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くるり、多彩なパフォーマンスで観客を惹き付けた夏の全国ツアー完走

1年以上前2022年08月06日 9:06

くるりの全国ツアー「くるりライブツアー2022」が昨日8月5日の東京・Zepp Haneda(TOKYO)公演をもって閉幕した。この記事では、同じくZepp Haneda(TOKYO)で行われた8月4日公演の模様をレポートする。

「くるりライブツアー2022」は今年7月から8月にかけて行われた全国ツアー。くるりは7月13日の神奈川・CLUB CITTA'公演を皮切りに全国8カ所で10公演を行い、新旧の楽曲を織り交ぜたパフォーマンスを繰り広げた。

開演時刻をやや過ぎた頃、サポートメンバーの野崎泰弘(Key)、石若駿(Dr)、松本大樹(G)とともにくるりの2人がステージに登場。暗がりの中で「Bus To Finsbury」のギターリフが鳴り響くと、岸田繁(Vo, G)、佐藤征史(B)、サポートメンバーの3人が順々にスポットライトに照らし出されライブが幕を開ける。そのまま5人は「目玉のおやじ」をプレイし、無骨なバンドサウンドを場内に響き渡らせる。サイケデリックな照明で会場が妖しげなムードに包まれる中「コンバット・ダンス」が披露されると、観客の体の揺れは徐々に大きくなっていった。

佐藤のコーラスが岸田のボーカルに優しく寄り添う「忘れないように」の演奏後、岸田は「ここまでヒット曲満載でお送りしてきましたが、ここからもヒット曲満載です。グラミーを取った曲とか、一昨年の紅白でやった曲とか」とうそぶきながら観客の笑いを誘う。中盤で彼らは「Morning Paper」「しゃぼんがぼんぼん」「青い空」とソリッドなサウンドのロックチューンを畳みかけ、息もつかせぬ怒涛の演奏でオーディエンスを圧倒。その直後には「風は野を越え」「Time」「さよならリグレット」「ばらの花」と穏やかなトーンの楽曲が連続で演奏され、くるりの持つ楽曲の多彩さをまざまざと感じさせるようなパフォーマンスとなった。

ライブ終盤のMCでは岸田が「モーターの音を増幅させる機械を作っている」と語り、冷却ファンのモーター音を大音量で響かせながら「これを音楽にできないかなと思っていて」と音楽への飽くなき探究心を覗かせた。その後披露された「かごの中のジョニー」はレゲエ風の曲調から始まり、後半にはフリージャズのような展開へ。さらにそのまま「Tokyo OP」へとシームレスにつなげられ、プログレッシブな演奏がしばし繰り広げられる。観客は先の予測がつかないめまぐるしいセッションを息をのむように見届け、演奏後に大きな拍手をステージへと送った。

その後5人は「次の真夏の話さ」というフレーズから始まる未発表曲を披露し、場内をしっとりとしたムードに包み込む。そのままアコースティックギターの音色が優しく響く「ハイウェイ」や人気曲「loveless」を経て、岸田は「ホンマに会いに来てくれてありがとう。次も元気でお会いできる日を楽しみにしています。よい夏をお過ごしください。ごきげんよう。くるりでございました」と挨拶。ライブの定番曲「everybody feels the same」がパフォーマンスされると、疾走感あふれる演奏と観客のハンドクラップが鳴り響き、会場は熱気の渦に飲み込まれる。本編ラストに彼らは「潮風のアリア」を演奏し、穏やかかつ壮大な音の世界で観客を包み込みステージをあとにした。

鳴りやまないアンコールの拍手に応えて5人は再び舞台に登場。「琥珀色の街、上海蟹の朝」でメロウな演奏に乗せて岸田がラップを紡ぐ。最後に「それでは皆さん健やかにお過ごしください。くるりでございました。ありがとう!」という岸田の言葉に続けて、5人は「ロックンロール」を演奏。まばゆい光に包まれながら盤石のバンドサウンドを聴かせ、ライブの幕を下ろした。

「くるりライブツアー2022」2022年8月4日 Zepp Haneda(TOKYO) セットリスト

01. Bus To Finsbury
02. 目玉のおやじ
03. コンバット・ダンス
04. ブレーメン
05. 忘れないように
06. bumblebee
07. Morning Paper
08. しゃぼんがぼんぼん
09. 青い空
10. 風は野を越え
11. Time 
12. さよならリグレット
13. ばらの花
14. white out(heavy metal)
15. マーチ
16. Giant Fish
17. かごの中のジョニー
18. Tokyo OP
19. 未発表曲
20. ハイウェイ
21. loveless
22. everybody feels the same
23. 潮風のアリア
<アンコール>
24. 琥珀色の街、上海蟹の朝
25. ロックンロール

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