朝日新聞とヒップホップアーティストがコラボする新プロジェクト「Journa-Rhythm」(ジャーナリズム)が始動。この第1弾となる特別番組が朝日新聞のポッドキャスト「ニュースの現場から」で本日3月3日に配信された。
この企画は株式会社TBWA\HAKUHODOと株式会社朝日新聞社による、若年層のニュースへの関心惹起を目的としたプロジェクト。オーガナイザーはZeebraが務める。
特番ではZeebraが選抜したMoment Joon、Gucci Prince、Authority、Marukido、T-STONEという若手ヒップホップアーティスト5人が、朝日新聞で報じられた特定の報道に対する思いをつづり、オリジナル楽曲を制作。扱う報道や社会問題のテーマはアーティストと協議のうえ決定する。番組では楽曲のオンエアに加え、アーティスト自らがその歌詞に込めた思いやニュースに触れて感じたことなどを語る。
本日配信された第1弾の出演アーティストはMoment Joonで、テーマは「移民」。今後はGucci Princeが「格差社会」、Authorityが「低所得」、Marukidoが「出産」、T-STONEが「自殺」をテーマにした特番が3月31日までの毎週木曜に順次配信される予定だ。なお各回にはメインゲストとしてZeebraも出演。YouTubeチャンネル「Asahi Digital Solutions」ではオリジナル楽曲の歌唱風景を収録したミュージックビデオが公開された。
Zeebra コメント
通常の歌より言葉数も多く、直接的な表現が多いヒップホップ。
社会問題等を表現するにはピッタリのジャンルかと思ってます。若い世代がどのように考え、どのように表現して曲に落とし込むのか、五者五様の作品をお楽しみください。
朝日新聞 音声ディレクター 神田大介氏
書く。新聞記者はそれを報道の営みとして頼り、誇りにしてきました。でも、活字だけではもう届かない。原稿を読まず、話し言葉でニュースを伝えようともがいてきたのが、朝日新聞ポッドキャストです。いま世界中がヒップホップに熱狂しています。最高に刺さる言葉はそこにある。ならば報道もラップで伝える。ラップでこそ伝わる。これは、ジャーナリズムとは何かを突き詰めて考えた先に生まれた、新たな挑戦です。