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大阪「Warai Mirai Fes 2022」晴天の2日目でジェネ、OWV、NMB48、OCTPATHらがトーク&ライブ

2年以上前2022年05月01日 1:07

4月29日から5月1日の3日間、大阪・万博記念公園にてライブイベント「Warai Mirai Fes 2022 ~Road to EXPO 2025~」が開催されている。この記事では昨日4月30日に行われた2日目の模様をレポートする。

「Warai Mirai Fes 2022 ~Road to EXPO 2025~」は大阪および関西の文化芸術、スポーツを発展させることを目指して立ち上げられた14社からなる協議会「チーム関西」が、2025年の大阪・関西万博の開催に向けて企画した第1弾イベント。開催にあたっては国際博覧会担当および内閣府匿名担当の若宮健嗣大臣がビデオメッセージでコメントを寄せた。 SDGsの観点から、マイボトル、マイ食器を持ち込む形式のフェスとして行われ、来場者は自身の皿に“フェス飯”の数々を盛り付けてもらい、思い思いに休憩時間を過ごした。

前日の初日公演は大雨とあいにくの空模様となったが、快晴に恵まれた2日目。12:00過ぎにラニーノーズが前説を担当し、続いてイベントのMCを務めるニューヨークが登場して観客を盛り上げた。オープニングアクトのfumikaは、バンドメンバーのオーガニックなセッションに続いて登場し、秦基博による提供曲「鱗(うろこ)」で伸びやかな歌声を響かせる。彼女は「たくさんいる! すごい! ここから前から後ろまで1人ひとりのお顔が見えてます!」と観客に呼びかけたあと、福岡から上京してきて、昨年にデビュー10周年を迎えたことを報告。さらにfumikaは今年3月にオンエアされたBSよしもとの開局記念ドラマ「ファーストステップ~世界をつなぐ愛のしるし~」の主題歌に自身の楽曲「ボクとキミを繋ぐモノ」が選ばれたことでさまざまな出会いがあったと感謝の言葉を述べ、手を振りながら同曲を歌い上げた。

このイベントでは各アーティストのライブ後にMCのニューヨークがトークをつなぐという方式が取られた。ニューヨークはfumikaと短くトークをしたあと、次に控えるOCTPATHを紹介。OCTPATHのライブが今回でまだ4回目ということもあり、オーディエンスは大興奮の様子で拍手を送ったり、うちわを振っていた。OCTPATHはサバイバルオーディション番組「PRODUCE 101 JAPAN SEASON2」の元練習生である太田駿静、海帆、栗田航兵、古瀬直輝、小堀柊、高橋わたる、冬馬、四谷真佑の8人からなるグループで、彼らはこの日、冬馬を除く7人でライブに臨んだ。まず2月発表のデビュー曲「IT'S A BOP」を投下し、間奏に見せるアクロバティックなパフォーマンスで会場を沸かせた。栗田は「僕たちを観たら、離れられなくなると思います」と呼びかけ、彼らはアッパーチューン「Playboy」で弾ける笑顔と、古瀬考案によるクールなダンスで観客を魅了。次にマイクスタンドが置かれ、届けられたのは「Be with you」。この曲は8人の絆、ファンへの感謝の気持ちが込められたミディアムチューンで、手話を取り入れた振り付けは冬馬が担当した。マイクスタンドの数は、欠席した冬馬のぶんを含めて8本。ステージには7人で立ったOCTPATHだったが、8人としての思いが強く、メンバーが思わず涙ぐむ場面もあった。未発表曲「Best Shot」のあと、彼らは6月15日発売のニューシングル「Perfect」を初披露。晴れた空の下でポジティブなメッセージを届けた。なおライブ後にはOCTPATHの囲み取材が行われた。メンバーは、それぞれに開放的な屋外でのライブを振り返り、「楽しかった」「またフェスに出たい」と充実感でいっぱいの様子。「Perfect」を初披露した際に、本人たちの想像を超える反響があったことを喜びつつ、ファンへの感謝を繰り返し口にしていた。

