フジファブリック「フジフレンドパーク」でsumika、マイヘアと1年越しに叶った共演

フジファブリック「フジフレンドパーク」でsumika、マイヘアと1年越しに叶った共演

フジファブリック(撮影:西槇太一)

フジファブリックによるツーマンライブ「フジフレンドパーク2021」が、9月16日と17日に東京・Zepp Tokyoで開催された。

「フジフレンドパーク」は昨年行われる予定だったものの新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止され、今回約3年ぶりの開催を迎えた。初日はsumika、2日目はMy Hair is Badが出演し、お互いの楽曲をカバーするなどの演出で観客を楽しませた。

9月16日

この日のゲスト、sumikaのライブは7月にリリースされた最新曲「Jasmine」の明るいサウンドで幕開け。片岡健太(Vo, G)は高揚感を隠しきれない表情で「テンションおかしいですよね?(笑) だってフジファブリックに呼んでもらえたんだぜ!」と話し、初めて彼らのライブを観たのが2005年開催のイベント「JAPAN CIRCUIT」だったと明かす。そのとき一緒に足を運んだ意中の女性から帰り道に「私、(金澤)ダイスケさんが好き」と言われたという片岡は「今言う?って思いましたけど……(笑)。でもその帰りにタワーレコードに寄ってCDを買いました」と当時のほろ苦い思い出を振り返った。

「僕らは今ツアー中なんですが、ツアーでもやったことがない曲をやろうと思います」という片岡の紹介に続いて始まったのは、新曲ではなくフジファブリックの「徒然モノクローム」のカバー。sumikaならではのさわやかなアンサンブルを聴かせたメンバーは、それぞれうれしそうな笑顔を浮かべた。「ライラ」の情熱的な演奏で場内の空気を変えたあとは「Summer Vacation」で、夏の終わりを彩った。

最後に片岡は「誰が本当のことを言っているのかわからない世の中だから、ライブをやっています。1音1音を届ける音楽をやって、信じてもらえるアーティストでいたいです」と熱い思いを語り、その言葉を体現するように「ファンファーレ」を熱唱。ラストは「Shake & Shake」で華やかに締めくくった。

続いて登場したオーガナイザー、フジファブリックは「東京」を最初に披露し、フロアの熱量をじわじわと上げていく。山内総一郎(Vo, G)は加藤慎一(B)のソロパートに続き、金澤ダイスケ(Key)のソロで先程の片岡の言葉を引用し「キーボード、ダイスケさん!」と紹介して観客を盛り上げた。さらにsumikaがカバーした「徒然モノクローム」もパフォーマンス。山内は「カバーありがとう!」と彼らに感謝を述べ、スタイリッシュな演奏で“本家”の魅力をアピールした。

MCでは山内が昨年の「フジフレンドパーク」でも実はsumikaに出演をオファーしていたという裏話を明かし「去年も今年もOKしてくれて」と喜びの表情を浮かべる。そしてこれまでのsumikaとのさまざまなエピソードを振り返りつつ「初めての対バンだけど、勝手に近くに感じていて。彼らの音楽は聴いた人を1人にさせない、最高のバンドだと思います」と熱く語った。が、「待ちに待った今日なので、僕らもツアーでやっていない曲をやろうと思います」と山内が聞き覚えのあるフレーズを放つとフロアにはざわめきが。ここで彼らはsumikaの「リグレット」のカバーを披露し、双方のファンを沸かせる。山内は「sumika、ありがとう!」と笑顔を見せつつ、伸びやかなボーカルを響かせた。

アンコールでは金澤が、10月からテレビ東京系で放送されるドラマ「つまり好きって言いたいんだけど、」のオープニングテーマとして新曲「君を見つけてしまったから」を提供することを発表し、観客から大きな拍手を浴びた。山内は高等学校用の音楽の教科書に「若者のすべて」が掲載されることにも触れつつ「うれしい話がたくさんあります。これからも明るいニュースを届けられると思っています」と笑顔を見せた。

「フジフレンドパーク」のアンコールではゲストとのセッションが恒例となっていたが、今回は感染防止対策のために断念せざるを得なかったとのこと。金澤は「本当はステージ上でわちゃわちゃしたいんですけど、それはまた次の機会に!」と話し、sumikaとの再度の競演を願った。アンコールでは先程紹介した、教科書にも掲載される「若者のすべて」を披露。哀切なメロディで観客を魅了した。

