを自在に行き来する彼らのコンビネーションは抜群で、その魅力的な歌声に聴衆が聴き入っていると、タカシは「いけ、八神~!」とひと言。この声に花道へ駆け出した八神は、タカシがすさまじいロングトーンを響かせる中、ステージにひざまずいて情熱的なギターソロを披露してみせた。
恋泥棒たち、今年も
廊下で山中柔太朗(M!LK)と髙松アロハ(超特急)が対面するVTRが流れると、次の展開を察した観客から驚きの歓声が沸き上がる。2人の主演映画「純愛上等!」の主題歌「LOVE 2000」を歌うスペシャルユニット・鶴 and 亀としてセンターステージに姿を見せた山中と髙松は、ビビッドピンクのガンマン風コスチュームでスタンドマイクの前に立ち、お互いに笑顔を交わしながらこの「LOVE 2000」を愛嬌たっぷりに歌い届けた。鶴 and 亀のライブ初パフォーマンスという「エビライ」ならではの特別な時間に客席に余韻が残る中、髙松は「ここからは『エビライ』の数々の名曲を披露していきたいと思います!」とひと言。するとメインステージには情熱アチチ♡恋泥棒が現れ、代々木第一体育館は再びの驚きに包まれる。
昨年の「エビライ」に彗星のごとく現れ、情熱的な歌とダンスでEBiDANファンのハートをさらった灼熱の6人組ユニット・情熱アチチ♡恋泥棒。不在のリョウガのポジションにはHAYATO(ONE N' ONLY)が入り、リョウガのうちわを手にしたHAYATOの「離さないぜ」という殺し文句から「Resplandor」へ導いた。曽野舜太(M!LK)やTETTA(ONE N' ONLY)、武藤潤(原因は自分にある。)が艶やかな視線で燃え上がる歌声を聴かせれば、田中洸希(SUPER★DRAGON)は「ねえ、チューしよ」と、TAKUYAは「このままがいい……」と、吐息混じりに決めゼリフをつぶやく。火傷するほどのパッションを放つ6人に観客も負けじと熱いコールを送り、“恋泥棒”たちの帰還を盛大に祝福していた。
プリズに“けもパン”リバイバルも! 紐解かれたEBiDANの歴史
続いてステージ上に広がったのは、「恵比寿学園男子部」の授業風景。ICExとLienelのメンバーが集まった教室に姿を見せたのは“田中雅功先生”で、雅功先生は生徒と向き合い「EBiDANの歴史」について教鞭を執る。「超特急ユーキがアクロバットをしたときにポケットから飛び出したものは何?」(正解は「カイロ」)といった、EBiDANの歴史に刻まれる名エピソードをクイズ形式で学ぶ授業が展開されたのち、雅功先生のもとに1人やって来た八神は「俺、もっとEBiDANの歴史が知りたくなりました!」と伝えた。
すると雅功先生は「視聴覚室に映像資料がたくさんあるから」とアドバイス。この助言通りに視聴覚室へ向かった八神が、そこに置かれていた映像ディスク「EBiDAN History vol.1」を再生するVTRを呼水に、ここからはEBiDANの15年の軌跡を紐解く、アニバーサリーライブならではの時間が進行していく。メインステージに5つのシルエットが浮かび上がると、会場に鳴り響いたのはPRIZMAX「Mysterious Eyes」で、まさかの楽曲に客席からは驚きに満ちた大歓声が沸いた。
現在のEBiDANを先頭でリードする超特急が生まれるさらに前、EBiDANの最初期から最年長グループとして存在感を示し、2020年に惜しまれつつ解散したPRIZMAX。そのPRIZMAXのCDデビュー曲「Mysterious Eyes」でステージに立ったのは、2019年に同グループに加入した元メンバーであるFUMINORI(BUDDiiS)、KEVIN(BUDDiiS)、そしてPRIZMAXと長きにわたり苦楽をともにしてきたカイ、ユーキ、タカシだ。当時の衣装をオマージュした5色のネクタイのジャケットスタイルで、5人は1節1節を慈しむように歌詞を紡ぎ、音に乗る。R&Bやファンクを軸に、スタイリッシュなグッドミュージックを数多残してきた“先駆者”へのリスペクトに満ちた5人のパフォーマンスに、会場は感動的な空気で満たされていった。
