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Perfume大規模衣装展ファイナル明日スタート、最新衣装も追加した展示の見どころを詳しく紹介

「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」の様子。
約1か月前2025年11月14日 9:05

Perfumeの大規模衣装展「Perfume COSTUME MUSEUM」の最後の展示となる「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」が明日11月15日に神奈川・そごう美術館でスタート。これに先がけて本日11月14日に内覧会が行われ、本展の企画協力者である久慈達也氏(DESIGN MUSEUM LAB代表、京都芸術大学准教授)がギャラリーを歩きながらプレス向けに衣装解説を行った。

新たに加わったのは12セット36着

「Perfume COSTUME MUSEUM」は雑誌「装苑」編集部が2020年に出版した書籍「Perfume COSTUME BOOK 2005-2020」を起点として企画された衣装展で、2023年にスタートし、兵庫、宮崎、北海道、広島、岩手の全国5都市を巡回してきた。

これまでの会場では、メジャーデビュー時期から2010年の初めての東京ドーム公演までの第1章「近未来型の挑戦者」、海外活動を展開し始めた時期の第2章「止まらない進化」、2016年以降の第3章「『未来』を超えて」、ライブ中に着用したステージ衣装を紹介する第4章「ステージに立つの」の4部構成で展示が行われたが、「FINAL EDITION」では展示内容を変えて第4章の展示物の場所を移動し、代わりにラストパートとして「巡りのとき――それぞれの時代へ」と題した、2024年から2025年にかけての衣装が追加展示されている。

新たに加わったのは12セット36着。合計54セット162着の衣装によって、20年におよぶPerfumeの軌跡を振り返っている。「私たちのお気に入り」と題したメンバーセレクト企画は、これまでの会場では1体ずつの展示となっていたものもあったが、横浜会場では初めて3体セットで展示される衣装を3セット用意。またいくつかの衣装は、普段は見ることのできない型紙も飾られている。

エントランスで入場者を出迎えるのは

エントランスで入場者を出迎えるのは、伊勢丹とのコラボで作られた「Perfumeダンスヒール」。高いヒールはPerfumeのトレードマークであり、またこの本人監修で発売されたダンスヒールを含めて、Perfumeの衣装はファンとメンバーをつなぐコミュニケーションツールとしての役割を持っていることから、象徴的な存在としてダンスヒールから展覧会をスタートさせることにしたという。

第1章のスペースには、2008年の東京・日本武道館公演で着用していたサーモンピンクの衣装、2009年の「直角二等辺三角形TOUR」で着ていた黒と金の衣装が今回新たに追加された。内澤研がスタイリングを手がけていたこの時期の衣装は、異なるブランドながら当時のトレンドだったカラシ色で統一した「Dream Fighter」、HERCHCOVITCH;ALEXANDREとの協力でスタイリングされた「ワンルーム・ディスコ」、Marimekkoで販売されていた「ねぇ」など、ファンが実際に店で同じものを購入できるように既製品を使うことを戦略的に取り組んでいた。

世界を驚かせたあの衣装も至近距離で

第2章のスペースで展示されているのは、レコード会社をユニバーサルに移籍して海外展開を視野に入れ始め、ライブ演出にライゾマティクスRhizomatiksが参加するようになった時期の衣装。MIDI制御によって光のパターンが曲と完全に連動している「Spring of Life」のLED内蔵服など、ファッションとテクノロジーが緊密に組み合わさった衣装が展示される。

また「FAKE IT」以降の衣装は、三角形や幾何学模様を取り入れたデザインが増加。「Magic of Love」のコーナーでは、MVで着ていた2種類のまったくコンセプトの違う衣装と、それら2つを重ね合わせたデザインの「Perfume WORLD TOUR 2nd」の衣装、その3種類を見比べることができる。

2013年の「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」でプロジェクションマッピングのパフォーマンスが話題になった真っ白な衣装も、実際に当時の映像を投射しながら展示。素材として使われた再帰性反射材は本来は着ることを想定して作られておらず、固くて重く、着ていると暑いため、小さな穴が大量に空けられている。この衣装展ではそんな細かい部分も至近距離で見ることができる。

東京ドームのラストシーンで着ていたあのドレスも追加

第3章に切り替わるタイミング、2016年リリースの「FLASH」あたりから、Perfumeの衣装から幾何学模様がなくなり始める。立体的な曲線やドレープが構造に組み込まれることで、身体表現に広がりが出たのがこの時期の特徴。また初展示となる「Coachella 2019」の衣装や「Reframe」の衣装などは、早着替えをするための重ね着のビフォーアフターも見比べることができる。

そして今回新たに追加された「巡りのとき――それぞれの時代へ」のスペースは、大阪・関西万博のNTTパビリオンでメインコンテンツとして上映された「IOWN×Perfume」の衣装や、アルバム「ネビュラロマンス前篇」「ネビュラロマンス後篇」の衣装を展示。そして最後にコールドスリープ前最後のライブとなった、2025年9月の東京・東京ドーム公演のラストシーン「GISHKI」で着用していた、2010年の東京ドーム公演のオープニング衣装からインスパイアされた白いドレスが飾られている。

なお、この衣装展では800円の追加料金で、Perfumeの3人がラジオ番組さながらの空気で衣装について解説する音声ガイド「Perfume COSTUME 思い出こばなし」を聞くことが可能。「リニアモーターガール」の胸元にあるチューブのそれぞれの色が決まった経緯、音楽番組に出演して「不自然なガール」を歌った際に海外の大物アーティストが衣装を褒めてくれたというエピソード、本番前に心細すぎて3人で手をつないでいたというあるパフォーマンスの思い出など、メンバーが合計40分にわたってトークを繰り広げる。

また会期中、衣装展とEspresso Cafe e.a.granのコラボメニューが登場。「GISHIKIショートケーキ」「ポリゴンウェイヴラテ」といった、展示衣装をモチーフにしたスイーツやドリンクが数量限定で販売される。「Perfume COSTUME MUSEUM FINAL EDITION」は2026年1月12日まで。

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