休憩を挟み、14:55にステージに上がったのは、NMB48。安部若菜、石田優美、加藤夕夏、川上千尋、小嶋花梨、貞野遥香、塩月希依音、渋谷凪咲、上西怜、新澤菜央、出口結菜、原かれん、平山真衣、本郷柚巴、前田令子、山本望叶という布陣でステージに臨んだ彼女たちは、まずお祭りソング「ワロタピーポー」でキャッチーな振り付けを踊ってみせ、客の心をばっちりとつかむ。続く「青春のラップタイム」でメンバーはステージ狭しと動き回り、すっかり汗だくに。MCではNMB48が大阪・なんばを拠点に活動するアイドルグループで、笑いにも貪欲である姿勢をアピールし、メンバーの渋谷は「笑いこそが正義です!」と微笑んだ。NMB48は続いて、通算26枚目となる最新シングル「恋と愛のその間には」や、和テイストとクラブミュージックを取り入れた「カモネギックス」をシリアスにパフォーマンス。続くサマーチューン「ナギイチ」はタイトルが「渚で一番かわいいGIRL!!」の略だが、メンバーが紹介を間違えるというハプニングもありつつ、ハッピーなムードでライブが進行した。「僕らのユリイカ」のあと、NMB48は、吉本新喜劇とのミュージカル「ぐれいてすと な 笑まん」の開催告知をしたあと、「だってだってだって」「ドリアン少年」をさわやかに届け、ライブを終えた。

続いてステージに上がったのは円神。メランコリックなメロディで始まる「Addicted」を1曲目に投下し、巧みなダンスとクールな歌で観客の心を鷲掴みにしていく。間髪入れず、彼らは代表曲「ENJIN」でグループとして高みを目指す気持ちをアピールし、「Perfect Step」「Peace Summer」と低音が心地よい楽曲を披露。自己紹介では「ダンスや歌だけでなく、芝居などでも幅広く活動するグループ」と円神について説明し、グループがそれぞれブランドプロデュースや、声優、モデル、俳優のほかに料理がうまいなどさまざまなフィールドで活躍するメンバーで構成されていると話した。A.rik(エーリック)はライブ会場が太陽の塔の真裏に位置することから「太陽の塔と目が合うんですよ。今日は太陽の塔もMU3E(ミューズ / 円神メンバー、ファン、スタッフの呼称)になったわ」と話し、会場を沸かせた。また大阪出身の中林登生は会場近くでサッカーをしたことがあると話した。リラックスしたやり取りのあとに円神は「Far away」「Shining Your Life」を続けて披露し、ラストに「TREASURE」をパフォーマンス。メンバーはオーディエンスとタオルを振り回し、一体感を高めてライブを締めくくった。

休憩をはさみ、17:30過ぎにOWVが登場。沸き立つオーディエンスを前に彼らは「Get Away」「PARTY」を連投し、躍動感のあるパフォーマンスで興奮を加速させる。夕方になり、日中の日差しが和らいで時折涼しい風が吹き抜ける会場に「Sound the Alarm」では熱量たっぷりのラップを響かせた。MCでは自己紹介のあとに手拍子でコール&レスポンスを行い、浦野秀太が「まだまだ盛り上がっていきましょう!」と呼びかけ、続けざまに本田康祐が「大阪! Are you ready?」と煽って「UBA UBA」へ。4人はキレのあるパフォーマンスを炸裂させ、観客を踊らせる。浦野が「ここにいる5000人のみんなを笑顔にします!」と話しておどけてみせ、OWVはリスナーの背中を押すようなメッセージ性を持った「What you waitin' for」を披露。ジャンプをしながら手を上下に振って、オーディエンスをアジテートし、場内はダンスフロアさながらの様相を見せた。2度目のMCではこのイベントが初の野外ライブになったことを明かしたOWV。佐野文哉は観客の奥にそびえる太陽の塔を見つめ、「正面の黄金の顔は未来を象徴していて、胴体の部分が現在を象徴しているみたいです。未来、現在ときたら、後ろは過去。つまり今ここに見えてる黒い太陽は過去を象徴してる」と太陽の塔について解説。メンバーから「つまり俺らは過去を見てるってこと?」とツッコミを食らうも、佐野はひるまず、「ステージからだと太陽の塔と同じ方向を向いてるから、俺たちは未来を向いているよ」とクールに返した。ラストナンバー「TALK TALK TALK」の冒頭では、浦野がおもむろにジャケットを脱ぎ、シャツをめくって背中を見せるとそこには黒い太陽が描かれていた。このイベントならではのユーモアたっぷりのサプライズも用意し、観客を存分に楽しませてステージをあとにした。

