ももいろクローバーZが12月31日から1月1日にかけて神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホールで年越しライブイベント「ゆく桃くる桃 ~第2回 ももいろ歌合戦~」を行った。
ももクロ率いるももクロ軍とその相手チームが歌合戦を繰り広げる「ももいろ歌合戦」。一昨年の第1回に引き続き今回も豪華ゲストを迎えて行われ、ももクロ軍は“ロボ岡田将生軍”を名乗る敵チームと熱い勝負を展開した。総合司会は千鳥のノブが務め、東京03の角田晃広と豊本明長も司会進行役を担当。イベントの模様はAbemaTVをはじめ、フジテレビNEXT、BS日テレ、テレビ埼玉、サンテレビ、テレビ和歌山、群馬テレビ、とちぎテレビ、ニッポン放送にて生中継された。
ニューヨーク・ヤンキースの田中将大投手による開会宣言動画をきっかけにイベントは開幕。全出演者が勢ぞろいした華々しいオープニングを経て、まずももクロ軍のアップアップガールズ(仮)がプロボクシング元3階級制覇王者の八重樫東率いるボクサー軍団と代表曲「アッパーカット」をコラボレーションした。ロボ岡田将生軍の1番手であるBOYS AND MENもアップテンポなナンバーである「進化理論」を披露し、イベント序盤から会場の熱気を高めていく。
続く大原櫻子は玉井詩織と2人でアコースティックギターを弾きながら「明日も」をデュエットし、東京女子流は同期であり、プライベートでも親交のあるももクロのダンスをバックに「おんなじキモチ」をパフォーマンス。男性声優によるラップソングプロジェクト「ヒプノシスマイク」のディビジョンリーダー4人の応援ラップ映像が流れたあとには、サイプレス上野とロベルト吉野が「ヒップホップ体操第二」、Creepy Nutsが「数え唄」とラップソングをそれぞれ届けた。さらに角田の煽りにより、突如サイプレス上野とCreepy NutsのR-指定によるラップバトルが勃発。本格的なフリースタイルラップに会場は大いに盛り上がった。
BOSS主催のルーパー世界大会で2位に輝いた経歴を持つ女性シンガーソングライター・ナオリュウは、「深呼吸」を伸びやかな声で歌い上げる。7人組YouTuberのFischer’sは「未完成人」を披露し、曲の途中には佐々木彩夏ファンを公言しているリーダーのシルクロードが同じくあーりん推しの福岡ソフトバンクホークスの石川柊太投手、ボイメンの辻本達規とマシュマロキャッチに挑戦。4回連続で失敗するも、5回目のラストチェンスで石川投手が投げたマシュマロを見事に口で受け取ると客席からは大きな歓声が沸き起こった。そのご褒美としてステージには佐々木が登場し、Fischer’sと共に思いきりタオルを振り回した。
メディアミックス作品「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」のメインキャストによるユニット・スタァライト九九組は「Star Divine」、ももクロの後輩グループ・たこやきレインボーは「RAINBOW~私は私やねんから~」を熱演。たこ虹のライブ中にはヒールレスラーの飯塚高史が乱入し、メンバーの堀くるみを連れ去ろうとするひと幕もあった。また松本明子の「津軽海峡冬景色」では高城れにが花柳糸之社中と共に日本舞踊を踊って歌に華を添え、モーニング娘。OGの矢口真里と藤本美貴による「LOVEマシーン」ではアプガ(仮)、女子流、たこ虹、Huluの幼児向け知育番組「ぐーちょきぱーてぃー」に出演しているももいろクローバーZの子供向けプロジェクトユニット・ももくろちゃんZがステージに集合し、客席を大いに沸かせた。
イベント中盤には、ももくろちゃんZが3月15日公開の「映画しまじろう『しまじろうとうるるのヒーローランド』」の主題歌「HERO」をしまじろう、みみりん、とりっぴい、にゃっきぃ、「ぐーちょきぱーてぃー」のキャラクターであるでんさん、くるんと一緒にハートフルに歌唱する。T-BOLANによる「離したくはない」のあとには、司会を務める角田がライブを披露。大ファンであることを公言しているT-BOLANの楽曲「じれったい愛」を熱唱した。曲中には森友嵐士(T-BOLAN)がステージに現れ、歓喜の表情を浮かべる角田と一緒に力強い歌声を響かせた。
加山雄三の「ももクロと仮面ライダー!」という振りでスタートした「仮面ライダージオウ」のショーを挟み、次に登場したTRFは「survival dAnce ~no no cry more~」をパフォーマンス。DJ KOOの代役を務めた百田夏菜子扮するDJ KANAKOOと共に客席をダンスフロアに変えた。氣志團はGARLICBOYSのナンバーをリメイクしたももクロの楽曲「あんた飛ばしすぎ!!」をアレンジし、自分たちのことを歌った「俺ら飛ばしすぎ!!」として披露。会場に笑いを起こしながらも、迫力の演奏で観客を圧倒した。