9月17日

「フジフレンドパーク2021」2日目の公演では、My Hair is Badが代表曲の1つ「真赤」でライブをスタートさせる。続いて躍動感みなぎるナンバー「アフターアワー」を披露し、力強い演奏をZepp Tokyoに轟かせると、椎木知仁(G, Vo)は「本気でやりきって帰ります。どうか皆さんは力を抜いて楽しんで帰ってください」とオーディエンスに呼びかけた。

その後も、若者が感じる鬱屈とした感情や孤独を表現した「戦争を知らない大人たち」などを畳みかけ、熱演を繰り広げていくMy Hair is Badの3人。椎木は「今日、ライブハウス初めての人いますか?」と客席に向かって問いかけ、その言葉に応えて手を上げた観客の1人に「おめでとう! (ライブハウスは)こういう場所です。ロックバンドが大きい音を出したり、いろんなバンドがいて。違う音の出し方、違う曲、違う音量、違う声、いろんな音が出ますけど、こういうところに誰かと誰かが集まって、こういうことになってるのがライブハウスです!」という熱い言葉を送った。

その勢いのまま、My Hair is Badはその場で浮かんだ言葉を即興で紡いでいく「フロムナウオン」をパフォーマンスし、フジファブリックのファンの視線をも釘付けに。椎木の「先ほど喫煙所にいた山内さんに『煙草ください』と言えるほどの仲になりました」というMCでオーディエンスから温かい拍手を浴びたのち、「味方」「告白」の2曲をプレイしてステージをあとにした。

フジファブリックは2日目も「東京」で自分たちのパフォーマンスを始める。アニメ「Dr.STONE」のオープニングテーマに使用された「楽園」では場内が妖しい独特の世界観で満たされ、「夜明けのBEAT」では山内が背面弾きを披露するなどして会場を盛り上げた。また山内が「My Hair is Badの音楽はまるで、隣で仲間とか友達が話しかけてくれてるような音楽でさ。自分が倒れそうになったときに背中を支えてくれたり、ときにはビンタを食らわせてくれたり。いろんなことを思い出させてくれるところが大好きで。音楽を作るのは本当に孤独な作業で落ち込むんですよ。何やってもダメだって思うときがあるんですけど、そういうときにMy Hair is Badの音楽を聴くと、『俺はこのままでいいんだ』って救われます」と語ったのち、フジファブリックならではの重厚かつ鮮やかなサウンドでMy Hair is Badの「味方」がカバーされた。

さらに本編ラストに披露された「LIFE」のイントロでは、山内が「たとえ、過去に見ていた未来の自分の姿と今の自分の姿が違ったものでも、そんなのよくある話で。それでいいんだと、それがいいんだと思って力の限り生きていきましょう。力の限り生きて、また会える場所を作りますから」とファンへのメッセージを言葉に。「大切な何か この『フジフレンドパーク』でMy Hair is Badと知りたいんだ」とアレンジした歌詞を響かせ、オーディエンスの胸を高ぶらせた。

そしてアンコールに突入すると、フジファブリックは山内の40歳の誕生日を祝うライブイベント「フジファブリック 山内総一郎生誕祭」を、誕生日当日の10月25日に東京・Zepp Haneda(TOKYO)にて行うことを新たに発表。「今日来てくれたすべての皆さんに、最後に僕らからこの曲を捧げたいと思います」という山内の語りを合図に「若者のすべて」をラストナンバーとして披露し、「フジフレンドパーク2021」の幕を閉じた。

「フジフレンドパーク2021」Zepp Tokyo セットリスト

9月16日

sumika

01. Jasmine
02. ふっかつのじゅもん
03. 徒然モノクローム(オリジナル:フジファブリック)
04. ライラ
05. Summer Vacation
06. 願い
07. ファンファーレ
08. Shake & Shake

フジファブリック

01. 東京
02. Green Bird
03. 徒然モノクローム
04. 夜明けのBEAT
05. リグレット(オリジナル:sumika)
06. 楽園
07. SUPER!!
08. LIFE
<アンコール>
09. 若者のすべて

9月17日

My Hair is Bad

01. 真赤
02. アフターアワー
03. ドラマみたいだ
04. 予感
05. 戦争を知らない大人たち
06. フロムナウオン
07. 味方
08. 告白

フジファブリック

01. 東京
02. Green Bird
03. 楽園
04. 夜明けのBEAT
05. 味方(オリジナル:My Hair is Bad)
06. 電光石火
07. SUPER!!
08. LIFE
<アンコール>
09. 若者のすべて

公式twitterアカウント「@JOYSOUND_PR」をフォローして最新情報を入手しよう! JOYSOUND公式 facebookファンページ JOYSOUND CHANNEL