そして「Mysterious Eyes」を終えるなりセンターステージに飛び出したのは、M!LKの佐野、塩﨑太智、吉田にSUPER★DRAGONの志村玲於、飯島颯、伊藤壮吾、田中洸希、池田彪馬、柴崎楽、Sakurashimejiの2人に高岡といった、出席番号(入所順)が若いEBiDANメンバーたち。EBiDAN 39 & KiDSとして研究生時代を過ごした経験を持つ彼らが歌い踊ったのは、当時の研究生楽曲「けもパン世界タイトルマッチ」で、動物の耳のカチューシャを付けて「けもけもけもけもけもパンチ!」と愛嬌を振りまくその姿に客席は騒然とした空気に包まれる。すると今度は原因は自分にある。の7人とM!LKの曽野&山中という、EBiDAN研究生の選抜プロジェクト・BATTLE BOYS出身メンバーが当時の衣装を着てファンの前へ。会場中の驚きが加速する中「ebidence」のダイナミックなダンス&ボーカルを轟かせ、当時と同じくステージセンターに立つ長野凌大(原因は自分にある。)は「負けらんない!」の決めゼリフも力強く放ってみせた。衝撃の“研究生リバイバル”に会場が大いに沸いたパートの最後に登場したのは、EBiDAN NEXTとして研究生時代を過ごしたハル(超特急)、ICExの志賀、中村旺太郎、阿久根温世、千田、山本龍人、竹野、Lienelの芳賀、森田璃空、高桑による「Hug Hug Hug」。ペット目線で書かれた愛らしいメッセージをピュアに歌い上げ、愛らしいラインダンスを見せる10人に黄色い歓声が降り注ぐ中、オリジナルの歌唱メンバーであるハルは「もっと好きになってよ 寂しいだなんて絶対言わせないからさ ねえ、ねえ、ねえ!」というキラーフレーズで聴衆の心をキュートに撃ち抜いていた。
恵比寿学園男子部のドタバタ日常劇
発足当初は、恵比寿の劇場で演劇のステージを行っていたEBiDAN。15周年の「エビライ」では、そんな“EBiDAN原初の姿”に立ち返るエモーショナルな演劇パートも用意されていた。「─恵比寿学園男子部─強襲!目黒学園!真夏の大決戦の巻」と題された演目には、演技もお手のもののEBiDANメンバーたちが続々と登場して恵比寿学園男子部のとある1日を描き出す。タカシ演じるさわやか先生、吉澤要人(原因は自分にある。)演じる校長、FUMINORI演じる教頭が他愛もないやりとりを繰り広げているところに現れたのは、TETTA演じるトオルが率いるヤンキー軍団、杢代和人(原因は自分にある。)演じるアユムが率いるウェイ系軍団、ジャン演じるケンスケが率いるスポーツ軍団という“3大勢力”。それぞれに取り巻きを従える3人は「誰がEBiDANのボスか」を決めようといがみ合うが、そこに恵比寿学園男子部生徒会長にして天才児の伊集院勉学や隣町のライバル校・目黒学園も入り乱れてドタバタにぎやかなやりとりが展開していく。1学期公演では佐野が伊集院勉学役を務め、トオルに飛び蹴りをお見舞いしたり、初代理事長の銅像役のKEVINをイジったりと大暴れ。さらには目黒学園の生徒を演じるユーキ、カイ、タクヤ、山本、武田創世(Lienel)のキュートな女子高生姿に会場が沸き立つ。恵比寿学園対目黒学園の対決構図で行われた「叩いて被ってじゃんけんぽん」対決は武田が先輩の杢代を撃破する展開で大いに盛り上がり、銅像なのに動きしゃべり出した初代理事長の仲裁で物語はハッピーエンドに帰着。騒々しく盛り上がるキャストの傍で気ままに動いていた猫役の柴崎が最後の見せ場をかっさらうというオチも、鮮やかに観客の笑いを誘っていた。
