Da-iCEの花村想太が本日10月8日に東京・TSUTAYA O-EASTで行われたミュージカル「RENT」の製作発表に出席した。
「RENT」は、東京・シアタークリエで11月2日から12月6日まで、愛知・愛知県芸術劇場で12月11日と12日に上演される作品。1996年の初演以来、ブロードウェイで12年4カ月のロングラン、世界15カ国で各国版の上演、2006年には映画化もされた名作ミュージカルで、1990年代のアメリカ・ニューヨークを舞台に、貧困やHIV、ドラッグ、同性愛などさまざまな問題に直面しながらも愛や友情、そして夢を信じて懸命に生きる若者たちの姿が描かれる。花村は平間壮一とのダブルキャストで映像作家志望のマークを演じ、今作に初参加。ほか作品にはマークのルームメイトであるミュージシャン・ロジャー役で堂珍嘉邦(CHEMISTRY)と甲斐翔真、マークの元恋人・モーリーン役でフランク莉奈と鈴木瑛美子らが名を連ねている。
製作発表にはキャスト20名が参加し、会見の様子はYouTubeで生配信された。20名による名曲「Seasons of Love」の歌唱披露で会見がスタートすると、続けて堂珍、甲斐、遥海、八木アリサによる「Another Day」、花村、平間、堂珍、甲斐による「What You Own」が届けられ、キャスト陣のエネルギッシュな歌声が会場いっぱいに響いた。
自己紹介の場面で、花村は「僕は2017年に初めて『RENT』に触れて、ミュージカルのステージに立ちたいと思ったんです。その夢が今叶おうとしていて、幸せです。命懸けで臨みたいと思います」と真摯な眼差しで語り、作品への強い思い入れを明かす。初めての「RENT」の稽古場については「その場に行くと『RENT』の世界に引き込まれるような。一歩踏み入れると覇気を感じて『気を引き締めないと』と思うので、これが『RENT』の力か、と感じています」と印象を語った。
「RENT」にはたびたび出演している堂珍は「自分にとって、たくさんターニングポイントになっている作品」と語り「今回は、最後までしっかりとやりきることに力を注げたら」と世情を鑑みた目標を掲げた。花村と同様に「RENT」初出演のRIOSKEは「“RENTファミリー”は、こんなにも愛がある場所」とカンパニーの雰囲気を伝えつつ「毎日幸せに稽古しているので、この幸せを早くみんなにお届けしたい」と思いを語る。同じく初参加の鈴木は「こういった時期に『RENT』を届けられるということはすごく意味のある、素晴らしいことだと実感しています。(共演者は)心がオープンですべて受け止めてくれる安心感があるので、この気持ちを忘れず、モーリーンという女性を作り上げていきたいと思います」と続いた。
また、吉原シュート(ex. SECRET GUYZ)は、カンパニーのメンバーに自身がトランスジェンダーであることを伝えたときのことを述懐。「カミングアウトしたときの反応が温かくて、心地よくて。『このメンバーでよかった』って、今すごく思っています」と笑顔を見せた。「RENT」ファンから寄せられた質問に答える場面では、「初めて『RENT』を観劇するので、見所を教えてください」という質問を投げかけられた花村が「全部ですね!」と即答し「いろんな感動の積み重ねがあるので、頭から最後まで注目してもらえると」と配信カメラに向けて語りかける。そして彼は締めの挨拶で「『Seasons of Love』で歌われるように、人生は一瞬の積み重ねですが、その一瞬の積み重ねに感動というスパイスが加わると、一生心に残る“永遠”になります。『RENT』は永遠になる瞬間がたくさん詰まっている作品です。こんな状況ではありますが、ぜひ足を運んでもらえたら。僕らが命懸けで臨んでいる『RENT』を素晴らしい作品にするために、ぜひ皆さん足を運んでください」と力強く訴えていた。
ミュージカル「RENT」
2020年11月2日(月)~12月6日(日)
東京都 シアタークリエ
2020年12月11日(金)、12日(土)
愛知県 愛知県芸術劇場
<出演者>
マーク:花村想太(Da-iCE) / 平間壮一
ロジャー:堂珍嘉邦(CHEMISTRY) / 甲斐翔真
ミミ:遥海 / 八木アリサ
コリンズ:加藤潤一 / 光永泰一朗
エンジェル:RIOSKE(COLOR CREATION) / 上口耕平
モーリーン:フランク莉奈 / 鈴木瑛美子
ジョアンヌ:宮本美季
ベニー:SUNHEE / 吉田広大
ICHI / コリ伽路 / 奈良木浚赫 / 小熊綸 / 吉田華奈 / 吉原シュート