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INO hidefumi初の全曲ボーカルアルバム発売、細野晴臣や小西康陽らコメント

約6年前2018年10月04日 9:04

INO hidefumiのニューアルバム「SONG ALBUM」が10月10日にリリースされる。

2013年5月発売の前作「NEW MORNING」以来約5年ぶりとなる新作は、INOにとって初の全曲ボーカルアルバム。小西康陽が作詞を手がけた「スカイツリー / Skytree」「東京上空3000フィート / From 3000 Feet The Sky Of Tokyo」、GAMO(Tenor Sax / 東京スカパラダイスオーケストラ)が参加した「犬の散歩 / Man And Dog」「ねむれない / Can’t Sleep -Album Version-」など全9曲が収録される。なおアルバムには、全収録曲のインストバージョンを収めたCDが付属する。

INOは本作について「40代後半にして新たな挑戦、そんな感じです」と語っており、細野晴臣、小西、鈴木茂、林立夫、常磐響、沖祐市(東京スカパラダイスオーケストラ)、ハマ・オカモト(OKAMOTO'S)、馬場正道がコメントを寄せている。

猪野秀史 コメント

新作としては約5年ぶりのリリースになりました。ライブ活動などを通して周囲からの熱いご要望もあり、全曲歌のアルバムに初めて挑戦しました。コメントをいただいた方々はおそらく音楽には嘘をつけない方ばかりでしたので、皆さんのご返信を腹をくくって待っている気持もありましたが、いただいたコメントを見てとても嬉しかったです。自分が好きなものは60年~70年代の音、昭和の歌謡曲、音響的インディーロック、ソウルミュージック、古い映画音楽、デモ音源。
何の変哲もない一日を歌っていて何か特別の快感がある歌詞。
散漫しているあらゆる点と点が一本の線にまとまり始め、ポジティブな循環が生まれて来ている。
40代後半にして新たな挑戦、そんな感じです。

細野晴臣 コメント

猪野くんと知り合ったのはもう10年以上前、彼のやっているカフェに立ち寄った時でした。黒豆のチーズケーキがおいしい、アットホームで落ち着いた店で、いつもいい音楽がかかっています。つい先日も久しぶりにそのカフェに立ち寄ると、新しいCDが完成間近で、ライブもあるということなので見に行ったのです。鈴木茂、林立夫そしてベースは浜田くんという馴染み深いメンバーとのセッションは楽しめました。
そして出来立ての新しいアルバムは、フェンダー・ローズのエレクトリック・ピアノをメインに据え、独自のクールな世界が広がり心地よい響きです。
しかも今回のCDでは全曲歌ってますね。これは中々のできごとじゃないでしょうか。
ボブ・ドローやモーズ・アリソンのような存在が日本には少ないので、末長く期待してます。

小西康陽 コメント

猪野秀史さんの新しいアルバムを聴いた。素晴らしい作品だが、どう褒めて良いかすこし迷う。アルバム一枚の長さが39分、というところがまず素晴らしい。以上。いや、まず手始めにそのことを褒め讃えたい。
このアルバムの中で、ぼくは二曲の歌詞を書いた。自分でも気に入っている歌詞を書くことができて、そのうえ猪野さんが素晴らしいメロディとサウンドを付けてくれたので、これならアルバムの全ての歌詞を書いてもよかった、と思ったのだが、完成したアルバムを聴くと猪野さんが作詞作曲をひとりで手掛けた曲もやはり素晴らしい。これなら全曲、ご自分で歌詞を書いたらよかったのに、とも思う。
なんとも悩ましい気持ちになってしまうけれども、だからつい、またもう一度聴き直して、はたしてどちらがよかったのか、と考えてみたくなる。
それにしても、こんな感触を持ったシンガー・ソングライターのアルバムはいまどき珍しいのではないか。女々しさなど1ミリもなく、むやみにヒロイックでもナルシスティックでもなく、達観しているようなポーズもない。普段の暮らしの中で、喜び、悩み、考えたりガス抜きしたりしつつ、自分の手の届く範囲で、これこそは自分のものだと思えるものを両の手で掴もうとしている音楽家の音楽。
やはり猪野秀史さんが全ての歌詞を自分で書くべきだったのではないか。という気持ちに、いまかなり傾いていて、だから、そこのところを見極めるために、もう一度繰り返して聴いてみよう。いま、そう考えているところだ。

林立夫 コメント

力みも気張りもなく、随所にこだわりや美意識が散りばめられた作品のラインアップが
素晴らしい。とても猪野秀史らしいアルバムです!

