般若が出演する映画「タイトル、拒絶」が11月13日より東京・新宿シネマカリテほか全国で順次公開されることが決定。YouTubeで予告編が公開された。
「タイトル、拒絶」はデリヘル事務所を舞台に、それぞれの事情を抱えながらも力強く生きようとするセックスワーカーたちを描いた群像劇。劇団□字ック主宰・山田佳奈が2013年に初演した同名舞台を自ら映画化した。山田の長編監督デビュー作として、2019年の第32回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門で上映されている。
伊藤沙莉が体験入店したものの客の前で逃げ出し、現在は店の世話係として働く主人公・カノウ役を務め、般若は店長・山下を演じた。癖の強いデリヘル嬢の役で恒松祐里、佐津川愛美、森田想、円井わん、行平あい佳、野崎智子、大川原歩、片岡礼子が出演。そのほかモトーラ世理奈、池田大、田中俊介、でんでんもキャストに名を連ねている。また予告編では流れないが、本作では女王蜂の「燃える海」が劇中歌として使用されている。
伊藤沙莉 コメント
昨年、第32回東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門での正式出品以来、ようやく再び作品を沢山の方々に観ていただける機会が巡ってきました。必死に、もがきながら、なんとか生きているという点では、今こういう時代だからこそ、より多くの方々に観ていただきたいなと思います。
山田佳奈 コメント
とても思い入れのある作品が遂に公開という運びとなりました。去年の冬に撮影をしたのが嘘のように状況も大きく変化し、映画の可能性を自分自身考える日々が続きましたが、私に出来ることは人の生活における不安や遣る瀬無さに、そっと手を添えることではないかと思っています。出演者、スタッフ、すべての人が全力でクリエイティブに関わって下さった作品が公開になること、本当に誇らしく思います。セックスワーカーの彼女たちを通して、観て下さった方々が力強く踏み出せますように。そう願っております。