モーニング娘。'18が主演を務める舞台「ファラオの墓~蛇王・スネフェル~」が、明日6月1日に東京・池袋のサンシャイン劇場にて開幕する。これに先駆けて、本日5月31日に劇場でゲネプロと囲み取材が行われた。
舞台は竹宮惠子のマンガ「ファラオの墓」を原作とした作品で、石田亜佑美扮する主人公・スネフェルと母であるメリエト皇太后との確執、婚約者のアンケスエン、彼が出会う1人の少女・ナイルキアを巡る恋物語が展開されていく。劇中でサリオキス役は加賀楓、ナイルキア役は小田さくら、アンケスエン役は牧野真莉愛、ケス宰相役は扇けい、メリエト皇太后役は汐月しゅうが演じる。
囲み取材には石田、加賀、小田、牧野、扇、汐月の6名が出席。昨年も「ファラオの墓」を原作とした舞台に出演し、スネフェルを演じた石田は、「前回も観てくださった方は、もしかしたら『またあのカッコいいスネフェルに会えるのかな』と想像して待っててくださるのかもしれないけど、前回と同じものをやってもつまらないと思います!」と断言し、「今回は今回しかないスネフェルの表情を見せられるように稽古を積んできました」と語る。石田と同じく男性キャラクターのサリオキスを演じる加賀は、「私はもともと剣道をやっていたので、殺陣のシーンで見せ場を作っていきたい」と気合いをにじませる。
取材陣から「この人はこの役にハマってると思う人は?」と質問が飛ぶと、石田は小田について「(小田は)前回まで舞台で男役をやることが多かったけど、女性らしい魅力を人1倍見せることのできる人なんですよ。コンサートでもメンバーの誰よりも女性らしく見せている子なので、今までの舞台ではそれを封印してたけど、今回は『ハイ、私かわいいです』みたいな部分を存分に出している」と説明。小田は自身の真似をする石田に「そんなんじゃないですよ!」と突っ込みながらも、「去年までは声を低くするのが大変で。今年は『お兄様』って言える立場になったので、私の本領発揮だわ!という気持ちになってます」と素直な気持ちを明かした。
牧野は「私は加賀楓ちゃんのサリオキスがすごくハマってると思っていて。まっすぐな目をしているサリオキスを見て『カッコいい! 好きになりそう!』って思ってます」と回答する。「てっきり自分のお姫様役が(ハマっている)……みたいなことを言うかと思いました」と取材陣に言われると、「……かな、と思ったけど、高校3年生になったのでちょっと大人になりました(笑)」と笑顔を見せた。また記者から「昨年と比べてモーニング娘。のメンバーが変わったと思う部分は?」と聞かれた扇は「最初にひさしぶりに会った感覚だと、大人っぽくなったなって」と答え、汐月は「いい意味で変わらなく元気でやる気のある子たち。近くで情熱を感じられてうれしい」と答えた。
さらに小田は座長としての石田の姿勢を絶賛。これを受けて石田は、「『あなたの代わりはいないね。あなたが座長でよかった』と思ってもらえる本気のお芝居を見せたいと思います」と意気込み、「舞台は新たな自分たちを見せられるチャンスの場だと思っています。それぞれ役に入り込んで、自分たちの感情を最大限にお伝えしていけるようにがんばりたいと思います。6月19日と20日に日本武道館でのコンサートもあるので、ここで得た表現力を武道館の公演でも生かせていけるようにがんばります!」と述べた。
なお「演劇女子部『ファラオの墓~蛇王・スネフェル~』」は6月15日から17日まで、大阪・大阪メルパルクホールでも上演される。
(c)竹宮惠子/小学館