橋幸夫の歌手デビュー60周年を記念して、出演映画2作品「潮来笠」「悲恋の若武者」のDVDが5月29日にリリースされる。
1961年公開の映画「潮来笠」は橋の同名デビューシングルをモチーフにした作品。潮来出身のあらくれ者・伊太郎役を小林勝彦が演じ、川千鳥の新助役で橋がゲスト出演した歌謡股旅モノだ。1962年公開の映画「悲恋の若武者」は18枚目の同名シングルを映画化した橋の主演作で、西南戦争によって引き裂かれる男女の悲恋が描かれている。橋はこの映画で西郷隆盛を慕い、政府への反乱に加わる美少年・天野駿太郎に扮した。
橋は映画のDVD化について「最近時間があったので懐かしの自分の映像や映画を顧みてるんですが、その中でもやっぱり『潮来笠』と『悲恋の若武者』は自分でも結構楽しめる作品でした。みなさんもどうかお楽しみください!」とコメントしている。DVDには本人直筆のメッセージカードが付属する。
橋幸夫 コメント
いやー嬉しいですね。私の懐かしい映画を発売してくださって。リアルタイムで映画館に行って下さった方もいらっしゃると思いますが、もう60年も経ってるんですね。最近時間があったので懐かしの自分の映像や映画を顧みてるんですが、その中でもやっぱり「潮来笠」と「悲恋の若武者」は自分でも結構楽しめる作品でした。みなさんもどうかお楽しみください!
「潮来笠」というのは昭和35年(1960年)の私のデビュー曲であり、私がその年に大映の専属になって第1作目の映画が「潮来笠」です。当時の私は演技も分からない、時代劇にも出たことがないという環境での初出演でした。主役の潮来の伊太郎役は小林勝彦さんが演じていて、股旅物のとても痛快な良いドラマでしたね。私は潮来笠を歌いながら通り抜けていく役での出演でしたね。
「悲恋の若武者」は私の初の主演映画です。当時は滋賀県の饗庭野にある自衛隊の演習場でロケを行ってました。乗馬のシーンはアップが多かったのですが、休憩時間に初めて乗馬した時、馬が暴走し1キロぐらい走った上に急に直角に曲がった為、武具の扮装のまま5メートルほど投げ出されたことがありました。私は傷だらけになり、その日のロケは中止になってしまったという痛い思い出があります。