さわやか先生改めタカシがさわやかな歌声で伝統の全体曲「Believe yourself」を歌い出すと、EBiDANメンバーは改めて舞台上に勢ぞろい。この楽曲をもって、「エビライ」は後半パートへと進んでいく。その幕開けを担ったのは、EBiDAN15周年を記念して行われた「EBiDAN THE AUDITION 2026」から生まれた、8人組の新グループ・iiONDO。この「エビライ」がお披露目の舞台となった彼らは、デビュー曲「はつ恋ONDO」をフレッシュに届けた。左肩にまとうメンバーカラーのマントを勢いよく翻し、笑顔を弾けさせる元気いっぱいのパフォーマンスで、出会いのときめきと高揚を歌い上げた8人。曲を終えるとリーダー・三村航輝を筆頭に自己紹介し、宮本琉成は「皆さんの心をいい温度に、そして音頭を取って日本中をリードしていく存在になりたいと思います。少しでもiiONDOのことを覚えてくださるとうれしいです!」と呼びかけた。
“同級生コンビ”が響かせたハーモニー
そして畑駿平が「まだまだ続きます。僕たちと楽しんでいきましょう!」とライブを次のシーンへと進めると、センターステージには“歌うま選抜”から吉田と古川毅(SUPER★DRAGON)が現れ、BUDDiiSのシリアスなバラードナンバー「Iris」を歌い上げた。リフトアップするステージの上で、2人はそれぞれのボーカルスキルを全解放。グループを超えたコラボレーションながら確かな絆を感じるボーカルワークと、歌心あふれる豊かなハーモニー。“同級生コンビ”が届けるぜいたくなひとときに、オーディエンスはじっくりと聴き入っていた。
すっかり「エビライ」恒例となった、ダンス選抜によるパフォーマンスブロックはユーキ、HAYATO、FUMINORI、山本によるキレ味鋭いユニットダンスで幕を開けた。グループの枠を超えたコラボながら熟練を感じるほど呼吸のそろったグルーヴィなムーブで沸かせる4人。彼らがセンターステージへと視線を誘導すると、今度はマサヒロ(超特急)やアロハ、EIKU(ONE N' ONLY)ら10人の選抜メンバーがヤンチャなスクールルックで現れ、「恋のDing Dong」をサンプリングしたダンストラックに乗せてテクニカルなステップを刻む。今年からダンス選抜にジョインした大倉空人(原因は自分にある。)も笑顔でパフォーマンスを楽しむ中、全員がそろってのラストシーンにはロックダンスの使い手・塩﨑も合流。塩﨑を筆頭に据えた、総勢15名による圧巻の踊り込みで代々木第一体育館をヒートアップさせた。
超特急が見せた本気! コールに揺れた代々木第一体育館
「こっから飛ばすぜ!」。Sakurashimeji・田中雅功の叫びを合図に、パフォーマンスリレーの後半戦へ。「スタンプ」の爽快な疾走感に満ちたサウンドに田中雅功が豊かなロックボーカルを重ねると、髙田はマイクの前を飛び出してギターソロを取り、メロディアスなサウンドをアリーナいっぱいに響かせる。山中の主演ドラマ「黒崎さんの一途な愛がとまらない」のために書き下ろされた「恋春日和」では2人がまっすぐな声で重ねる「何回も何回も」のリフレインがみずみずしくオーディエンスの胸を打ち、花道まで飛び出して寝転びながら愛器をかき鳴らした髙田のギタープレイも会場を大いに盛り上げた。2人が去るなりセンターステージに現れたのはSUPER★DRAGON。スモークが幻想的な世界観を演出する舞台で彼らは「Concealer」をドロップし、ファルセットボイスが艶やかさを醸すボーカルと感情をにじませたラップでグッと大人びたムードを創出してみせる。古川が「俺らもずっと青春の続きやってるから、歌おう!」と叫んだ「NUMBER」では爽快なサウンドスケープの中で9人が四方に大きく広がり、観衆を巻き込んだ温かなステージングが展開された。
「原因は自分にある。です。始めます」という長野の宣誓を合図に「ニヒリズムプリズム」で口火を切ったのは、原因は自分にある。。メインステージ上段に立つ7人は疾走するピアノの調べの中で高速のマイクリレーを展開、さらには細やかな表情の変化まで神経を行き渡らせた群舞でEBiDANファンに自らのアイデンティティをハッキリと示す。「急に晴れたね」というセリフパートを「エビライ、愛してるよ」と言い換えた桜木雅哉のアレンジで歓声を誘ってからは、大倉空人の「いくぜ!」の声で最新曲「火宴」へ。武藤潤や小泉光咲によるハイエナジーなボーカル、大倉と吉澤のアグレッシブなラップで熱狂を加速させ、続くONE N' ONLYへ灼熱のバトンを手渡す。するとONE N' ONLYはスペイン語で“火”を意味する「FUEGO」をここで投下。うごめくようなラップパートに熱く噴き上がるようなメロディライン……5人の阿吽の呼吸が成す火力自在のボーカルワークで客席をさらにヒートアップさせていく。そんな彼らがワンエン最新のパーティチューン「Samba de Night Fever」の陣形を取ると、この曲を待ち望んでいた客席からは大歓声が。アッパーなサンバのリズムの中に歌謡的情緒も感じさせるワンエン流のトンチキソングは代々木第一体育館をひとつにし、センターステージで情熱のサンバステップを刻む5人には360°の客席から底抜けに陽気な「サンバラバラバラ!」のコールが降り注いだ。
前半パートと合わせて、ここまで8組がおのおののスタイルで観衆を楽しませてきたパフォーマンスリレーのトリを担うのは超特急。リョウガのセンター曲「ジュブナイラー」のイントロが鳴り出すと、リョウガに代わってカイがメンバーの先頭に立ち、オーディエンスを巻き込みながら会場を盛り上げていく。「TOKYO~!」と叫ぶパートを「EBiDA~N!」と替えたカイは、ファニーな表情の表現でもファンを楽しませた。超特急の“先頭車両”の頼もしい牽引に熱狂が加速する中、「代々木揺らすぞ~!」という力強い叫びとともにセンターに躍り出たのは最年少、14号車のハル。最新曲「ガチ夢中!」が始まるやいなや、メンバーは無心で拳を突き、頭を振り、客席に熱烈なエールを送る。彼らの圧倒的な爆発力は即座にオーディエンスのリミッターを解き放ち、ハルの宣言通り代々木第一体育館は驚くべき声量のコールに揺れた。いかなる瞬間もステージに全力を注ぎ、がむしゃらにファンを楽しませる“本気”。長男グループ・超特急が超絶な気合いで体現したEBiDANの矜持をもって、「エビライ」は最終盤へと突き進んでいく。
怒涛のメドレー、ハルの衝撃“イイじゃん”
メインステージに飛び出したICExとLienelが「BOOM BOOM BOOM」「超絶SUMMERでバカになれ」でタオル回しをして客席のペンライトをグルグルと回すと、そこに合流した原因は自分にある。は人気のポップチューン「推論的に宇宙人」で笑顔を振りまき、桜木は「エビライのみんなに宙中中中!」と投げキッス。iiONDOがめいっぱい振るフラッグを背にSakurashimejiが「simple」をワンフレーズ歌い上げると、今度はBUDDiiSがiiONDOのダンスとともに「Feelink」を贈った。SUPER★DRAGONが「Downforce」でクールに勢いを加速させると、バトンを受け取ったONE N' ONLYは「Fiesta」を灼熱のテンションで叩き付け、TETTAは「EBiDANならできるぜ!」と歌詞を替えるアレンジで観客を扇動。そしてM!LKの5人はメガヒットナンバー「好きすぎて滅!」をここで投下し、「滅!」の決めポーズとコールで会場をひとつにまとめ上げてみせた。そして超特急「超えてアバンチュール」では、センターのリョウガに代わりユーキが観客を扇動。「お前らEBiDANが好きなんだろ!? だったらヘドバンで証明しろよ!」と彼が言うと、超特急の周囲にずらり立ち並んだEBiDANメンバーたちも思いきり頭を振り、会場の熱狂を頼もしくリードした。すると、リョウガの見せ場でメンバーから「国宝級(イケメン!)」と振られたハルは「今日ビジュ~?」と言ったのち、破壊力抜群の変顔で“イイじゃんポーズ”をして10秒以上フリーズするという奇想天外すぎるアレンジを披露。M!LKメンバーはもちろん、会場中を騒然とさせたこのアドリブは、以降の公演にも尾を引くこととなる。