イベントはいよいよ佳境に差し掛かり、残すところあと2組。トリ前のDOBERMAN INFINITYはまず「Gatti」で会場のテンションをぶち上げ、ドープな低音が支配する「SO WHAT」を勇ましく届ける。ミクスチャーロックテイストの「Updating Life」ではメンバーがタオルを振り回して盛り上がりつつ、KAZUKIの美しい歌声がにぎやかなトラックに凛とした印象を与えた。「SUPER BALL」では彼らの力強いラップが炸裂。「JUMP AROUND ∞」ではSWAYが、「俺が飛べって言ってんだから、俺らのこと知らなくても飛べや! ちょっと寒くなってきたでしょ、ライブを熱くするためにもみんな飛び跳ねろ! 飛べ!」と観客を煽り、「俺らのこと、好きになってくれよ。『Warai Mirai Fes』をヤバい場所にしちゃいましょう!」と呼びかけた。その言葉に呼応するように、ほぼすべての観客が楽曲に身を任せてジャンプ。「99」でもメンバーが積極的に観客に呼びかけて、お祭り騒ぎの盛り上がりを生み出した。その後、一旦クールダウンしてミディアムチューン「ずっと」では5人が横一列に並んで、丁寧に歌を紡ぎ上げる。18:40前、夕日は沈み、夜に向かっていく空の下で気持ちのこもったメンバーの歌声が響きわたった。メンバーは続けてファンとの絆を示す楽曲「We are the one」を披露。人差し指を伸ばした手を掲げて「心で歌ってくれ!」と呼びかけた。最後のMCではGSが「こうやって最高のライブができる環境が整ってきたというのは、希望ですね」と語り、SWAYが「ストレスを思いっきり発散できるのが、音楽、ライブなんじゃないですか。今日、初めてましての人、僕らのライブも遊びに来てください。今日の出演者の皆さんにリスペクトを、ここに集まってくれたみんなに愛を込めて、1曲やって帰ります。今日はありがとうございました!」と呼びかける。彼らはラストに「konomama」をパフォーマンス。曲の終盤にはステージの後ろに花火が上がり、感動的なムードでライブが締めくくられた。なお花火はイベントによる演出ではなく、近くでやっていた結婚式のために打ち上げられたものだと、のちのトークでニューヨークが明かした。

トリを飾ったGENERATIONS from EXILE TRIBEは存在感たっぷりに7人がステージに並び、「Make Me Better」でライブの口火を切り、「Hard Knock Days」「AGEHA」とキャッチーでそれぞれテイストの異なるダンスチューンを立て続けに歌い踊る。19:00を過ぎ、すっかり夜になった会場にステージの光がこうこうと広がり、楽曲を盛り上げていった。「Always with you」ではメンバーが客席エリアを見渡して手を振り、観客も同様に楽曲のリズムに合わせて手を振る。「SUPER SHINE」「One in a Million -奇跡の夜に-」と人気曲を惜しみなく畳みかけたあと、2021年発表のアルバム「Up & Down」の収録曲「You & I」へ。この曲は離れていても心は1つというメンバーの思いを込めた楽曲。彼らは「ひとつになろう You & I」という言葉で、観客との思いを重ねた。その後、GENERATIONSはツアー告知をしたあとに、エッジィかつアッパーな新曲「新しい世界」を投下。ラストスパートとばかりにキラーチューンが続くライブ終盤、「to the STAGE」ではタオルを一緒に振るだけでなく、一斉に放り投げるという場面も。そして最後を飾ったのは、幅広い世代に愛される楽曲「Y.M.C.A.」。EDMアレンジが施されたトラックに乗せて、彼らはハンドクラップでコール&レスポンスをし、「Y」「M」「C」「A」の人文字ポーズで踊る。最後はニューヨークの2人も加わって、大きく盛り上がった。

ライブ終了後、GENERATIONSとのコラボに興奮冷めやらぬニューヨークがメンバーをステージに呼び込む。2組は出演アーティストの多くが野外イベント出演がひさしぶりまたは初めてということを振り返りつつ、「Warai Mirai Fes」がコロナ禍における貴重な有観客イベントになったことを語った。なお最終日となる本日5月1日のイベントは「EXPO CARNIVAL」と題し、お笑いと音楽ライブの両方が楽しめる豪華な内容に。出演アーティストはBiSH、くるり、氣志團、ベリーグッドマンの4組で、MCはレイザーラモン、久代萌美が務める。アーティストと芸人によるトークタイムもあるので、参加する人はライブと併せて、トークも楽しみにしておこう。

「Warai Mirai Fes 2022 ~Road to EXPO 2025~ EXPO JAM」2022年4月30日 セットリスト

fumika

01. 鱗(うろこ)
02. ボクとキミを繋ぐモノ
03. Endless Road

OCTPATH

01. IT'S A BOP
02. Playboy
03. Be with you
04. Best Shot
05. Perfect

NMB48

01. ワロタピーポー
02. 青春のラップタイム
03. 恋と愛のその間には
04. カモネギックス
05. ナギイチ
06. 僕らのユリイカ
07. だってだってだって
08. ドリアン少年

円神

01. Addicted
02. ENJIN
03. Perfect Step
04. Peace Summer
05. Far away
06. Shining Your Life
07. TREASURE

OWV

01. Get Away
02. PARTY
03. Sound the Alarm
04. UBA UBA
05. What you waitin' for
06. TALK TALK TALK

DOBERMAN INFINITY

01. Gatti
02. SO WHAT
03. Updating Life
04. SUPER BALL
05. JUMP AROUND ∞
06. 99
07. ずっと
08. We are the one
09. konomama

GENERATIONS from EXILE TRIBE

01. Make Me Better
02. Hard Knock Days
03. AGEHA
04. Always with you
05. SUPER SHINE
06. One in a Million -奇跡の夜に-
07. You & I
08. 新しい世界
09. to the STAGE
10. Y.M.C.A.

Warai Mirai Fes 2022 ~Road to EXPO 2025~

EXPO CARNIVAL

2022年5月1日(日)大阪府 万博記念公園
OPEN 11:00 / START 12:30 / END 20:00(予定)
<出演者>
BiSH / 氣志團 / くるり / ベリーグッドマン
アーティスト×芸人トーク:BiSH×徳井健太(平成ノブシコブシ) / 奥田修二(ガクテンソク) / 稲田直樹(アインシュタイン)
くるり×ニューヨーク
気志團×まちゃまちゃ
ベリーグッドマン×レイザーラモン

MC:レイザーラモン / 久代萌美
芸人:中川家 / 矢野・兵動 / テンダラー / タカアンドトシ / 日谷ヒロノリ / かまいたち / 和牛 / Dr.ハインリッヒ / 見取り図 / 滝音 / コウ

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