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水野良樹の楽曲&小説制作プロジェクトで伊藤沙莉、坂本真綾、崎山蒼志、柄本佑、吉澤嘉代子が歌う

約3年前2021年09月27日 4:01

水野良樹(いきものがかり)が自身のプロジェクト「HIROBA」による新企画「OTOGIBANASHI」を始動させた。

「HIROBA」は「“考えること、つながること、つくること”をもっと豊かに楽しみたい」というコンセプトのもと、水野が2019年にスタートさせたプロジェクト。思索や創作、ほかのアーティストやクリエイターとの交流を行うための場を水野自身が作り出し、これまでさまざまなテキストコンテンツや音楽作品を発表してきた。

「OTOGIBANASHI」は作家、歌い手、音楽家がそれぞれ5人ずつ集まり、5つの歌と小説を制作する企画。彩瀬まる×伊藤沙莉×横山裕章、宮内悠介×坂本真綾×江口亮、最果タヒ×崎山蒼志×長谷川白紙、重松清×柄本佑×トオミヨウ、皆川博子×吉澤嘉代子×世武裕子といった組み合わせの面々が参加している。なお、作曲はすべて水野が手がけた。この企画で誕生した5つの楽曲と小説は、CDが封入された書籍として10月28日に講談社から発売される。10月27日には各楽曲の配信が各ストリーミングサービスでスタート。本日YouTubeで公開されたティザームービーでは、それぞれの楽曲の一部をいち早く聴くことができる。

「OTOGIBANASHI」についてのコメント

水野良樹

2019年に静かに初めて、細々とつないできたHIROBAの活動が、新たな展開を迎えることになりました。小説家、詩人、俳優、音楽家、歌手…魅力あふれる様々なひとたちがHIROBAを訪れてくれて、らせんのように想いが絡み合い、5つの歌と、5つの小説が生まれました。どうかひとりでも多くのひとに作品を受け取ってもらい、この大きな創作物語の輪に加わってほしいです。

01. 楽曲「光る野原」 / 小説「みちくさ」

彩瀬まる(小説・作詞)

音楽と物語の融合なんて、初めはまったく想像もできませんでした! テーマを話し合い、歌詞を書き、小説を書き、そこから立体的に、豊かで奥深い音楽が作られていく過程は、まるで魔法を見ているようでした。これまでになかった音楽のかたち、物語の語られ方に興奮しています。せわしない日常を過ごす私たちが、ホッと一息ついてまったく別の世界にダイブできる素敵な企画です。たくさんの方にお楽しみ頂けたらと思います。

伊藤沙莉(歌唱)

いきものがかりさんの曲は学生時代からめちゃくちゃ聴いていたので、今回のお話を頂いた時かなり興奮しましたし、曲を聴いた時も同じく興奮しました。企画自体もとても面白いものだなと思っていて元々歌うのが好きなのもあり、お引き受けさせて頂きましたが実際やってみて表現という広い括りとしては普段のお芝居と共通するものが沢山発見できた気がしました。水野さんのディレクションも寄り添った優しい言葉や、ピンとくるニュアンス、比喩表現を用いたとてもわかりやすく丁寧なもので安心して心から楽しむことができました。他の作品も含めて、完成が今から楽しみです!

横山裕章(アレンジャー)

彩瀬さんの描く言葉から放たれている、ぬくもり、湿度、匂いのような小さな記憶に、水野くんの書くズシッと太く繊細なメロディが重なり、さらに伊藤さんの力強くも儚い歌声も相まって、リアルなのか幻想なのか夢のような世界に一気に引き込まれてしまいました。非現実の世界に少しでも触れられる事が、音楽をやってて良かったなぁと思える瞬間でもあります。神経がブルっと震えるような、貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。

02. 楽曲「南極に咲く花へ」 / 小説「「南極に咲く花へ」

宮内悠介(小説・作詞)

音楽にかかわる仕事をしてみたいと思っていた。小さいころに作曲をはじめ、「音楽の正体」という深夜番組に夢中になり、学生時代には友人といろんな曲を作った。そうした、どこかに置き忘れた夢のようなものが、今回期せずして実現した。そして、プロフェッショナルとの仕事はいつだって心躍る。水野良樹さんの曲も、坂本真綾さんの歌声も、期待をさらに上回るものだった。今回、この企画にかかわれたことを、心より幸せに思う。

坂本真綾(歌唱)

水野さんとまた一緒に何かできたら嬉しいなあとずっと抱いていた願いをこんな素敵なかたちで叶えていただき幸せです。本を読むことが好きなので、この企画を聞いたとき小説の世界に飛び込むような新しい体験ができるのではとワクワクしました。宮内悠介さんの歌詞、水野さんのドラマチックな楽曲に冒険心がくすぐられたし、歌いながら私自身が過去に訪れた色々な国の風景が思い浮かびました。聴くたびに発見があるような、想像力を刺激される楽曲。参加できて楽しかったです。

江口亮(アレンジャー)

水野くんとはLINEを交換してないので、TwitterのDMから依頼が来ました(笑)。今回のプロジェクトの[音源作品に落とし込む難しさ]みたいなのはめっちゃ伝わってきて…自分なりにお二方の描く世界を拡げるぞ!ってやらせてもらいました。表現者が坂本真綾さんと言うことだったので、自分としてはとても想像が膨らんで楽しめました。すごく素敵なコラボレーションになったと思うので、楽しんでくださいね!