全10組でつないだ怒涛のメドレーを終え、ユーキは「こうして15周年を迎えられて、皆さんありがとうございます。こうして15年を迎えられたのも、僕たちよりも先にいた先輩だったり、関わってくださった1人ひとりの思いがあってこそだと思います」と周囲への感謝を表明。「その仲間の思いも今のEBiDANがしっかり受け継いでいきます。EBiDAN総勢10組。大きくなりましたね」と思いを噛み締めたのち、「今日という日がまた明日につながる、そんな気持ちを込めて届けたいと思います」と「New day! New wave!」をタイトルコールした。EBiDANの歌の大黒柱であるタカシのスケール感に満ちた歌声が響き渡ると、ステージ前方からはきらめく紙吹雪が噴出。壮大なサウンドとドラマチックな演出に彩られながら、ステージ上の面々は思い思いに客席を見つめ、ライブ本編を締めくくった。
次の15周年へ出発進行!
「エビライ」リハーサル時のオフショットをまとめたエンドムービーの上映を経て、アンコールでは全出演メンバーがステージや花道、客席通路を歩いてファンに挨拶。メンバーは客席上層部を進むトロッコにも乗り込み、会場中くまなくコミュニケーションを交わしていく。スターダストプロモーション伝統の“走れ曲”の系譜を継ぐ楽曲として制作されたEBiDAN全体曲「好きだから走れ!!!!!!!」では、池田が「あなたのおかげで素敵な1日になりました」と、REI(ONE N' ONLY)が「これからもEBiDANと楽しい思い出作っていこうね!」と呼びかけた。
すべての楽曲を届け終え、メインステージにラインナップしたEBiDANの面々。最後の各グループ代表による挨拶で、三村(iiONDO)は「僕たちまだまだ始まったばかりですが、これから全力で盛り上げていきます!」と誓う。FUMIYA(BUDDiiS)が「EBiDAN最高だよね? そう思います!」という自問自答で沸かせると、兄のHAYATOも「EBiDAN15周年、アツすぎて!」と声を上げ「熱い男たちがこんなに集まって。そこに集まるみんなはもっと熱いよな!? この時間が永遠に続けばいいなあ!」と笑顔を弾けさせた。
鉄道マニア・伊藤による「EBiDAN次の15周年へ! 出発?」「進行~!」というコール&レスポンスで盛り上がったのち、塩﨑は「エビライ初日ということで。カイくん、僕はね! うれしすぎて滅!」と勢いよく“滅!ポーズ”。そして最後にタクヤは「『Yes! 東京』もミリオンを達成して、EBiDANがどんどん大きくなっていてうれしいです。本当にいつもありがとうございます。数字がすべてじゃないけれど、1人ひとりの支えがあって僕たちはこうしてステージの上でパフォーマンスできているので、本当に感謝しています」とまっすぐに感謝を伝える。そして「きっとみんなずっと立ってたと思うのでね、帰って足揉んであげたり体伸ばしたり、労わってあげてください。気を付けて帰ってね!」と、満員のファンに語りかけていた。
セットリスト
「EBiDAN THE LIVE 2026 15th Anniversary」【1学期】2026年8月13日 国立代々木競技場第一体育館
01. 恋のDing Dong / ALL
02. Yes! 東京 / ALL
03. 羅武が如く~恋の風林火山~ ~純情シンドローム / Lienel
04. プン☆ジェラ~Da-Da-Da / ICEx
05. #KISSYOU~キミは都市伝説 / BUDDiiS
06. 爆裂愛してる~You!Joy!Parade! / M!LK
07. BOOM BASH / GAKUE N' ONLY
08. ランドリー / Sakanashimaaji
09. LOVE 2000 / 鶴 and 亀
10. Resplandor(情熱アチチ♡恋泥棒) / 曽野舜太(M!LK)、田中洸希(SUPER★DRAGON)、HAYATO(ONE N' ONLY)、TETTA(ONE N' ONLY)、武藤潤(原因は自分にある。)、TAKUYA(BUDDiiS)
