クミコがニューシングル「最後だとわかっていたなら」を本日3月7日にリリースした。
本作は詩集「最後だとわかっていたなら」をもとに制作されたナンバー。都志見隆が歌詞構成および作曲を、武部聡志が編曲を手がけた。
詩集「最後だとわかっていたなら」はアメリカ人女性のノーマ・コーネット・マレックが、1989年に10歳の息子を亡くした際につづった一編の詩をもとにした作品「Tomorrow Never Comes」の日本語訳。原詩は2001年9月11日に起きたアメリカ同時多発テロ事件で亡くなった消防士の手帳に残されていたことから世界中で知られた。日本語訳は、日本人女性・佐川睦がアメリカ留学中に最愛の母を事故で亡くした際に、アメリカ人の友人から送られてきた同詩を訳したものを自身のサイトにて公開したことから話題を集め、2007年に書籍化された。
クミコは昨年に同詩を知り、歌として歌うことを決意。昨年11月にゲスト出演したイベント「日本うたごえ祭典」にて歌唱し、観客からCD化を望む声が多く集まったことからこのたびのリリースが決定した。同曲についてクミコは「今この時に、大切な人に伝えるべきことを伝えたい。そういう前向きな希望の歌なのです」とコメント。原詩を日本語訳した佐川は「なかなか素直になれない私達が、大切な存在である人に『ありがとう』『ごめんね』『だいすきだよ』と言えるよう背中をそっと押してくれるような、そんな曲だと思います」と語っている。
なおクミコは本作のリリースを記念して6月30日に東京・EX THEATER ROPPONGIにてコンサート「クミコ コンサート2018」を開催する。
クミコ コメント
言わなくたってわかってるだろう。とか、以心伝心とか。そんなことよく聞きます。でも、きっとそうじゃあないんでしょう。言わなくちゃわかんない、言わなかったことを後悔する。そんなことばかりなのでしょう。「最後だとわかっていたなら」は、だから後悔の歌です。でも、こんな後悔をせぬようにという希望の歌でもあります。昨日が今日になって明日になる。それは当たり前のことではなく、もしかしたら奇跡なのかもしれない。だからこそ、今この時に、大切な人に伝えるべきことを伝えたい。そういう前向きな希望の歌なのです。
佐川睦 コメント
クミコさんの深くあたたかい声に、この詩の作者であるノーマが伝えたかっただろう思いがあふれ流れています。悲しみが寄り添う所にこそ生まれる、はかなくも消えることのない、ほのあたたかいともしびのような希望。もう握り返せないあの愛しい手から受け取ったぬくもりを、今度は別の誰かに贈ることのできる感謝。なかなか素直になれない私達が、大切な存在である人に「ありがとう」「ごめんね」「だいすきだよ」と言えるよう背中をそっと押してくれるような、そんな曲だと思います。
クミコ「最後だとわかっていたなら」収録曲
01. 最後だとわかっていたなら
02. 何度でも 恋に落ちましょう
03. 最後だとわかっていたなら(Instrumental)
04. 何度でも 恋に落ちましょう(Instrumental)
クミコ コンサート2018
2018年6月30日(土)東京都 EX THEATER ROPPONGI