ヤバイTシャツ屋さんのワンマンツアー「ヤバイTシャツ屋さん "Magical Tank-top Parade" ONE-MAN TOUR 2026」のラストを飾る東京・Zepp Haneda(TOKYO)6DAYS公演が10月27日に開幕。この記事では10月28日に行われた「Galaxy of the Tank-top」編をレポートする。
2016年11月2日に「We love Tank-top」でメジャーデビューを果たしてから今年で10周年を迎えるヤバT。これまで6枚のフルアルバムをリリースしたことにちなみ、Zepp Haneda(TOKYO)6DAYS公演では、1日目に1stフルアルバム、2日目に2ndフルアルバムというように、歴代アルバムの全収録曲を各日で披露していくというコンセプトライブを企画した。ただし、最終日のみ本ツアーのタイトルにも掲げられている最新アルバム「Magical Tank-top Parade」の収録曲を中心とした、このツアーのファイナルにふさわしいセットリストでライブが行われる予定だ。
2800人のタンクトップパワー
この日は2018年1月にリリースされた2ndフルアルバム「Galaxy of the Tank-top」をフィーチャー。ライブの演出もアルバムリリースツアー当時の8年前を意識しているという。開演時間になってもまだ入り切れない顧客(ヤバTファンの呼称)がいたほどフロアは超満員となり、いよいよ客電が落ちると、ステージ後方の壁にヤバT公式キャラクター・タンクトップくんが映し出された。タンクトップくんは「Zepp最高責任者のサイトウさんが闇のタンクトップパワーに支配されて“ダークネスサイトウさん”になってしまったんだ」と説明。会場にいる約2800人が「タンクトップ! タンクトップ!」と声を合わせて叫ぶことで真のタンクトップパワーを集め、無事サイトウさんを救ってライブを始めるというヤバTらしさ全開のおもしろ演出が繰り広げられた。実はこのオープニングは2018年のライブと同じ演出で、今回再演することを思いついたこやまたくや(G, Vo)が、紛失したアニメーションを元データから復活させたという苦労話がのちのMCで明かされた。
緩急があって、バランスもいい
「始まるよー!」という元気なかけ声とともにメンバーがステージに登場。こやまが「みんな、心のタンクトップを破りなさーい!」と叫び、激しいロックナンバー「Tank-top in your heart」でライブをスタートさせる。3人は「とりあえず噛む」や「あつまれ!パーティーピーポー」など、序盤からアッパーチューンを勢いよく畳みかけ、オーディエンスのテンションを急上昇させた。本公演に向けて「Galaxy of the Tank-top」を聴き直したというこやまは「バラエティ豊かで、売れてるバンドのアルバムみたいじゃない? 緩急があって、バランスもいい」と評するが、「最近は緩急の“急”ばっかりやから“緩”のほうの曲を」と、「眠いオブザイヤー受賞」を歌い出す。ワンフレーズだけ歌ったところでバトンタッチされたオーディエンスはサビを大合唱し、会場は温かな一体感に包まれた。
また、もりもりもと(Dr, Cho)がステージ中央のスタンドマイクの前でタンバリンを叩く「ドローン買ったのに」や、ドラムにスポットライトが当たる「げんきもりもり!モーリーファンタジー」といったもりもとフィーチャー楽曲もファンを楽しませる。亀田誠治プロデュースで注目された「肩 have a good day -2018 ver.-」では、こやまがアカペラで熱唱したことで、客席に大きなシンガロングが湧き起こるエモーショナルな場面もあった。
メジャー10年のありがたみ
MCではこやまが「おそろいのTシャツ」「4人組」「現役中学生」など嘘だらけのバンド紹介をするなど、8年前のライブで繰り広げていた懐かしのトークを再現。そしてヒット曲を飛ばし、世間で注目され始めた多忙な時期を振り返り、「テレビの出演オファーもたくさん来てたけど、調子に乗って『紅白に出るまではほかの番組で歌わへん』なんて言って。それがよかったのか悪かったのかわからへんけど。もし出演していたらどうなっていたのか。逆に、出演していなかったからこそ、あのとき消費されずに済んでよかったのか」と迷いがあったと明かす。さらに「当時は売れるということもよくわかっていなかったし、ライブにお客さんがどんどん増えていくのも当然のように感じてた。でもメジャーで10年やってきて、お客さんが来てくれること、スタッフさんが支えてくれることのありがたみがやっとわかるようになりました。改めてありがとうございます!」と、こやまは観客やスタッフへ感謝を伝えた。
そしてヤバTは活動初期の悩みや悔しさなどを詰め込んだ楽曲「サークルバンドに光を」をまっすぐに届けたのち、吹っ切れたように「Song Battle」「無線LANばり便利」といったハイテンションかつエモーショナルな2曲を連投。最後にこやまは「すべての答えはライブハウスにある!!」と高らかに咆哮し、「ヤバみ」で本編を締めくくった。
アンコールでは新旧織り交ぜた3曲を熱演。ラストの「ハッピーウェディング前ソング」ではモッシュやサーフが多発し、フロアがカオスと化したところで、2日目のライブが終了した。全26曲をやり切ったヤバTは、「ライブハウスにいる間はすべての問題が解決する!」と断言。DAY3、DAY4、DAY5のチケットをまだ販売していることをアピールしてステージをあとにした。
セットリスト
「ヤバイTシャツ屋さん "Magical Tank-top Parade" ONE-MAN TOUR 2026」2026年10月28日 Zepp Haneda(TOKYO)
01. Tank-top in your heart
02. とりあえず噛む
03. ええがな
04. Universal Serial Bus
05. あつまれ!パーティーピーポー
06. 眠いオブザイヤー受賞
07. 気をつけなはれや
08. ベストジーニスト賞
09. PAC-MANISM
10. かわE
11. ドローン買ったのに
12. DANCE ON TANSU
13. げんきもりもり!モーリーファンタジー
14. 肩 have a good day -2018 ver.-
15. NO MONEY DANCE
16. 寝んでもいける
17. アルゴリズムの犬
18. サークルバンドに光を
19. Song Battle
20. WEST NIGHT
21. Blooming the Tank-top
22. 無線LANばり便利
23. ヤバみ
<アンコール>
24. メロコアバンドのアルバムの3曲目ぐらいによく収録されている感じの曲
25. Magical Tank-top Parade
26. ハッピーウェディング前ソング