歌合戦の合間にはお笑い芸人・永野と平成ノブシコブシの徳井健太が出演者とトークを繰り広げたほか、応援キャラクターとして登場したゆるキャラ・ちぃたん☆が「ちぃたん☆の挑戦」としてさまざまな企画にチャレンジ。さらに布袋寅泰、笑福亭鶴瓶、キダ・タロー、浜村淳、YOSHIKI、吉永小百合らによるコメント動画が会場のスクリーンに上映された。“浅草の大物師匠”として参加が予告されていたビートきよしの「浅草キッド」の歌唱後にはビートたけしのコメント映像が流れ、場内は笑いと興奮に包まれた。
終盤に出番を迎えた大友康平(HOUND DOG)は、たこ虹の堀、清井咲希によるさつまいも娘とももクロを率いて「ff(フォルティシモ)」を披露。昨年秋に上演されたももクロ主演のミュージカル「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス?」の特別企画「ドゥ・ユ・ワナ・ダンス? ミニミニスペシャルライブショウ!」では、本編にも参加したシルビア・グラブや劇中のアイドルグループ・HEAVENがミュージカルの感動を蘇らせる。劇の途中には松崎しげるも登場し、シルビアとHEAVENメンバー、そして約4000人の観客が松崎のお面を付けるという異様な状況の中、「愛のメモリー」を熱唱した。
続けて東京・両国国技館でカウントダウンコンサートを行っていたさだまさしが、同会場からの中継で「主人公」を歌唱。ももクロ軍のトリの水前寺清子は「ありがとうの歌」「いっぽんどっこの唄」を、ロボ岡田将生軍のトリの加山は「お嫁においで」を堂々と歌って貫禄を見せつけた。そして全出演者のパフォーマンスが終わったとことでAbemaTVの視聴者による投票が集計され、ももクロ軍の勝利が決定。百田が優勝旗を受け取ったのち、平成を振り返る映像に合わせて全出演者が「三百六十五歩のマーチ」を合唱して「第2回 ももいろ歌合戦」はフィナーレを迎えた。
歌合戦の終了後は、ももクロによるカウントダウンライブがスタートし、「overture ~ももいろクローバーZ参上!!~」が流れると客席は再度ヒートアップ。ももクロは「走れ! -ZZ ver.-」で会場に一体感を生み出してから「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」を熱演し、モノノフ(ももクロファンの呼称)やステージに再登場した歌合戦の出演者と一緒に新年を迎えた。その後4人はクリスマスライブ「ももいろクリスマス2018 DIAMOND PHILHARMONY -The Real Deal-」で初披露した新曲「Sweet Wanderer」や、応援ソング「GODSPEED」などを次々に届けてモノノフを魅了。「クローバーとダイヤモンド」で年越しライブを締めくくった。
ももいろクローバーZ「ゆく桃くる桃 ~第2回 ももいろ歌合戦~」
2018年12月31日 パシフィコ横浜 国立大ホール セットリスト
第2回 ももいろ歌合戦
ももクロ軍01. アッパーカット! / アップアップガールズ(仮)
02. 明日も / 大原櫻子 with 玉井詩織
03. ヒップホップ体操第二 / サイプレス上野とロベルト吉野
04. 深呼吸 / ナオリュウ
05. Star Divine / スタァライト九九組
06. 津軽海峡冬景色 / 松本明子
07. HERO / ももくろちゃんZ with しまじろう
08. 離したくはない / T-BOLAN
09. survival dAnce ~no no cry more~ / TRF feat. KANAKOO
10. なごり雪 / イルカ
11. 浅草キッド / ビートきよし
12. 愛のメモリー / 松崎しげる
13. ありがとうの歌、いっぽんどっこの唄 / 水前寺清子
01. 進化理論 / BOYS AND MEN
02. おんなじキモチ / 東京女子流 with ももいろクローバーZ
03. 数え唄 / Creepy Nuts
04. 未完成人 / Fischer's with 佐々木彩夏
05. RAINBOW~私は私やねんから~ / たこやきレインボー
06. LOVEマシーン / モーニング娘。OG(矢口真里&藤本美貴)
07. ほっといてんか あんな阿呆 / 塩乃華織
08. じれったい愛 / 角田晃広
09. 俺ら飛ばしすぎ!! / 氣志團
10. 水の星へ愛をこめて / 森口博子
11. ff(フォルティシモ) / 大友康平
12. 主人公 / さだまさし
13. お嫁においで / 加山雄三
・三百六十五歩のマーチ / 水前寺清子&ALL CAST
ももクロカウントダウンライブ
00. OVERTURE ~ももいろクローバーZ参上!!~
01. 走れ! -ZZ ver.-
02. 行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-
03. Sweet Wanderer
04. GOD SPEED
05. 今宵ライブの下で
06. 白い風
07. イマジネーション
08. クローバーとダイヤモンド
※記事初出時、本文およびセットリストで一部曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。