11. Mysterious Eyes(PRIZMAX) / カイ(超特急)、ユーキ(超特急)、タカシ(超特急)、FUMINORI(BUDDiiS)、KEVIN(BUDDiiS)
12. けもパン世界タイトルマッチ(EBiDAN 39 & KiDS) / 佐野勇斗(M!LK)、塩﨑太智(M!LK)、吉田仁人(M!LK)、志村玲於(SUPER★DRAGON)、飯島颯(SUPER★DRAGON)、伊藤壮吾(SUPER★DRAGON)、田中洸希(SUPER★DRAGON)、池田彪馬(SUPER★DRAGON)、柴崎楽(SUPER★DRAGON)、髙田彪我(Sakurashimeji)、田中雅功(Sakurashimeji)、高岡ミロ(Lienel)
13. ebidence(BATTLE BOYS) / 曽野舜太(M!LK)、山中柔太朗(M!LK)、原因は自分にある。
14. Hug Hug Hug(EBiDAN NEXT) / ハル(超特急)、志賀李玖(ICEx)、中村旺太郎(ICEx)、阿久根温世(ICEx)、千田波空斗(ICEx)、山本龍人(ICEx)、竹野世梛(ICEx)、芳賀柊斗(Lienel)、森田璃空(Lienel)、高桑真之(Lienel)
15. 演劇
16. Believe yourself / ALL
17. はつ恋ONDO / iiONDO
18. Iris(BUDDiiS) / 吉田仁人(M!LK)&古川毅(SUPER★DRAGON)
19. Dance Track~EBiDAN THE LIVE 2026~ / ユーキ(超特急)、マサヒロ(超特急)、アロハ(超特急)、塩﨑太智(M!LK)、志村玲於(SUPER★DRAGON)、池田彪馬(SUPER★DRAGON)、EIKU(ONE N' ONLY)、HAYATO(ONE N' ONLY)、大倉空人(原因は自分にある。)、長野凌大(原因は自分にある。)、FUMINORI(BUDDiiS)、FUMIYA(BUDDiiS)、山本龍人(ICEx)、竹野世梛(ICEx)、森田璃空(Lienel)
20. スタンプ~恋春日和 / Sakurashimeji
21. Concealer~NUMBER / SUPER★DRAGON
22. ニヒリズムプリズム~火宴 / 原因は自分にある。
23. FUEGO~Samba de Night Fever / ONE N' ONLY
24. ジュブナイラー~ガチ夢中! / 超特急
25. BOOM BOOM BOOM / ICEx(ダンス:Lienel)
26. 超絶SUMMERでバカになれ / Lienel(ダンス:ICEx)
27. 推論的に宇宙人 / 原因は自分にある。(ダンス:ICEx、Lienel)
28. simple / Sakurashimeji(ダンス:iiONDO)
29. Feelink / BUDDiiS(ダンス:iiONDO)
30. Downforce / SUPER★DRAGON(ダンス:BUDDiiS)
31. Fiesta / ONE N' ONLY(ダンス:SUPER★DRAGON、BUDDiiS)
32. 好きすぎて滅! / M!LK
33. 超えてアバンチュール / 超特急(ダンス:ALL)
34. New day! New wave! / ALL
<アンコール>
35. 前略、道の上より / ALL
36. 好きだから走れ!!!!!!! / ALL
37. 恋心 / ALL
シャッフルユニット メンバー
GAKUE N' ONLY
TETTA役:千田波空斗(ICEx)
REI役:高桑真之(Lienel)
EIKU役:竹野世梛(ICEx)
HAYATO役:田中洸希(SUPER★DRAGON)
NAOYA役:タクヤ(超特急)
Sakanashimaaji
髙田彪我役:八神遼介(ICEx)
田中雅功役:タカシ(超特急)
撮影:米山三郎 、笹森健一


