フジファブリックの楽曲「手」のミュージックビデオがYouTubeで公開された。
「手」は、バンドが3月にリリースしたアルバム「I Love You」の収録曲で、MV制作はFM802とのコラボプロジェクトとして行われた。
「手」は、これまでと同じように会うことができなくなってしまった大切な人への思いや家族への感謝の気持ちを歌った楽曲であることから、このプロジェクトでは大切な人や家族との思い出にまつわる写真および映像をエピソードと共に募集。集まったものの中からメンバーとスタッフが選んだ写真や映像が、MVの随所で使用されている。
「I Love You」の収録曲「光あれ」「赤い果実 feat.JUJU」「たりないすくない feat.幾田りら」「あなたの知らない僕がいる」のMVのクリエイティブディレクターでもある小説家・橋爪駿輝が今回のMVの監督を務めたほか、映像には女優の安野澄が出演。ラストカットには、応募者全員のニックネームが掲載された。橋爪監督は「たくさんの方々からの大切な想い出が集まりました。『手』に込められた『ありがとう』の想いと、みんなの想い出を、映像という形で紡げていたら有難いです」とコメントしている。
橋爪駿輝 コメント
「手」を聴いたとき、物語を感じました。それはただの綺麗な物語じゃない。
未練。後悔。情けなさ。そんな感情を経験したからこそ抱ける「ありがとう」の物語。
だからこそ、この楽曲は僕たちに寄り添ってくれる。僕たちの「ありがとう」を代弁してくれる。
今回FM802さんとコラボレーションして、たくさんの方々からの大切な想い出が集まりました。
「手」に込められた「ありがとう」の想いと、みんなの想い出を、映像という形で紡げていたら有難いです。
安野澄 コメント
今回お声掛け頂けて本当に、本当に、嬉しく思います。
この一年、とてももどかしい一年だったのは誰しもも同じだと思います。
私も常に悶々となにか物足りなさを抱えてしまう人間なのですが、
「手」を聴いたときにこの行き場のない気持ちをそっと抱きしめてくれるそんな温かさを感じました。
辛いこともたくさんあったけれど、それ以上に大切なことが何かがわかった一年だったと思います。
私達の出会いとか馴れ初めとか、10年後の将来とか、そんなことを語りながら大切な人とこの時間を大切に過ごしたい。
今、大切だと思える周りの人達はこの先もずっとそんな存在なんだと思います。
そんなことを、今日も「手」を聴きながら思ってしまうのです。
また一つ私の大好きな曲に出会えました。ありがとうございます。