馬場正道 コメント

70年代の匂いがするのに、空白があって、しかもその後のひとつの音に命をかける50年代のジャズマンのような、でも新しい音がして、ぐにゃりと感覚が崩される。
音の抜けも最高で、これが今の音なのか。と、感動しました。一曲の短さも、たった39分で終わるアルバムも、贅沢で最高です。
ひとつの音をとても大事にした、音の引き算のようなアルバムでした。やっぱり猪野さんの声、大好きです。
力の抜けた心地良い歌声に、何も起こらない歌詞。ちょうど良い湿度。無音で胸が締め付けられ、たったひとつの音に感動する。待ってました。
昔の人が作ったような、今の音。今、こういう音楽が聴けるのは本当に嬉しい。

沖祐市 コメント

寡黙な猪野秀史君が長い沈黙を破ってついに叫んだ!と言っても実際に叫んだわけではなくそう感じたのは私の気分だ。そしてその叫びは予想外の繊細で骨太な男の声だったのだ。
今、ポップミュージックを作るのは難しい。聴きすぎているのだ。良い音楽を。愛すべき音楽を。
いつのまにか先人たちの偉大な道に安易に乗っかってしまっている事に気づく。それは瞬間気持ち良いが、自分の乗り物ではない。
同じキーボーディストとして、猪野君はハッとするコード進行、ハーモニーで、私を覚醒させた。目の焦点をうまく合わせると無意味な模様が突如3Dになるステレオグラムのようなマジック。ポップミュージックとはそういうものだ。それを猪野君は2018年に新たに作り上げた。
そして彼とは同じソウル、ロックのスピリットを共有していると思ってきている。大昔は一緒に良く飲んでいたが、なかなかお互い会う機会はなくなった。が、常に意識してきているし、スピリットとはそういうものだ。
歳を重ねる毎に好きになる、この日本の街の情景の中でしか生まれないアルバムに出会えた事を嬉しく思う。

鈴木茂 コメント

待望のニューアルバムがリリースされました。特に犬の散歩、スカイツリーはナイス。
ピアノの音色が夜の都会を灯すガス灯のようで美しい。

ハマ・オカモト コメント

ジワジワと身体から滲み出る声 このRhodes Pianoの音色
彼にしか作れない組み上げられたトラック達
今の、現在進行形のINO hidefumiが1番かっこいい。

常磐響 コメント

INOさんのあらゆる音楽に対する真摯な憧憬と、溢れ出てしまう自身のひねくれた感覚が奇妙に同居しているところがとても好きだ。そんなINOさんから届いた久しぶりのアルバムはシンガーソングライターINO HIDEFUMIのアルバム。
居間で、寝室で、車の中でこのアルバムを何度も聞いた。INOさんと一緒にいろんなレコードを聴きながら、お酒を飲みながら一晩中話しているような、そして夜が明けてひとりでぼんやりしてるような、そんな愛すべきアルバム。

INO HIDEFUMI「SONG ALBUM」収録曲

01. スカイツリー / Skytree
[作詞:小西康陽 / 作曲:猪野秀史]
02. 奇蹟のランデヴー / Miracle Of Rendez-vous
[作詞・作曲:猪野秀史]
03. 目からうろこ / Now I See It  
[作詞・作曲:猪野秀史]
04. 犬の散歩 / Man And Dog
[作詞・作曲:猪野秀史]
05. ねむれない / Can’t Sleep -Album Version-
[作詞・作曲:猪野秀史]
06. うまれたまちで / The Sound Of Waves 
[作詞・作曲:猪野秀史]   
07. 魔法/Witchcraft
[作詞・作曲:猪野秀史] 
08. 東京上空3000フィート / From 3000 Feet The Sky Of Tokyo
[作詞:小西康陽 / 作曲:猪野秀史]
09. きみは眩しい / You Are So Beautiful 
[作詞・作曲:猪野秀史]

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