SWAY(DOBERMAN INFINITY)ら劇団EXILEメンバー9名全員が出演する舞台「勇者のために鐘は鳴る」が2020年1月から2月にかけて東京と大阪で上演されることが決定した。
LDHグループが総力を挙げて展開するライブやイベントで年間300万人を動員する予定のエンタテインメントの祭典「LDH PERFECT YEAR 2020」。その一環として上演される「勇者のために鐘は鳴る」は、劇団EXILEメンバーが総出演し、原案プロデュースを手がける舞台で、脚本を畑雅文、演出を川本成(時速246億)、演出補佐を冨田昌則が担当する。本作は現実世界でそれぞれ悩みを抱える9人の男たちが、ゲームの世界に入ってしまい、元の世界に戻ろうと勇者になって奮闘するというストーリー。いよいよゴールが目前にせまったとき、まさかの事実が判明し、9人の運命が大きく揺れ動く。上演決定に際し、劇団EXILEは本日8月26日に東京都内で制作発表会見を開き、初めて9人で臨む舞台への意気込みなどを語った。
最年長の秋山真太郎はまずこの舞台を上演することになった経緯を「9人体制になってから5年が経ちますが、全員出演の舞台をやったことがなかったので、来年弊社が『LDH PERFECT YEAR』をやるので、メンバー発信でそのスタートに9人での舞台をやらせていただければと。最後まで全員が能動的に舞台を作って皆さんに楽しんでいただけたら」と説明。青柳翔は「歌だったり、プロデュースだったり、本だったり……それぞれ活動してきたことを生かしてみんなを楽しませる舞台になれば」と意気込みを語った。
テレビドラマや映画出演で活躍する鈴木伸之だが、舞台への出演は2014年の劇団EXILEの公演「歌姫」以来6年ぶり。彼が「この9人で舞台をやるのが初めてですごく楽しみです。週に1、2回は集まって意見交換をしていて、すごくいいものができあがりそうです。個人的には舞台は6年ぶりで、正直足がすくんでおります」と話すと、青柳は「嘘つけ!」とツッコみ、劇団EXILEの仲のよさを見せた。
SWAYが「9人で去年『jam』(劇団EXILE総出演の映画)をやらせてもらったんですけど、舞台なので稽古があって本番まで会議をずっと重ねています。9人が意見を出し合ってナマのものを作っていくのが今から楽しみです。たぶんケンカとかもあるのかな?」とワクワクした様子で語ると、青柳は「稽古は1カ月くらいあるのかな?」と稽古期間の長さについてコメント。SWAYは「ぶった切らないでくださいよ。ケンカとかもあるのかなって言ったんですよ」と笑い、青柳は「いや1カ月もあれば(ケンカも)あるのかなって……」と恐縮した様子を見せる。少し噛み合わない会話すらもSWAYは楽しんでいる様子で、「ごはんとかも行きたいっすね!」と笑顔で語った。
その後も和気あいあいとした雰囲気で発表会見は進行。現在制作中だという脚本について話題がおよぶと、鈴木は「イチから僕らもやらせてもらっていて、脚本の知識がないものですから、とんでもない意見が飛び交ってるんですよ。脚本を考えたことのない人が考えた脚本だからこそ、観たことのない舞台にして、必ずお客さんに楽しんでもらえるようにしたいですね」と述べる。町田啓太も「来られた方がびっくりするかもしれないけど、前のめりにやりたいよね」とそれに賛同。SWAYも「(八木)将康はCRAZY四角形としてアーティスト活動していますし、翔くんも僕もしていて。歌をものすごく歌うメンバーもたくさんいますし、(小野塚)勇人はリフティングがうまいですし、小澤(雄太)さんはブレイクダンスもできるので、この9人で見せられるエンタテインメントは幅広いと思います。そこは脚本とはまた違う部分で、みんなが何をやるのか、意見を出し合って、本当に観たことのない、僕たちにしか作れない舞台を作れればと思っています」と語った。
また佐藤寛太は「個人的な話なんですけど、アクロバットとかパルクールに最近興味があって、それを舞台の上で演出として挑戦できたら」とこの舞台で挑戦したいことを明かす。八木から「肉離れするよ」と忠告された佐藤は「大丈夫です。まだ若いんで!」と反論。鈴木が「その話、楽屋でやってもらってもいいですか?」とすかさずツッコむと、会場に笑いが起きた。
「LDH PERFECT YEAR 2020」に劇団EXILEとしてどう臨んでいくのかという質問がMCからあると町田は「数々のアーティストがいる中で、僕たちは劇団EXILEとして、ドームに立っているぐらいのエネルギーを持って舞台に立って皆さんに楽しんでいただけるように全力でがんばりたい」と意気込む。最後に秋山が「とにかく観た方がハッピーで楽しい気持ちなれるような舞台を作っていきたいなと思っておりますので、僕たち劇団EXILEをよろしくお願いします!」と挨拶し、制作発表会は締めくくられた。
囲み取材では、会見中に自己紹介以外でトークを振られなかった小野塚勇人が、舞台のタイトルにちなみ「勇者になって一番しゃべる役でいきたいですね」とコメントし、注目を集める。その後も記者から質問があるたびに小野塚以外のメンバーが「うちの勇者にもぜひ」と小野塚に発言を促すなど、仲のよさが感じられるトークが繰り広げられた。また町田の金髪について鈴木が「金髪が気になってるんですけど、もう舞台の役作り?」と聞くと、町田は「これは一切関係ありません。でも舞台のときはもっと派手にいきたい」と述べていた。
舞台「勇者のために鐘は鳴る」
2020年1月24日(金)~2月2日(日)東京都 TBS赤坂ACTシアター
2020年2月13日(木)~2月16日(日)大阪府 梅田芸術劇場メインホール