三輪二郎のベストアルバム「エッセンシャルズ・オブ・三輪二郎」が7月20日にアナログ盤で発売される。
三輪がベストアルバムをリリースするのは本作が初めて。アルバムには、吉田悠樹(NRQ)、轟渚、あだち麗三郎とともに「三輪二郎といまから山のぼり」名義でリリースした「野毛の唄」「休日の朝」や、豊田道倫プロデュースの2ndアルバム「レモンサワー」の収録曲で、川本真琴が参加した「家出っ娘」、大森靖子とのデュエットソング「ダブル・ファンタジー」、伊賀航、北山ゆう子との三輪二郎バンドによる楽曲「おもいで」「バージンギター」などが収録される。「出不精のバラッド」は新録版、「ひなたぼっこ」は2018年の配信バージョン、「すけろくさん」は7inchバージョンが収められる。
ジャケットのイラストは、若手画家・風が描き下ろした。なお本作のリリースにあたり、大森、高城晶平(cero)、折坂悠太、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)がコメントを寄せている。
大森靖子 コメント
ダブルファンタジーが収録され嬉しいです。人の数だけファンタジーがあるものね、三輪さんは妖精さんのようだけれど。それが交差したり片足つっこんだり、ただ眺めたり、わかちあえなかったり、擦ったり馴染んだり、その瞬間の表現を、一緒に歌えたこと、とても楽しかったです。また一緒に歌ってください♡
超歌手 大森靖子
高城晶平(cero) コメント
思い出話になっちゃうけど、初めて三輪二郎と会ったのがどこかの河川敷でのBBQパーティーみたいなやつで、お互いライブもやったんですよ。それでceroの出番の時、風が強くて、正直ライブどころじゃなかったんだけど、三輪ちゃんがスッと、風上に立って、さり気なく風を遮ろうとしてくれたんだよね。すごい優しいし、カッコつけてるし、実際カッコいい人だなと思った。今、自分を取り囲んでいる仕事やら子育てやら社会状況やらが一段落したら、どこかのライブハウスで酒を片手に三輪二郎の歌で涙したい。それで隣りにいる人と「沁みるな…」とか言い合いたい。そんなふうに、今後の人生にも三輪二郎がどこかにいてくれないと困る。そう思ってる人は、俺以外にもたくさんいるはず。そういう未来のために、俺はいつでも風上に立つ準備ができてるぜ!!
折坂悠太 コメント
春という季節だけは、「ニュアンス」でできている。三輪さんから電話がきて、その日から暖かくなった。三輪さん、春みたい。そろそろですね。
後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION) コメント
三輪さんの音楽からは街や人や生活の匂いが漂ってきて、その匂いにドキドキしながら安心します。心の奥底に隠していた寂しさが見透かされたように湧き上がるけれど、その寂しさを丸っと抱き締めてくれるような温かみがある、そんなところがたまらなく好きです。ベスト盤の発売、ひとりのファンとしてとっても嬉しいです。
三輪二郎「エッセンシャルズ・オブ・三輪二郎」収録曲
SIDE A
01. おもいで
02. 野毛の唄
03. バージンギター
04. ダブル・ファンタジー
05. ひなたぼっこ
06. すけろくさん German Suplex Mix
SIDE B
01. 休日の朝
02. 家出っ娘
03. ソルティードッグ・ブルース
04. シーサイド・ライン
05. 出不精のバラッド
※高城晶平の「高」ははしご高が正式表記。