和楽器バンドの楽曲「細雪」をモチーフにしたショートフィルム「遠い時間、月の明かり」が制作され、国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2018」を通じて世界の国際映画祭に出品されることが決定した。
「遠い時間、月の明かり」は本仮屋ユイカと尚玄がダブル主演を務め、鈴華ゆう子(Vo)がナレーションで参加した作品。儚くも切ない男女の物語が描かれており、メガホンをとった岸本司監督は「『細雪』は美しくも儚い言葉で綴られた離別の詩だが、根本にあるのは『愛する者への想いと優しさに溢れた人生讃歌』。曲に導かれて物語を作ることは至福の体験だった」と語っている。
鈴華ゆう子 コメント
本作品を最初に見た時、映像から感じる世界観が独特で、気づいたらその世界観に引き込まれていました。男女の出会いと別れ、そしてその二人を繋ぐ数奇な運命の糸が見事に映像で表現されていて、そこに「細雪」が重なることによってより重厚な映像作品として仕上がっているのではないかと思います。見どころはやはり「細雪」という楽曲と映像とのマッチングではないでしょうか。想像力を膨らませ、この作品を見た人の心に何かを残す、そんな素敵な作品だと思いますので、一人でも多くの方に見ていただきたいです。
そして本作品では初めてナレーションにも挑戦させていただきました。初挑戦ということで最初は戸惑いもありましたが、事前にイメージ繰り返し、作品の世界に合わせた声のトーンやテンポ感、感情表現の度合いを探りました。先に男性ナレーションが既に収録を終えていたので、そこまでで生まれていた役者さんとナレーションのバランスや空気を崩さないよう調整しながらトライさせていただきました。ナレーションというお仕事は今回が初めてでしたが、また機会があれば今後も挑戦させていただきたいです。