菅田将暉が、2022年1月スタートのフジテレビ系月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」に主演することが発表された。
「ミステリと言う勿れ」は、田村由美による同名マンガの実写化作品で、これまでに8巻が刊行されている原作コミックは累計発行部数800万部を突破する人気作。なお田村由美の作品が実写ドラマ化されるのは今回が初めてとなる。
菅田が演じる主人公・久能整(くのうととのう)は、天然パーマにコンプレックスを持つ、友達も彼女もいない、カレーをこよなく愛する大学生。当たり前のことにも常に疑問を持ってとことん考え抜く性格で、膨大な知識と独自の価値観による持論を鮮やかに展開するが、しゃべらずにはいられない性分のため周囲から「ウザい、面倒くさい」と言われ続けてきたというキャラクターだ。
作中では、身に覚えのない殺人容疑をかけられて取り調べを受ける整が思い付くことをマイペースに話すうち、事件の謎だけでなく人の心まで解きほぐしてしまう様子が描かれる。
菅田がフジテレビの連続ドラマの主演を務めるのは、今回が初めて。「原作を読んだ時、衝撃でした。とにかく話が面白い。会話劇。文化、価値観、哲学。人間、人間、人間。日々見落としがちな寂しさを優しくすくい取っていく彼の生き様に一瞬で魅了されました」と作品の魅力を語る菅田は、整と同じボリューミーなパーマヘアで役作りをし、撮影に臨んだ。整というキャラクターについて、彼は「難役でした。彼の髪型のように僕の脳みそが爆発する毎日でした」と語りつつ「彼の思考は、きっと今この世界を豊かにしてくれると信じています。どうか少しでも皆さまの心が温かくなりますように彼の少し長いおしゃべりに耳を傾けてもらえますように」と思いを語っている。
菅田将暉 コメント
ドラマ「ミステリと言う勿れ」久能整役を演じます。
原作を読んだ時、衝撃でした。とにかく話が面白い。
会話劇。文化、価値観、哲学。人間、人間、人間。
日々見落としがちな寂しさを優しくすくい取っていく彼の生き様に
一瞬で魅了されました。同じ魚座のA型、uの音で終わる名前という類似点もあり、
勝手ながら運命を感じながら、一つ一つ丁寧に演じさせて頂きました。
しかし、難役でした。
彼の髪型のように僕の脳みそが爆発する毎日でした。
ですが彼の思考は、きっと今この世界を豊かにしてくれると信じています。
どうか少しでも皆さまの心が温かくなりますように。
彼の少し長いおしゃべりに耳を傾けてもらえますように。
田村由美 コメント
こんな幸せなことがあっていいんだろうか。自分にとって初めての実写ドラマ化、それがなんとフジテレビさんの月9 、そしてその主演がなんと菅田将暉さん! 整役が菅田将暉さんです! 何度も声を大にして言いたい。感激です。
撮影現場にもお邪魔したのですが、「ああ…! 整が現実にいたらこんな感じなんだ!」ってもう整にしか見えず、どれほどの努力を重ね思考をめぐらせ、大量のセリフに向き合い髪の毛をもふもふにし(!)、真摯な役作りをしてくださったんだろうとその素晴らしさと放たれる輝きに震える思いでした。本当にその存在感たるや……!
スタッフの皆さんも強力で最高です。作品をとても大切に扱ってくださってます。原作を応援してくださるかたにぜひ見ていただきたいですし、原作をご存じない菅田さんのファンのかたにも楽しんでいただけると思います。待ち遠しいです。作品にとって整にとってこれ以上はない幸運に恵まれました。このコロナ禍に厳重装備で日々制作に携わっておられるすべてのかたに感謝いたします。よろしくお願いいたします!
草ヶ谷大輔プロデューサー コメント
菅田さんが役作りのために髪をもじゃもじゃ頭(一般的にはポップコーンパーマと呼ぶそうです)にして下さった頃から、SNSなどで原作のファンの方々を中心に「『ミステリと言う勿れ』の整くんではないか!」とつぶやかれているのを目にして、早く皆さんにお知らせしたいとウズウズしておりましたが、ようやくこの日を迎える事が出来ました。そうです、カレーをこよなく愛する風変わりな天然パーマの大学生、久能整役を日本を代表する俳優、菅田将暉さんに演じて頂きます! 私が田村由美先生の原作を初めて読んだ時、ミステリーとしての切れ味、面白さはもちろんのこと、主人公の整くんから発せられる、世の中で当たり前とされている考え方やルールを根底から打ち砕くような“目から鱗”な視点と哲学にハッとさせられ、同時に囚われていた既成概念から解き放たれるような不思議な感覚に陥っている自分がそこにはいました。
菅田さんと初めてお会いした際、「この原作だけは絶対にやりたいと思った」とおっしゃって頂き、原作の田村先生もまた「菅田さんの整くんが見たい」と相思相愛が実り、今回の企画が実現致しました。
これまで様々な役を演じてきた菅田さんですが、ここまで感情をストレートに出さない役は初めてだとおっしゃり、撮影前に田村先生に直接取材をした上で、久能整というキャラクターをひょう依させ、セリフの間や表情・仕草など、細部にこだわってこの難役に挑んでおります。菅田さんの並々ならぬ役に対する真摯さに感服しております。
既に撮影は進んでおりますが、菅田さんだからこそできる繊細な表現力によって、久能整から語られる魔法のような言葉やおしゃべりが、より魅力的に、説得力のある言葉へと変換され、視聴者の皆様の心へスッと入り込んでいくと確信しております。
皆様も整くんと一緒に“当たり前にあるもの、ある言葉。なぜそうなのか、誰が決めたのか。考えて考えて考えて、そして、誰かに話してください” 【原作より引用】