7月15日公開の映画「キングダム2 遥かなる大地へ」の主題歌をMr.Childrenが担当することが発表された。
「キングダム2 遥かなる大地へ」は原泰久によるマンガを佐藤信介監督が実写化した作品。中国春秋戦国時代を舞台に、大将軍になるという夢を抱く主人公・信を山崎賢人、中華統一を目指すのちの秦の始皇帝・嬴政(えいせい)を吉沢亮が演じる。
主題歌は映画のために書き下ろされた「生きろ」に決定。発表に合わせて桜井和寿(Vo, G)が映画のスタッフに宛てた手紙の抜粋コメントも公開された。彼は楽曲タイトルについて「シナリオに突き動かされて出てきた言葉です。自分でもびっくりするフレーズでした。自己ベスト更新に挑む気持ちで制作させていただきました」とつづっている。一方、松橋真三プロデューサーは「この壮大な楽曲がヒントとなり、映画に『遥かなる大地へ』というサブタイトルをつけさせていただきました」と述べており、主題歌の持つ力が映画へも影響を与えたことを明かした。
また主題歌「生きろ」が一部流れる予告がYouTubeで公開された。
桜井和寿(Mr.Children)コメント
―「生きろ」デモ音源と共に、映画スタッフへ向けて書いた手紙から抜粋―
今回は映画「キングダム 2」主題歌のオファー本当にありがとうございます。
コロナによって、さまざまな活動が行えなくなり、音楽への情熱をどこへ向けたら良いのかと立ち尽くしている中、この映画依頼が、僕ら Mr.Children にとって、次の場所へと向かう道しるべとなりました。
映画を観て、台本を読み、漫画を読み、お話をいただいてからずっと、どんな曲が相応しいのかを考えていました。
1週間くらい無意識に曲のイメージを膨らませて生活していたある夜、最初のメロディが夢の中で響いて目が覚め、そこからピアノに向かい、一気に今のメロディが出来ました。そこから、コンピュータモニターの一つに映画キングダムの映像を、音を消した状態でリピート再生しながらデモを制作しました。
目指したものは、
-壮大な景色を音にすること。
-ひたむきな願いを、友への想いを、命の尊さを、愛する強さを歌にすること。
-映像の中の肉体的な躍動感に呼応すること。
タイトルは「生きろ」です。シナリオに突き動かされて出てきた言葉です。自分でもびっくりするフレーズでした。
自己ベスト更新に挑む気持ちで制作させていただきました。
繰り返しとなりますが、今回は素晴らしいオファーを頂き、本当にありがとうございました。
松橋真三プロデューサー コメント
「キングダム2」の構想を思い描くにあたり、イメージして頻繁に聴いていたのが Mr.Children さんの「終わりなき旅」や「足音~Be Strong」でした。
ぜひ主題歌をお願いできないかと、書きあがったばかりの台本をもって打診をさせていただいてから、間もなく快諾のお返事をいただき、なんとその場でお手紙とともに、出来上がった楽曲のデモを聴かせてくださり、感動して泣きました。
「生きろ」は、私の想像を超える素晴らしいもので、遥か彼方に続く悠久の大地で、無謀とも思える大いなる夢を抱いた少年が、友との約束を胸に、逞しく一歩一歩成長していく姿に重なりました。
この壮大な楽曲がヒントとなり、映画に「遥かなる大地へ」というサブタイトルをつけさせていただきました。「生きろ」の持つ魂は、間違いなく「キングダム」の物語に宿っており、観客の皆さまに大きな感動を与えることは間違いありません。お楽しみに!