4月24、25日に東京・EX THEATER ROPPONGIでワンマンライブ「MUSIC EXISTENCE」を開催するTHE XXXXXXが、ライブリハーサルを公開した。
THE XXXXXXは山田孝之(Vo)、綾野剛(G)、内田朝陽(Syn)による音楽プロジェクト。2018年11月に第1弾楽曲「Seeds」を発表し、活動を本格的にスタートさせた。「MUSIC EXISTENCE」は彼らにとって初のワンマンライブで、昼夜公演を合わせ2日間で全4公演が行われる。
東京都内のスタジオで連日行われたリハーサルで、3人はサポートメンバーやスタッフと入念なディスカッションを繰り返しながら1曲1曲を丁寧に仕上げていく。「こうしてスタジオでリハをするのも初めてですし、初経験のことがたくさんあります」と話した内田の耳には、綾野がTHE XXXXXXメンバーのためにオーダーメイドしたというイヤモニが。綾野は「やることは多いですが、不安はないです。過信していないので。全体的なバランスなどを見つめ直していく作業をやっていて、どうすればよりダイナミックさが出るかな、と。個人的には今日奏でていて思うところがあったので、さっそく明日から試していこうかなという感じです」と現状の手応えを明かした。
リハーサルを終えた3人は音楽ナタリーの取材に応じ、ライブへ向けたそれぞれの思いを語った。山田と綾野が「ライブやりたいね」と意気投合した矢先、2012年に綾野と内田がミュージカル「サイケデリック・ペイン」で共演し、この舞台を山田が観に来たことをきっかけに結成されたというTHE XXXXXX。俳優活動の合間を縫いながら楽曲制作を続け、およそ1年前に初のライブ実施に向けて本格的に動き出した。彼らの楽曲はクレジットがTHE XXXXXX名義になっているが、これについて山田は「誰が何、と明確に割り振れないんですよ。剛がギター弾いて出してきたアイデアを3人で曲にしたり、剛が忙しい時期には『進めとくよ』と言って僕と朝陽くんで制作をしたり。誰が作り出した、ということがないんですよね」と説明する。作詞についても同様で、山田は「僕が何も思い浮かばないときに朝陽くんに叩き台を書いてもらったり、剛と朝陽くんが考えたものを僕が見たり」とコメント。すると綾野は「あれ、楽しかったよ。僕はかなり散文的な文章を書く人なので、歌詞を書くなんて考えたことがなかったんですけど。朝陽との作詞の時間は曲作りとはまた違った楽しさがあって『今後楽曲にも生きてきそうだな』と思いました」と続けた。
3人の音楽的な共通点について聞くと、内田は「若いときからいろんな国の音楽を聴いていたというところは共通しているんですけど、その時々に影響を受けてきたアーティストは違ったりして。知ってはいるけど自分が掘り下げていなかったところを、ほかの2人が掘り下げていた、という感じ」と語った。3人は日頃から自分の好きな作品を教え合っているといい、この共有作業の効果はTHE XXXXXXの音作りにも表れている。内田は「お互いが通ってきた音を知ると、例えばいいリフができたときに『ああいう音色にしたら2人に絶対刺さるな』とか、前に進むための糧になるんですよ。数えきれないほどある音色の中から1つを選ぶときに、フィットする音がわかるようになってくる。あいまいなものが明確な音で聞こえるようになるというか。それってすごくいいことじゃないですか」と説明した。
目前に迫ったライブについては「見やすく、ということを意識している」と山田。「単純に自分たちがライブを観に行くとき、どれだけ好きなバンドでも2時間立っているのってキツかったりするんですよね。だから時間についても『このくらいがいいよね』みたいな話は曲作りの段階から3人で話していました」と具体的に思いを明かすと、綾野は「いろんな効果を含め、ライブというかショーを作っている感覚。映像なども、とてもスペシャルなものを作ってくれているので」と語った。
最後に「音楽活動をしているからこそ感じる楽しみ」を問うと、内田は「ミュージシャンの先輩方、音楽のスペシャリストの方たちと、好きな音楽に向かってこうしてスタジオで作業したり、音が出せたりということですね。僕にとってはものすごく気持ちいいことです」と答える。山田は「お客さんの解放された感情が直で味わえるのが楽しみです」とライブへの期待を明かし「それって普段の俳優活動ではないことなので。舞台やミュージカルでも、基本じっと観ていますから。音楽って常に、両者が出し続け、受け取り続けている。そういった感覚をステージで経験したことがないので怖くもありますが、楽しみのほうが強いです」と続けた。そして綾野は「自分自身が『THE XXXXXXを客として見続けたい』と思えたら、この活動を続けられるだろうなと思うんです。普段僕は聴く側にいますが、今度は奏でる側なので、実際には叶わないことじゃないですか。だから、今こうした環境にいられることって普通じゃないとも思いますし。音に乗ってくれたり一体感を味わう喜びは絶対にあると思う。そういった役者の活動では感じられない感覚を、今はお客さん側に回って感じてみたいなと思えているんです」と語った。
なお、ライブ前日の本日4月23日17:00より、会場にてTHE XXXXXXのグッズの先行販売が行われる。こちらはチケットのない人も購入可能なので、気になる人は足を運んでみよう。
THE XXXXXX 1st ワンマンライブ "MUSIC EXISTENCE"
2019年4月24日(水)東京都 EX THEATER ROPPONGI
[昼公演]OPEN 13:00 / START 14:00
[夜公演]OPEN 18:00 / START 19:00
2019年4月25日(木)東京都 EX THEATER ROPPONGI
[昼公演]OPEN 13:00 / START 14:00
[夜公演]OPEN 18:00 / START 19:00