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インナージャーニーが初ライブの地に帰還、バンドの矜持を示した結成3年記念公演

1年以上前2022年10月04日 10:02

インナージャーニーのワンマンライブ「インナージャーニーといっしょ vol.3 -内旅編-」が10月1日に東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEにて開催された。

2019年10月に「未確認フェスティバル」への出場をきっかけに結成され、今年の10月で結成3周年を迎えたインナージャーニー。「インナージャーニーといっしょ vol.3 -内旅編-」は結成3周年を記念して行われたワンマンライブで、会場の渋谷duo MUSIC EXCHANGEは4人が「未確認フェスティバル」の予選で初ライブを行った場所でもある。インナージャーニーは3年間で蓄えた楽曲群を携えて、初めて立ったステージで再びライブを繰り広げた。

開演時刻を迎えると、一般公募によって選ばれた“松笛晶と友達”がオープニングアクトとしてステージに登場。彼らは緊張した様子を見せながらもインナージャーニー「クリームソーダ」のカバーを含む4曲を演奏し、会場の空気を温めた。その後しばしの転換時間を経て、観客の拍手に迎えられながらカモシタサラ(Vo, G)、とものしん(B)、Kaito(Dr)、本多秀(G)が登場。4人はカモシタの力強い歌声から始まる「わかりあえたなら」をパフォーマンスし、ライブをスタートさせる。さらに「夕暮れのシンガー」「Fang」とアップテンポのナンバー2曲が畳みかけられると、フロアの揺れは大きくなっていった。そして4人は初ライブで披露したという「平行線」を演奏。当時から3年の時を経て成長した姿を見せるかのように、満員のフロアに向けて力強いバンドサウンドを放った。

その後インナージャーニーは「深海列車」「映写幕の向こうへ」と落ち着いたテンポの楽曲2曲を演奏。ミラーボールによって作られたムーディな空間で、温かみのある歌声とサウンドをじっくり奏でた。会場が穏やかな空気に包まれたのも束の間、シューゲイザーやオルタナティブロックからの影響を感じさせるハードなロックナンバー「エンドロール」がプレイされ、会場に歪んだ音が鳴り響く。さらに4人は「ペトリコール」を間髪いれずにパフォーマンス。ロックバンドとしての矜持を見せつけるかのように、激しい演奏で観客を釘付けにし、演奏後には観客から大きな拍手が送られた。ライブ中盤では未発表曲「手の鳴る方へ」と「とがるぺん」がアコースティック編成で披露され、Kaitoがタンバリンを演奏するというレアなシーンも。4人の軽快な演奏に観客の温かな手拍子が加わり、会場は朗らかなムードに包まれた。

ライブが後半に差しかかった頃にインナージャーニーは、この日2つ目の未発表曲「予感がしている」を演奏。赤く明滅する照明の光を全身で浴びながら、重厚なアンサンブルを作り出す。その後も4人は、カモシタの芯のある歌声が伸びていく「少女」やライブ映えするアッパーチューン「Walking Song」、代表曲「グッバイ来世でまた会おう」などバラエティ豊かな楽曲を続々と披露。MCでカモシタは「私たちは今日で3周年を迎えるわけなんですけど、こうしてバンドを続けていられるのは、メンバーがいて、スタッフがいて、何よりもこうやって集まってくれる皆さんのおかげです。本当にありがとうございます」と飾り気のない言葉でファンへ感謝を告げた。「旅の途中」では徐々に激しさを増していく演奏に、落ち着いたトーンを保ち続けるカモシタの歌声が乗せられ、インナージャーニーらしいパフォーマンスが届けられた。

そして本編ラストに4人は映画「雑魚どもよ、大志を抱け!」の主題歌として書き下ろした新曲「少年」を演奏。カモシタの伸びやかな歌声がアカペラで響き渡ると、やがて3人のパンキッシュな演奏が加わり、そのまま4人は駆け抜けるように演奏を終えてステージをあとにした。その後、アンコールの拍手を受けてまずはKaitoが登場。力強いドラミングを披露する中、残りのメンバーも姿を現し、4人は「クリームソーダ」を演奏する。観客のハンドクラップが演奏を賑やかに彩ったラストナンバー「会いにいけ!」では、サビでメンバー全員が声を合わせ、大団円でライブが締めくくられた。

なおインナージャーニーは12月に大阪と名古屋を巡るツアーを開催。12月6日に大阪、12月7日に名古屋にてライブを行う。会場などの詳細については追って発表される。

「インナージャーニーといっしょ vol.3 -内旅編-」2022年10月1日 渋谷duo MUSIC EXCHANGE

松笛晶と友達

01. 真夜中のカーニバル
02. 春だね
03. ハートがふたつ
04. クリームソーダ(原曲:インナージャーニー)

インナージャーニー

01. わかりあえたなら
02. 夕暮れのシンガー
03. Fang
04. 平行線
05. 深海列車
06. 映写幕の向こうへ
07. エンドロール
08. ペトリコール
09. 手の鳴る方へ
10. とがるぺん
11. 予感がしている
12. すぐに
13. 少女
14. Walking Song
15. グッバイ来世でまた会おう
16. 旅の途中
17. 少年
<アンコール>
18. クリームソーダ
19. 会いにいけ!

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