斉藤和義が作曲を担当するミュージカル「ロカビリー☆ジャック」が本日12月5日に東京・シアタークリエで開幕。昨日4日に同所で囲み取材とゲネプロが行われた。
「ロカビリー☆ジャック」は2013年に初演された「SONG WRITERS」に続き、森雪之丞が作・作詞・楽曲プロデュース、岸谷五朗が演出、屋良朝幸が主演を務めるミュージカル。悪魔と契約しロカビリー界のスター街道を駆け上がる主人公・ジャックの運命が描かれる。作曲には斉藤のほか、さかいゆうと福田裕彦も名を連ねている。
囲み取材には屋良、ジャックのマネージャー・ビル役の海宝直人、森、岸谷、斉藤が出席した。斉藤がミュージカル作品への楽曲提供を行うのは、今作が初めて。斉藤が作曲した歌について、屋良は「和義さんの曲を歌えるとは……」と思いを語った。斉藤は今回の作業について「不思議でしたね、ミュージカルになって。部屋でちまちま作っていたものが、歌って踊って……となって」と感想を伝える。しかし、キャストは斉藤が稽古場を訪れた際の様子に不安を覚えたそうで、屋良は「斉藤さんがわりと無表情だったので、キャストがリアクションを気にしていました(笑)」と告白。これに斉藤は「審査員席みたいなところで観たのですが、皆さん目の前まで来るから、どこを見ていいのか(笑)」と照れ笑いしつつ「どうしたらいいのかわからなかったけど、すごく楽しかったです。歌っているのもそうだし、セリフも『すごい』って感じでした。これは楽しみだなと」と伝えた。
また、岸谷は「(斉藤の曲が)夜中に上がってくるんですけど、1人でギター1本で歌って、その曲の魅力がすごい。これは違う俳優が歌ったらガッカリするか?と思いきや、(海宝)直人が一発目に歌ったときに、泣きました。やはりただ者じゃないなと。その辺も楽しみにしてもらえたら」と語り、海宝は「斉藤さんの世界をどうやって自分の歌に落とし込んでいくか。演劇と音楽の間のどのラインを目指していくかということを、話し合いながら作ってきました」と曲についてコメント。屋良も「和義さんのよさをどう盗んで落とし込むか。自分らしく歌うにはどうしたらいいのかともがきました」と続いた。
本作のシアタークリエ公演は12月30日まで行われ、その後1月11・12日に福岡・福岡市民会館、16日に愛知・日本特殊陶業市民会館 ビレッジホールにて上演される。
ロカビリー☆ジャック
2019年12月5日(木)~30日(月)東京都 シアタークリエ
2020年1月11日(土)~1月12日(日)福岡県 福岡市民会館
2020年1月16日(木)愛知県 日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール