映画「ホリック xxxHOLiC」の初日舞台挨拶が本日4月29日に東京・丸の内ピカデリーで行われ、キャストの神木隆之介、柴咲コウ、松村北斗、玉城ティナ、磯村勇斗、吉岡里帆、監督の蜷川実花が登壇した。
全国の劇場で上映中の映画「ホリック xxxHOLiC」は、CLAMPの人気マンガを蜷川実花監督が実写化する作品。人には見えないものが見えてしまう孤独な高校生・四月一日(わたぬき)が、ある日“ミセ”の女主人・侑子と出会い、ミセを手伝ううちに大きな事件に巻き込まれていく様が描かれる。主演の神木が四月一日を、同じく主演の柴咲コウが侑子を演じ、松村はクールでミステリアスな四月一日の同級生・百目鬼(どうめき)を演じた。
冒頭で松村は「やっと大勢の前で、内容を把握してもらったうえでお話できるのがうれしいです。カメラの向こうにもっと多くの方がいるんだと思うとすごいですね。『あのシーンね』と共有しあえる時間になったらいいなと思います」と挨拶。続けて印象に残っている撮影中の出来事について、「決戦のシーンは、水やら風やらがザーザー降ってワーワー吹いてくるわで、屋内なのに屋外よりも激しい天気だったのが記憶に残っています。神木くんとセリフを交わすときもお互いほとんど聞こえてなかったですね」と振り返り、神木もそれに同調。司会者から声が聞こえない状態で芝居に苦戦しなかったか問われると、松村は「なんだかんだ大丈夫でしたね。……大丈夫でしたか?」と観客に不安げに問いかける。しばらく間を置いて拍手が上がり、松村は「なんだか要求してしまったみたいで……すみませんやらしい男で」と笑顔を浮かべた。
司会者からの質問にYESかNOで答えるコーナーでは、最初に「登壇者の中で特殊な能力を持っていそうだなと思う人はいますか?」という問いが飛んだ。全員がYESと書かれた札を挙げ、松村は神木がその人物に該当すると回答。「撮影中、天候が怪しいなという話をしてたら、雲がぱかーっと割れて、晴れてきたその先から神木くんが『おはようございまーす!』と歩いて来ることが何度かあって。太陽の道ができて神木隆之介が登場するんですよね。太陽に愛されている」と神木の能力について語った。これを受けて神木が「どうなんですかね。晴れてほしいなと思いながら来てはいますけど……(松村を指して)ここ2人が合わさると晴れるのかもしれない!」と自論を述べるも、蜷川は「いや、本当に神木くんが来るタイミングで晴れてたよ」と神木の“晴れ男”説を強調した。
「どうしても変えたいことがあるか」という問いには、松村は再びYESの札を挙げたが、「すごいくだらないことで挙げちゃったかも」と逡巡した様子。彼は変えたいと思っていることについて、「髪を黒に染めても染めても茶色くなってくるんですよ。ひと月に3回くらい染めたのにすぐ落ちてきて。困る……」と困り顔を浮かべながら、「茶色いよね?」と磯村に髪色を見せつける。磯村はしげしげと松村の髪を眺め、「確かに先のほうが少し……」と評した。そして最後に蜷川と主演の柴咲、神木が挨拶。柴咲は「(撮影を振り返ると)充実してた日々だったなと感慨深いです。また戻りたい、没入したいと思えるような作品でした。皆さんも『ホリック xxxHOLiC』の世界に没入して、何度も楽しんでいただければ」とアピールして舞台挨拶を締めくくった。
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