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Guiano、盟友・カンザキイオリと邂逅したツアーファイナルの夜

「Guiano Split Tour 2026 ―私の心に、あなたがいた―」より、Guianoのステージの模様。(撮影:渡邉一生)
21分前2026年11月05日 11:04

Guianoが10月30日に東京・Spotify O-EASTにて全国ツアー「Guiano Split Tour 2026 ―私の心に、あなたがいた―」の最終公演を開催した。本稿ではカンザキイオリをゲストに招いて行われたライブの模様をお届けする。

カンザキイオリ

客電が落ち、紗幕に覆われたステージから柔らかなアコースティックギターの音色が紡ぎ出されると、カンザキのステージがスタート。彼は力強いストロークとともに声を張り上げ、「アダルトチルドレン」の弾き語りでライブの口火を切った。テンポを自在に操りながら、時に激しく、時に囁くように歌うカンザキのパフォーマンスに、オーディエンスは固唾を呑んで見入っていく。

ギター1本と歌声1つで1時間という持ち時間を与えられたカンザキは「よければ、ちょっとだけ遊びませんか?」と呼びかけ、オーディエンスの力を借りるべくコール&レスポンスを繰り返す。会場が十分に温まったところで披露された「成長痛」では、カンザキの伸びやかな歌声にオーディエンスの合唱が重なり、会場内は心地よい一体感に包まれた。その後、「死ぬとき死ねばいい」の歌唱中にはフロアから自然と声が上がるなど、カンザキの熱意はフロアに伝播し、ライブは中盤に向けて熱を帯びていく。

怒り、悲しみ、虚しさの感情をすべて声ひとつで表す「ダイヤモンド」を歌い上げたカンザキは、オーディエンスへのサプライズとして新曲「音楽の使い方」を披露。「ダイヤモンド」と同じく“音楽に身を捧げた生き様”を示す楽曲で、カンザキイオリというアーティストの在り方を堂々と示した。「最後の曲です。Guianoくんが好きと言ってくれた曲をやります」という言葉から繰り出されたのは「不器用な男」。歌声とも叫び声とも取れる剥き出しの声で「生み出したいよ 死にたくない」と繰り返すパフォーマンスに圧倒されたオーディエンスは、彼の一挙一動を見逃すまいとじっとステージ上を見つめていた。

Guiano

カンザキからのバトンを受け取ったGuianoは、全国をともに回ってきたバンドメンバーに迎え入れられてステージイン。「ただいま、東京」とオーディエンスに挨拶し、最新アルバムの表題曲でもある「風景を見るあなたの瞳に、神はいた」で自身のライブをスタートさせた。海を想起させるさわやかな青い照明を背負ったGuianoは、時折メンバーとアイコンタクトを取りながら音楽を奏でることの楽しさを体現するパフォーマンスを繰り広げ、それに応えるようにフロアからは多数の手が上がる。ムーディな雰囲気漂うダンスナンバー「ポストロマンチック」、Guianoなりの死生観を描いた「せかいのしくみ」とライブ映えする楽曲が立て続けに披露されると、フロアの盛り上がりは最高潮に。フロアから上がる声の大きさに興奮を隠せないGuianoは、束の間のオーディエンスとの交流を楽しみながら「イオリさんのライブ、すごかったね。本当に。一発目から心震えました」と語り始める。さらに彼は「対バンという名前は付いているけど、同じく音楽を志す仲間」と口にし、旧知の仲でもあり、盟友でもあるカンザキにリスペクトを送った。

「時化」「幽霊」の2曲ではバンドメンバーに演奏を任せ、Guianoはマイクスタンドにもたれかかりながら、時にがなるように、時に淀みなく優美に歌声を響かせて、その表現の幅広さを示していく。最新アルバムの収録曲に挟まれるように披露された「Ever」は、2018年にGuianoがボカロ曲として発表したナンバー。Guianoはピアノ伴奏のみというシンプルな構成で、“あなた”に向けたラブソングを真摯に届けた。

タイトルを思わせる色とりどりの照明に照らされた「花火」では、演奏中にGuianoがギターを肩から下ろし、オーディエンスにコール&レスポンスを求めるひと幕も。「間違えたっていい!」「もう一度!」と声をかけ、盛大なコールを引き出すと満足気な表情を浮かべてオーディエンスの盛大な歌声を称えた。その後Guianoは、福岡公演ではギターの弦が切れ、宮城公演ではチャックが開いていたと笑いながらツアーを述懐。「巡り巡ったものが、今日この渋谷につながっている」と感慨深く思い出をたどり、ツアーの閉幕を名残惜しむ。ライブ終盤、彼は「対バンライブを開催するのが怖くて怖くてしょうがなくて」と話し始め、「ライブを重ねる中で自分の成長をすごく感じて。ツアーが終わるのが惜しいと感じるくらいになった」とツアーの手応えを明かす。最後に「まっすぐに歌います」という真摯なメッセージとともに届けられたのは、「私の心に、あなたがいた」。自由に体を揺らしながら、“目の前のあなた”に向けて歌う熱演を受け、オーディエンスは惜しみない拍手を送った。

アンコール

熱烈なアンコールに応え、上手からカンザキ、下手からGuianoが現れ、ステージ中央で2人は熱い抱擁を交わす。お互いの熱演を称え合った彼らが息を合わせて歌い始めたのは「死んでしまったのだろうか」。かつてコラボ動画を公開した、2人とって縁の深い楽曲披露に、フロアからは割れんばかりの歓声が上がった。アンコール2曲目に選ばれたのは、カンザキの代名詞とも言える楽曲「命に嫌われている。」。ボカロPとして活動をスタートしたこと、同じ事務所に所属していたこと、何より楽曲に込めるメッセージの共通点など、お互いを認め合う2人は身を寄せ合うようにしながら「僕らは命に嫌われている」という歌詞で声を合わせ、その絆を確かめ合った。

「こうやってイオリさんとともにステージに立つのは初めて」と貴重な機会を喜ぶGuianoに対し、Guianoが10代の頃から交流があるカンザキは「まさかこういうステージに一緒に立てるとは、当時は思いもしなかった」と目に涙をにじませる。思い出話に花を咲かせながら彼らが最後に歌ったのは、Guiano & カンザキイオリ名義で発表した楽曲「ハレルヤ」。「身を削るように創作をしている」と言い合う2人だが、ラストナンバーでは、はじけるように明るい曲調に合わせて肩を組んで歌い、音楽を奏でる楽しさを体現してみせた。

終演後、ライブ中に告知をし忘れたというGuianoは影アナで2027年に東名阪ツアーを開催することを告知。最後は集まったファンに向けて「愛してるよ」とメッセージを贈り、対バンツアー「Guiano Split Tour 2026 ―私の心に、あなたがいた―」の幕を閉じた。

セットリスト

「Guiano Split Tour 2026 ―私の心に、あなたがいた―」2026年10月30日 Spotify O-EAST

カンザキイオリ

01. アダルトチルドレン
02. 成長痛
03. 自由に捕らわれる。
04. 死ぬとき死ねばいい
05. 畢生よ
06. ダイヤモンド
07. 無題
08. 音楽の使い方
09. 不器用な男

Guiano

01. 風景を見るあなたの瞳に、神はいた
02. ポストロマンチック
03. せかいのしくみ
04. 午前四時、車窓
05. 時化
06. 幽霊
07. Ever
08. 花火
09. 四季は移ろう
10. あなたはmusic
11. April02
12. 私の心に、あなたがいた
<アンコール>
13. 死んでしまったのだろうか
14. 命に嫌われている。
15. ハレルヤ

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