男性声優12人によるラップソングプロジェクト「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」の2ndライブが昨日8月26日に東京・ステラボールで行われた。
「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 2nd LIVE@シナガワ《韻踏闘技大會》」と題して開催された本公演には、山田一郎役の木村昴、山田二郎役の石谷春貴、山田三郎役の天崎滉平、碧棺左馬刻役の浅沼晋太郎、毒島メイソン理鶯役の神尾晋一郎、入間銃兎役の駒田航、神宮寺寂雷役の速水奨、伊弉冉一二三役の木島隆一、観音坂独歩役の伊東健人、飴村乱数役の白井悠介、有栖川帝統役の野津山幸宏の11名が出演。ステラボールは昨年11月以来のライブを待ちわびたファンで埋め尽くされ、一郎が注意事項をラップで届けると会場は早くもヒートアップ。そしてオープニングムービーと共に各ディビジョンのメンバーがステージに現れるとフロアは大歓声で彼らを出迎える。11人のDivision All Starsは本作のアンセムソング「ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem-」で勢いよくライブを開始し、続けて「Battle Season」開幕曲「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」をパフォーマンス。11人それぞれが個性あふれるラップを繰り広げて観客のボルテージを一気に引き上げた。
VTRにより夢野幻太郎役の斉藤壮馬も交えた自己紹介を経て、ここからは各ディビジョンがそれぞれライブを展開していく。トップバッターはイケブクロ・ディビジョンBuster Bros!!!。二郎がアッパーチューン「センセンフコク」で口火を切り、三郎が「New star」をじっくり聴かせたあと、長男の一郎は「俺が一郎」で巧みなラップスキルを見せつける。最後にBuster Bros!!!はアカペラから「IKEBUKURO WEST GAME PARK」をスタート。兄弟らしい息の合ったパフォーマンスで会場を沸かせた。Buster Bros!!!の退場後は、ヨコハマ・ディビジョンMAD TRIGGER CREWのターンに突入。理鶯がUZI作詞の「What's My Name?」で渋い声を響かせたあと、HOME MADE家族・KUROの提供曲「ベイサイド・スモーキングブルース」をラップした銃兎は、くわえたタバコを左馬刻がくわえたタバコに接触させてその火を移す。“シガーキス”を目撃した観客が悲鳴のような歓声を上げる中、左馬刻はサイプレス上野作詞の「G anthem of Y-CITY」をフロアに叩き込み、ラストは3人でムーディな「Yokohama Walker」をパフォーマンスして観客の体を揺らした。そしてBuster Bros!!!が再びステージに登場すると、イケブクロとヨコハマの6人は「WAR WAR WAR」で白熱のラップバトルを展開。彼らは体をギリギリまで近づけながらラップパフォーマンスを繰り広げ、オーディエンスを大いにエキサイトさせた。
「WAR WAR WAR」を作詞したEGOがスペシャルゲストとして会場を盛り上げたあとは、シブヤ・ディビジョンFling Posseが登場。帝統がハイテンションで「3$EVEN」をパフォーマンスし、乱数が「drops」をキュートに歌ったあと、「Shibuya Marble Texture -PCCS-」では欠席した幻太郎のパートを2人がそれぞれのキャラを生かしながらカバーする。曲終わりに2人は満員のフロアをバックにした自撮りにチャレンジするが、うまく撮影できないままステージをあとにした。対するシンジュク・ディビジョン麻天狼のライブは、一二三のパーティチューン「シャンパンゴールド」でスタート。オリエンタルラジオの藤森慎吾が作詞したこの曲のコール&レスポンスで、会場は爆発的な盛り上がりをみせる。続いて独歩がダークなAFRO PARKER提供曲「チグリジア」で会場の雰囲気を一変させ、寂雷がGADORO作詞のポエトリーリーディング曲「迷宮壁」で荘厳なムードを作り上げると、麻天狼はラッパ我リヤのMr.Qと山田マンが作詞を手がけた「Shinjuku Style ~笑わすな~」をクールにパフォーマンスした。ここで再び登場したFling Posseと麻天狼は「BATTLE BATTLE BATTLE」で激突。両者一歩も引かずに熱のこもったラップをぶつけ合い、会場を大歓声で包んだ。