03. 楽曲「透明稼業」 / 小説「透明稼業」

最果タヒ(小説・作詞)

自分が掘り起こされていくような新鮮な音楽が、自分の書いた言葉がきっかけとなって生まれたということが不思議です。詩を書く人間にとって、詩から小説を書くことも不思議なことでした。言葉は同じ一つのものをみんなで共有しているように見えて、本当は全員違う姿をその言葉に見出しています。でも、その違いが同時に一つの言葉を通じてくっきりと現れるとき、やっと言葉という存在が立体的に現れるのかもしれない、と思います。(それは詩を書く私と、小説を書く私の間でも起きることですらあるのかもしれません。)こうした機会をいただけて嬉しいです。水野さん、崎山さん、長谷川さん、ありがとうございました。

崎山蒼志(歌唱)

HIROBAに参加させていただきました。最果タヒさんの書かれた短編、歌詞から見えた光景を思い浮かべて、時に適切なご指示をいただきながら歌いました。水野良樹さんの作られた曲と、長谷川白紙さんのアレンジで歌えたことがとても幸せです。完成した音源を聴いた時は胸がいっぱいになりました、音楽をやっている者として非常に濃密で特別な体験ができました。改めましてありがとうございます。たくさん聴きます!

長谷川白紙(アレンジャー)

素晴らしい企画に参加できてとてもとても光栄です。編曲、およびトラックメイクをする上で最近の自分の中核になりつつある技法研究——架空の生き物の声を迎え入れ(実際にはわたしが、「作り」)、その生き物たちが鳴いている架空の生態系を曲中に宿すというものです——を使い、崎山さんの歌声が獣の先導者に、水野さんの曲と最果さんの詞が獣の統治者になればよいと思って作りました。水野さん、崎山さん、最果さんにこのような形で関わることができて本当に幸せです。

04. 楽曲「ステラ2021」 / 小説「星野先生の宿題」

重松清(小説・作詞)

この言い方が失礼でなければいいのですが、ポピュラーな音楽の作詞をする機会を得たのは初めてでした。手探りで並べた言葉が、水野さんの素晴らしいメロディーの邪魔になっていないか、いまでもちょっと不安です。でも、柄本佑さんに歌っていただいた楽曲を、何度も聴いています。そのたびに「いい曲だなあ」と思います。かけがえのない体験をさせてもらったこと、水野さんや関係各位に心から御礼申し上げます。

柄本佑(歌唱)

チャギントンが縁でまたまた歌わせていただきました。初めてデモ?を聴いた時重松清さんの詩は色っぽく、男臭く、ロマンチックで、そんな詩を水野さんの曲が優しく包み込んでいる様な印象を受けました。そんな世界観に自分の声が参加できてただただ嬉しかったです。歌うって難(むずか)楽しい。

トオミヨウ(アレンジャー)

歌詞とメロディーに導かれるまま、自由にアレンジをやらせてもらいましたが、柄本佑さんの歌声によってまた違う作品に仕上がっていて、とても好きな曲になりました。水野くんのプロデュースによって自分がパズルのピースの一つになったような感覚で、自分がプロデュースされる喜びを感じています。

05. 曲名「哀歌」 / 小説「Lunarrainbow」

皆川博子(小説・作詞)

新しく生まれた詞が、新しい旋律、新しい編曲の中で新たに生き、歌われることによってさらに深まる。音楽と詩と小説のマリアージュは、どのような世界を創造するのか。たいそう楽しみです。多くの方々の心にとどきますように。

吉澤嘉代子(歌唱)

このたびは特別な企画、楽曲へ参加させていただきありがとうございます。皆川博子さんの言葉が深く強く突き刺さり、今の自分の歌声で務まるだろうかという不安がありましたが、水野良樹さんや世武裕子さんとお話をさせていただきながら歌の情景や主人公の心情を考えられたことがとても嬉しかったです。「哀歌」との出会いにより、これから歳を重ねるにつれて、歌えるうたが増えていくのだろうなという希望も生まれました。またご一緒できますように。

世武裕子(アレンジャー)

最初に水野さんのデモを聴いた時「私にこの情念の世界が描けるかな」と不安に思い、正直にそのことを打ち明けました。ただ、HIROBAというプロジェクトの面白さ、同世代ミュージシャンとこういう形で交流できるのも嬉しく思いましたし、何より水野さんが、ミュージシャンの自由度を尊重してくれるような人だったので、映画音楽を作るような気持ちで楽しく編曲させてもらいました。数年ぶりに吉澤さんとご一緒できたのも嬉しかったです。

「OTOGIBANASHI」概要

※作曲はいずれも水野良樹(いきものがかり)
01. 楽曲「光る野原」/小説「みちくさ」
小説・作詞:彩瀬まる / 歌唱:伊藤沙莉 / アレンジャー:横山裕章
02. 楽曲「南極に咲く花へ」/小説「南極に咲く花へ」
小説・作詞:宮内悠介 / 歌唱:坂本真綾 / アレンジャー:江口亮
03. 楽曲「透明稼業」/小説「透明稼業」
小説・作詞:最果タヒ / 歌唱:崎山蒼志 / アレンジャー:長谷川白紙
04. 楽曲「ステラ2021」/小説「星野先生の宿題」
小説・作詞:重松清 / 歌唱:柄本佑 / アレンジャー:トオミヨウ
05. 曲名「哀歌」/小説「Lunar rainbow」
小説・作詞:皆川博子 / 歌唱:吉澤嘉代子 / アレンジャー:世武裕子

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