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RADWIMPS「余命10年」主題歌MVも藤井道人が監督、坂口健太郎が出演

2年以上前2022年03月12日 13:06

RADWIMPSの新曲「うるうびと」のミュージックビデオがYouTubeで公開された。

「うるうびと」は小松菜奈と坂口健太郎が主演を務め、藤井道人が監督した映画「余命10年」の主題歌。MVには坂口が劇中の和人役として出演しており、小松扮する茉莉との思い出の地を巡る。またMVには「余命10年」本編では使われなかった映像や映画の撮影監督である今村圭佑によるスチール写真が使用されている。MVの監督は「どうしても藤井監督に撮影してもらいたい」という野田洋次郎(Vo, G, Piano)の希望によって藤井が務めた。

「余命10年」は小坂流加によるベストセラー小説を実写化した恋愛映画。20歳で難病を患い恋はしないと決めた余命10年の茉莉と、生きることに迷い自身の居場所を見失った和人の姿が描かれる。

野田洋次郎(RADWIMPS) コメント

今回「うるうびと」のMVを撮影するという話になり、「どうしても藤井監督に撮影してもらいたい」と僕からわがままを言わせてもらいました。「余命10年」とこの楽曲の2年間に及ぶ物語を違う監督の映像で結ぶのはどうも違う気がしてしまったのです。
撮影では坂口君に映画本編後のストーリーというテーマで参加してもらい、撮影も実際の映画スタッフ陣が集結してくれました。僕まで映画の中を生きさせてもらっているようで、不思議な高揚がありました。和人が住んでいるマンションの屋上、そして実際の部屋に行かせてもらった時はこの映画ファンとして興奮してたくさん写真を撮ってしまいました。和人の部屋でのシーンはお気に入りがたくさんあるのです。
撮影日直前に監督から三島での撮影を追加したいと言われ、原作者である小坂さんの地元に行ける機会にも恵まれました。撮影の合間お墓をお参りし、ご家族の皆様にもご挨拶できたのが本当に嬉しかったです。
僕自身、きっとこの先何度もこのMVを見返してその度に映画「余命10年」を、茉莉と和人を、そして小坂さんを思い出すと思います。そして力を分けてもらいながらまた日々を進んでいけたらと思っています。ご覧くださるあなたの日々にも、寄り添う作品となったら幸いです。

坂口健太郎 コメント

「うるうびと」を最初に聴いたときは、茉莉の隣にいれる存在としてちゃんと生きなくちゃ、と改めて思って気が引き締まりました。和人の内側の感情を作るのにこの曲にとても力をもらったので、ミュージックビデオに参加できたことは、締めくくりに相応しい…という言い方が合っているかはわからないですけど、そんな印象です。
ミュージックビデオでは、エンドロールの続きの和人が見れたような、そのときの和人の気持ちに戻れたような気がして嬉しくなりましたし、茉莉ちゃんとの想い出の場所を辿ることで、どこか茉莉ちゃんが隣にいるような気もしました。撮影1日目に藤井監督が小坂さんのお墓の前で「うるうびと」をかけてくれたのですが、物語の中で小坂さんの生きた証明、茉莉ちゃんと生きた証明をするために<隣にいさせてくれてありがとうございました>という気持ちになったし、野田さんの実際に演奏している撮影シーンを見て感情が溢れそうになりました。もう一度藤井監督率いる余命チームで再結集して撮影ができたのは嬉しかったです。
 映画を見てくださった方もまだご覧になっていない方もこの曲を聴いて、もう一度茉莉ちゃんの生きた証を、映画を見ていただけたら嬉しいなと思います。

藤井道人監督 コメント

野田さんが「うるうびと」のMVを僕に撮ってほしいと言っていただいたとき、本当に嬉しかったです。映画で描くことが出来なかった部分があるとは思っていませんが、この曲のように茉莉を思い続けている和人の生活は、スピンオフとしてふさわしいと思いました。
スタッフは映画と同じチームで構成し、野田さんの演奏シーンは、16mmフィルムで撮影しました。フィルムの持つ、色褪せない表現が、野田さんの歌う「うるうびと」とシンクロすると思ったからです。坂口君演じる和人が歩いた道は、映画の中で出てきた場所で撮影をしています。夕焼けが見える坂や、花火を見た橋、和人の部屋など映画に登場するシーンとのシンクロする部分を意識しました。撮影から半年以上経ってからの和人の部屋の復元は、美術監督の宮守さんの素晴らしい技が光っています。
野田さんには、海や山や三島や、和人のマンション。沢山の茉莉と和人の思い出の場所を巡っていただきました。
その中でも、原作の小坂流加さんのお墓参りに行きたいと言ってくださったり、作品だけではなく、その全てへのリスペクトを忘れない姿勢に感銘を受けました。
映画を一度見てくれた方が、このMVを見て、もう一度映画を観たいと思ってくだされば嬉しいなと思います。それとは真逆に、映画を観ていない人でも、坂口君演じる一人の青年が前を向いて生きている物語として見てもらえたら嬉しいです。

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