私立恵比寿中学が一昨日11月23日に全国ツアー「私立恵比寿中学ようこそ秋冬ホールツアー2019~世界のみなさんおめでとうアイドルって楽しい~」の神奈川・パシフィコ横浜 国立大ホール公演を行った。
このツアーは「世界を旅してお祝いする」というテーマのもとエビ中が9月から12月にかけて開催中の単独ホールツアー。曲間のSEや船を模した舞台セットなどツアーテーマの世界観を表現したステージで、新旧の楽曲を織り交ぜたほぼMCなしのセットリストが約2時間にわたって展開されている。
ツアー14本目にあたる横浜公演では、ライブの定番曲のほか12月18日にリリースされるニューアルバム「playlist」から新曲3曲がパフォーマンスされた。「playlist」のオープニングを飾るビッケブランカ提供曲「ちがうの」ではメンバーが軽やかでエレガントなダンスを披露し、ハイテンポで激しいロックナンバー「PANDORA」では星名美怜の高音ボイスが随所に光る。またこの日初披露された石崎ひゅーいの提供曲「ジャンプ」では活動休止中の安本彩花のパートを5人で分担して歌唱したり、中山莉子が曲中で「今だー!」と渾身のシャウトを会場に響かせたりとエモーショナルなステージが展開された。
今年3月にリリースされたアルバム「MUSiC」収録のパンクチューン「元気しかない!」は星名が「朝からシュウマイしか食べてません!」、柏木ひなたが「さっきまであったのに小籠包が無い!」と歌詞を変えて歌い、横浜公演ならではのご当地ネタを披露。また同曲で小林歌穂は「左のポケットに使わないからし」と歌いながらポシェットから横浜名物「崎陽軒」のからしの小袋を取り出したり、「左のポケットに大ハズレのチェキ」とエビ中の“校長”こと藤井ユーイチマネージャーが写ったチェキを取り出し校長の顔真似をしてみせたりと、コミカルなパフォーマンスでファミリーを沸かせた。またアンコールでは「オーマイゴースト?~わたしが悪霊になっても~」「Go! Go! Here We Go! ロック・リー」と前山田健一が手がけた往年の楽曲を勢いよくパフォーマンスし、そして小林の「勝ち負けとか正直よくわからないけど、あるなら勝ちたい。でも……たまには負けてもいいんです」という言葉に続けて、5人はラストナンバー「涙は似合わない」でまっすぐな歌声を会場いっぱいに響かせた。
すべてのパフォーマンスを終えたあと、5人はこの日初披露した「ジャンプ」についてトーク。中山は「ジャンプ」は歌とダンスの両方に強いメッセージが込められている曲と紹介し「ライブで観てほしい。だから今日、ここで初めて観てくれた皆さんは……お得? ラッキーです!」とたどたどしいコメントでアピールした。真山りかは、残り2本となったツアーについて話しながら「今日のライブはさらにあっという間だった! 終わっちゃうのが寂しい感じがします」と名残惜しさをにじませた。そして最後に星名の「楽しい学芸会にできて、本当によかったです! エビ中の応援、これからもよろしくお願いします!」という言葉と共に、エビ中は横浜公演の幕を下ろした。
翌24日には群馬・ 桐生市市民文化会館 シルクホールでツアー15本目の公演を行ったエビ中。ツアーは12月8日の北海道・カナモトホール(札幌市民ホール)でファイナルを迎え、12月20、21日には千葉・幕張メッセ 幕張イベントホールでの2DAYSライブ「私立恵比寿中学 バンドのみんなと大学芸会 2019 エビ中のフルバッテリー・サラウンド」、さらに31日には神奈川県・パシフィコ横浜 国立大ホールでエビ中初の年越しライブ「私立恵比寿中学 カウントダウン学芸会『ねずみ年の幕開けはエビチュー』」を行う。
私立恵比寿中学ようこそ秋冬ホールツアー2019~世界のみなさんおめでとうアイドルって楽しい~(※終了分は割愛)
2019年12月8日(日)北海道 カナモトホール(札幌市民ホール)
私立恵比寿中学 バンドのみんなと大学芸会 2019 エビ中のフルバッテリー・サラウン
2019年12月20日(金)千葉県 幕張メッセ 幕張イベントホール
2019年12月21日(土)千葉県 幕張メッセ 幕張イベントホール(※チケット完売)
私立恵比寿中学 カウントダウン学芸会「ねずみ年の幕開けはエビチュー」
2019年12月31日(火)神奈川県 パシフィコ横浜公演 国立大ホール