「BATTLE BATTLE BATTLE」の作詞を担当したKEN THE 390のスペシャルライブを経て、ステージには各ディビジョンのメンバー11人が再び集結。木村が「ヒプノシスマイク」のコミカライズやタニタ、サンリオとのコラボを告知したあと、会場の2階にたかはし智秋演じる中王区の女・勘解由小路無花果が登場し、春に開幕したユーザー参加型企画「Battle Season」の1st Battleと2nd Battleの結果を発表。CD購入者の投票の結果、イケブクロを破ったヨコハマと、シブヤを上回ったシンジュクがFinal Battleに勝ち進むことが明らかになった。結果発表を受けて、ヨコハマのリーダー・左馬刻を演じる浅沼は「正直イケブクロが勝たなくてどうすると思ってました。昴はこのヒプノシスマイクをずっと引っ張っていってくれました。ラップなんてやったことない俺たちに付きっきりでラップを教えてくれました。こんな奴が勝たなくてどうするってずっと思ってました。でも、勝っちゃったからには死ぬ気でがんばります。Buster Bros!!!ありがとう。ゼッテーお前らの思いも持っていくぜ!!」とFinal Battleへの意気込みを語った。
続けて各ディビジョンの代表を演じる4人がそれぞれライブの感想をコメント。シンジュクのリーダー・寂雷を演じる速水は「死ぬ気でやれば、死なないんだってことがわかった。そのくらいみんながんばったので、すごく気持ちいいです。今日はビール三杯は飲みたいと思ってます」と喜びを語った。シブヤの代表・乱数を演じる白井は「僕たちに勝ったんだから、シンジュクにはがんばってもらわないとね。でも1つ心残りがあるから自撮りしよう」と提案。フロアから「がんばれー」と声援を受けながらライブ中に失敗した自撮りを完遂した。ヨコハマの左馬刻を演じる浅沼は「ブクロの女もシブヤの女も本当に悔しいと思います。でも、ライブ中はどのディビジョンも応援してくれて本当にうれしかったです。みんなで一緒にこのヒプノシスマイクを盛り上げていってください」とオーディエンスへの感謝を述べる。惜しくもヨコハマに敗れたイケブクロのリーダー・一郎を演じる木村は「これだけたくさんの人がヒップホップを好きって言ってくれてることにヒップホップバカとして感謝します。ヒップホップ面白いでしょ!? 悔しい思いもうれしい思いもひっくるめて、ヒップホップなんすよ。ヒップホップってライフスタイルだから。これからも応援よろしくお願いします!」と語って大きな拍手を浴びた。
最後は“コウエンジ・ディビジョン”としてEGO、“390・ディビジョン”としてKEN THE 390も交えた出演者全員で「ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-」を熱演。パフォーマンスを終えた彼らは声を揃えて「PEACE!」と叫び、大歓声に包まれながら2ndライブに幕を下ろした。
ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- 2nd LIVE@シナガワ《韻踏闘技大會》 2018年8月26日 ステラボール セットリスト
01. ヒプノシスマイク -Division Battle Anthem- / Division All Stars
02. ヒプノシスマイク -Division Rap Battle- / Division All Stars
03. センセンフコク / 山田二郎(CV:石谷春貴)
04. New star / 山田三郎(CV:天崎滉平)
05. 俺が一郎 / 山田一郎(CV:木村昴)
06. IKEBUKURO WEST GAME PARK / Buster Bros!!!
07. What's My Name? / 毒島メイソン理鶯(CV:神尾晋一郎)
08. ベイサイド・スモーキングブルース / 入間銃兎(CV:駒田航)
09. G anthem of Y-CITY / 碧棺左馬刻(CV:浅沼晋太郎)
10. Yokohama Walker / MAD TRIGGER CREW
11. WAR WAR WAR / Buster Bros!!! VS MAD TRIGGER CREW
12. Bounce~PINEAPPLE JUICE / EGO
13. 3$EVEN / 有栖川帝統(CV:野津山幸宏)
14. drops / 飴村乱数(CV:白井悠介)
15. Shibuya Marble Texture -PCCS- / Fling Posse
16. シャンパンゴールド / 伊弉冉一二三(CV:木島隆一)
17. チグリジア / 観音坂独歩(CV:伊東健人)
18. 迷宮壁 / 神宮寺寂雷(CV:速水奨)
19. Shinjuku Style ~笑わすな~ / 麻天狼
20. BATTLE BATTLE BATTLE / Fling Posse VS 麻天狼
21. Funk U Up / KEN THE 390
22. ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-SPversion / All Cast
※天崎滉平の崎は立つ崎が正式表記。