seizaが自身2回目となるワンマンライブ「New orbit」を10月17日に東京・下北沢ADRIFTにて開催した。
今回も1曲目で早くも涙
2022年1月にボカロPとして活動を開始し、2024年10月にメジャーデビューを果たしたseiza。今年2月に東京・青山 月見ル君想フで行った初ワンマンに続き、今回のライブもチケットはソールドアウトした。この日のライブでseizaは今年リリースした最新曲やボカロP時代の楽曲のセルフカバーなど全16曲を披露し、満員のファンを大いに楽しませた。
ライブのオープニングでバンドメンバーに続いてステージに登場したseizaは、1曲目として「エウレカブルー」を披露。ギターを掻き鳴らしつつ軽快な歌声を届けるが、1番のサビで感極まったように早くも声を詰まらせて天井を見上げる。間奏では感傷を振り切るように「会いたかったぞ!」とフロアに呼びかけて大歓声を浴びた。続く「さよならボイジャー」ではハンドマイクを握ってお立ち台に上がり、オーディエンスを煽る。フロアから一斉に腕が上がると、seizaは「いい眺めだな!」と笑顔を見せた。
恩着せがましいかもしれないけど、1人じゃないからな
ミラーボールが回る中で披露された「星を編む」でも涙を見せたseizaは、その後のMCで感動の涙を浮かべていたオーディエンスに引っ張られたと明かし「(今回は)大丈夫だと思ってたんだけど……」と苦笑い。今年2月の初のワンマンライブでも開始早々に泣いてしまったことを回顧しつつ「何も見なかったことにしてくれ(笑)」と観客に語りかけ、笑いを誘った。会場の空気を和ませたあとは、今年8月にリリースしたばかりの新曲「Cattitude」をパフォーマンス。心地よいリズムとseizaの温かな歌声に乗せて、オーディエンスも気持ちよさそうにハンドクラップと合唱を繰り返した。
「クリイムソーダ」「星間漂流」とアンニュイな空気を漂わせるミディアムチューンを連投したあとは、テレビ東京系ドラマ「るなしい」のエンディングテーマとなった「恋文学」へ。重厚なギターが印象的なアンサンブルに乗せ、両手を広げて力強い歌声を響かせるseizaの姿が、ドラマの世界観とも重なるひと時となった。
カリスマ性を感じさせるステージングでフロアを圧倒したseizaは、続くMCで「泣いてたり浸ってたり、みんなの顔がよく見えるんだ。僕も君もそれぞれの人生を生きてきて一堂に会する、そんな幸せな空間はないだろう?」と寄り添うように穏やかな口調で語りかける。そして「もしみんなが『つらいな』とか『寂しいな』と落ちてしまうときは、seizaという音楽を思い出してほしい。恩着せがましいかもしれないけど、1人じゃないからな」と呼びかけ、温かな拍手を浴びた。
新しい夢を1つずつ叶えていけたら
「金木犀」では暖色系のライトに照らされた場内に金木犀の香りが立ち込めるという演出で、五感を通じてオーディエンスを曲の世界に引き込む。ライブ後半、疾走感たっぷりに披露された「宇宙船」「蒼の太陽」から再びフロアのテンションは上昇。終わりが近付いてきたことにseizaはため息をつき「また明日もやりたいくらいだ」とこぼす。そんな思いを「真昼の月」に乗せて歌ったあと、seizaは今回のライブのために尽力したバンドメンバーやスタッフに丁寧に感謝を述べた。そして「もともとバンドでデビューして売れるのが夢だった。その夢は潰えたけど、今こうして音楽を続けられているのは幸せで。夢には寿命があって、叶えられなかった夢はいっぱいあるけど、これからの人生で新しい夢を1つずつ叶えていけたら」と未来を見据えた。
「1つでも多く夢を叶えたいと思えるのは君がいるおかげです。君もそうだったらいいな」と語ったseizaは最後に「プラネテス」、そして今回のライブのために制作した新曲「New orbit」を披露。観客の大合唱に包まれて本編のラストを迎えた。
アンコールでseizaはボカロP時代の楽曲「ダイナーナイトホークス」をセルフカバーして観客を大喜びさせる。そして直前に披露した「New orbit」に込めた思いを「初めてのワンマンライブで見た景色を歌にしたかった。今後のライブのアンセムになるような曲、きっとこれからも成長していく曲だと思います」と丁寧に語り、「またこういう機会を作れたらと思っています」と、ライブでのファンとの再会を誓った。アンコール2曲目として披露されたのは「ぼくらについて」。フロアから沸き起こるシンガロングが、2回目のワンマンライブのエンディングを華々しく彩った。
セットリスト
「seiza 2nd ONE MAN LIVE -New orbit-」2026年10月17日 下北沢ADRIFT
01. エウレカブルー
02. さよならボイジャー
03. 星を編む
04. Cattitude
05. クリイムソーダ
06. 星間漂流
07. 恋文学
08. 金木犀
09. 抜け星
10. 宇宙船
11. 蒼の太陽
12. 真昼の月
13. プラネテス
14. New orbit
<アンコール>
15. ダイナーナイトホークス
16. ぼくらについて


