Little Black Dressが2月18日に東京・ブルーノート東京でワンマンライブ「Little Black Dress "CITY POP NIGHT @Blue Note Tokyo"」を開催した。
「CITY POP NIGHT」は、Little Black Dressがシティポップの名曲をカバーするライブイベント。昨年10月に初回が開催され大きな反響を呼んだ。Little Black Dressは2度目の開催となる今回、吉田サトシ(G)、休日課長(B / DADARAY、ゲスの極み乙女。、ichikoro、礼賛)、山木秀夫(Dr)、デビン木下(Key)、佐々木久美(Organ, Cho)、鈴木明男(Sax)という腕利きのバンドメンバーとともに往年の名曲を次々に披露してオーディエンスを楽しませた。この記事では2部にわたって行われた公演のうち、第2部の模様をレポートする。
この日のオープニングを飾ったのはMUROによるDJプレイ。彼は約45分の持ち時間でリラックスしたムードを演出し、会場に集まった観客を出迎えた。定刻になるとLittle Black Dressがバンドメンバーを従えてステージに登場。彼女は「ブルーノート東京! シティポップナイトへようこそ! どうぞ最後まで存分に楽しんでいってください。では、音楽の扉を開けたいと思います」と挨拶すると、松原みき「真夜中のドア~stay with me」で華やかにライブの幕を開けた。演奏が終わったかと思うと、間髪入れずに「TATSURO'S Medley」と題した山下達郎関連の楽曲メドレーに突入。Little Black Dressはこのパートで「DOWN TOWN」「プラスティック・ラブ」「あまく危険な香り」といった楽曲を歌唱し、その圧倒的なボーカリゼーションで観客を魅了した。
ライブ中盤、Little Black Dressが「小さい頃、すごくテレビに出たかったんですよ」と訥々と語り始める。彼女は昨年の活動を振り返りながら、ポニーキャニオンからメジャーデビューしてテレビ出演の機会が増えたことや、“歌謡曲のカバーをテレビで歌う”というもう1つの目標が叶ったことなどをうれしそうにファンへ報告した。Little Black Dressの「シティポップの重鎮・角松敏生さんの曲で、この素晴らしいバンドメンバーの皆さんとのセッションをお届けしたいと思います!」という挨拶で演奏がスタートしたのは角松敏生「After 5 Crash」。彼女の言葉通りバンドメンバーによるテクニカルなソロプレイが次々と披露され、オーディエンスはそのアーバンかつメロウなサウンドを体を揺らしながら楽しんだ。そしてLittle Black Dressは本編の最後に「CAT'S EYE」「フライディ・チャイナタウン」「シンプル・ラブ」「BLIZZARD」といった楽曲を畳みかけるようにプレイし、ステージをあとにした。
アンコールを受けて再び登場したLittle Black Dressは、改めてメンバー紹介を交えつつ、ゆるいトークを展開。そして「山木秀夫さんが昨日ラジオに来てくれたんですけど、『シティポップというのは日本の時代の象徴だ』と話していて。その言葉にすごく感動したんですね。歌謡曲という音楽は私たちが時代を一生懸命に生きてきた証だから、新しい音楽を作る身としてコロナ禍であったりとか、みんながどうやって生きているのかを音楽で残していきたいと思っています。こうしてこの場で皆さんと音楽を楽しめていることに改めて感謝いたします」と話すと、昨年9月発表のメジャー2ndシングル「雨と恋心」を情感たっぷりに歌い上げた。そして最後に「君は1000%」「恋のブギ・ウギ・トレイン」の2曲を届け、大盛況の中この日の公演の幕を降ろした。
Little Black Dress「Little Black Dress "CITY POP NIGHT @Blue Note Tokyo"」2022年2月18日 ブルーノート東京 2nd STAGE セットリスト
01. 真夜中のドア~stay with me
02. TATSURO'S Medley
・DOWN TOWN
・プラスティック・ラブ
・あまく危険な香り
03. ルビーの指輪
04. ドラマティックレイン
05. みずいろの雨
06. After 5 Crash
07. City Pop Girls Medley
・CAT'S EYE
・フライディ・チャイナタウン
・シンプル・ラブ
・Blizzard
<アンコール>
08. 雨と恋心
09. Medley
・君は1000%
・恋のブギ・ウギ・トレイン