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Perfumeカウントダウンライブで横浜アリーナと渋谷駅前がリアルタイムにシンクロ

6年近く前2019年01月03日 6:04

Perfumeがアリーナツアー「Perfume 7th Tour 2018『FUTURE POP』」の追加公演の一環として、12月31日に神奈川・横浜アリーナでファンクラブ「P.T.A.」会員限定のカウントダウンライブを実施。会場に集まった1万2000人の「P.T.A.」会員と共に新年を祝った。また開演の約1時間前には同会場から「NHK紅白歌合戦」に中継で出演し、白熱したライブ会場の雰囲気をお茶の間に届けた。

紅白の中継では、8月にリリースされたアルバムの表題曲「Future Pop」と、2006年の楽曲「エレクトロ・ワールド」の2曲をパフォーマンス。これら2曲はアリーナツアー「Perfume 7th Tour 2018『FUTURE POP』」においてもセットリストの冒頭に入れられていたが、ここでは紅白用の特別バージョンとしてメドレーで披露された。毎年紅白では最先端技術を駆使した演出が話題になっているPerfume。今回は横浜アリーナにいるはずの彼女たちが、テレビの視聴者からはまるで、後方のLEDに映るCGの世界に入り込んで現実世界と行き来しているかのように見えるという演出が行われた。これは、ライブカメラで撮影した3人の映像情報をディープラーニング技術を用いてリアルタイム処理することで実現したもの。なお、中継前のステージではあ~ちゃんの妹であるちゃあぽんこと西脇彩華(9nine)が前説を務めた。

ライブ本編の序盤はアリーナツアー「Perfume 7th Tour 2018『FUTURE POP』」と同じく、3月に東京・NHKホールで開催されたライブ「This is NIPPON プレミアムシアター『Perfume × TECHNOLOGY』presents "Reframe"」のエッセンスを盛り込んだ、最先端技術を駆使したパフォーマンスを展開。しかしツアー本編ではアカペラでスタートした「Butterfly」をアカペラパートなしで披露したことを皮切りに、セットリストはこれまでの公演から変更され、ツアー本編で選曲されていない「微かなカオリ」が始まるとアリーナに大きな歓声が響いた。そして「SEVENTH HEAVEN」を経て、彼女たちは2018年最後の曲として「ポリリズム」を歌唱。2019年が目前に迫る中、会場はこれまでにない興奮に包まれた。

ここまで巻きで進行していたこともあって、カウントダウンが行われるまでの時間が少し余ったため、観客からの質問コーナーが行われることに。「30代になって歳を感じることは?」という質問に対して、2月が30歳の誕生日であるあ~ちゃん以外の2人が回答し、かしゆかは「どこでも寝れた私が新幹線で寝れなくなった」、のっちは「恥ずかしさが吹っ飛んだ」と答えた。

2019年のカウントダウンは、NTTドコモとのコラボプロジェクト「FUTURE-EXPERIMENT VOL.04 その瞬間を共有せよ。」として行われた。この「FUTURE-EXPERIMENT」は、ドコモが最先端の通信テクノロジーを活用して今まで誰も感じたことがない体験を提案するプロジェクトで、Perfumeはその第1弾を2017年11月に実施。東京、ロンドン、ニューヨークの3都市にある別々のステージで3人がパフォーマンスし、その様子をタイムラグなく1つの映像にしてインターネットで生配信した。

今回行われたのは、カウントダウンを祝う人々でにぎわう東京・渋谷のスクランブル交差点近くに大きなビジョンを設けたパブリックビューイング会場を特設し、その会場と横浜アリーナを互いに中継し合うというもの。渋谷会場へは、横浜アリーナのライブ映像や音声、照明などを制御する信号を第5世代移動通信システム・5Gを活用して伝送された。両会場の観客には、Perfumeの動きと連動してリアルタイムで光と色が変化するデバイスが配布され、横浜の会場の臨場感を渋谷の人々も共有。また横浜アリーナでは、通信テクノロジーを用いて観客が持つデバイスを制御し、客席の光でカウントダウンの数字を表示した。

そして2019年を迎えた瞬間、金銀のテープがステージから客席に発射され、「天空」のパフォーマンスがスタート。Perfumeの動きに合わせた光の演出が、渋谷の観客のデバイスにも遅延なく連動され、あたかも横浜アリーナと同じ空間にいるような感覚を渋谷の人々にも味わわせた。

アッパーチューン「FAKE IT」「Party Maker」で会場を盛り上げたのちに始まったのは、Perfumeのライブでは恒例となっている、メンバーと観客が掛け合う「『P.T.A.』のコーナー」。この日は「『P.T.A.』コーナー カウントダウンスペシャル powered by docomo」と銘打って、5Gと横浜アリーナ内に張り巡らされた高効率Wi-Fiを活用して行われた。このコーナーではメンバーからの問いかけに来場者が自前のスマートフォンで回答し、その集計結果を横浜アリーナのビジョンにリアルタイムで映し出すというアンケートを実施。普段の「『P.T.A.』のコーナー」とは違う、よりインタラクティブなコミュニケーションをメンバーも観客も楽しんでいた。あ~ちゃんが「ストレートヘア」「ショートボブ」「パーマ」の3択で好きな髪型についての投票を募ると、ショートボブが約半数という集計結果がビジョンに映し出され、のっちは「時代はショートボブか!」と喜びながらすかさず華麗に花道をウォーキング。かしゆかとあ~ちゃんは直前の質問コーナーの話題を踏まえて「恥を感じない女がランウェイを歩いてる! これ20代ののっちだったら見れなかったかも」とツッコミを入れると、それに対しのっちは「30歳万歳!」と笑顔で言った。

スマホを使った「『P.T.A.』のコーナー」が終わると、彼女たちはスマホをテーマにした楽曲「MY COLOR」を歌唱。さらに本編のラストとして「チョコレイト・ディスコ」を歌い踊った。近年のワンマンライブではアンコールを実施してこなかったPerfumeだが、この日はツアー追加公演のTシャツに着替えてひさびさのアンコールを実施。彼女たちは最近のライブではあまり披露されていなかった「心のスポーツ」を歌ったのち、「P.T.A.」会員たちと共に「NHK紅白歌合戦」出演、およびカウントダウンライブをすることができた喜びをそれぞれ口にした。そしてラストにツアー本編と同じ「無限未来」をパフォーマンスし、あ~ちゃんが「2019年もいい年にしましょう!」と叫んでカウントダウンライブは終了した。

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