町田啓太が主演を務めるフジテレビ系ドラマ「テッパチ!」の会見が昨日7月4日に行われ、町田と共演の佐野勇斗(M!LK)、白石麻衣、北村一輝が登壇した。
「テッパチ!」は、陸上自衛隊を舞台に青年たちの成長を描く熱血青春ドラマ。防衛省全面協力のもと制作される今作は実際の駐屯地などで撮影が行われるほか、自衛官がエキストラ出演したり、陸上自衛隊で実際に使われている機材、車両が登場するなどリアリティのあるダイナミックな映像も見どころとなっている。
主人公・国生宙(こくしょうひろし)を演じる町田は、自身の役柄を「今まで人と本気で向き合うことを避けてきた、やけっぱちな青年」と説明し「そんな彼が、家族のようなつながりが大事な自衛隊に入ったらどうなるのか。人との関わりの中で一人前の自衛官になっていく、彼の成長を意識しながら演じています」と語った。
佐野が演じるのは、そんな宙とバディを組む自衛官候補生の馬場良成。自身の役柄について、佐野は「みんなをまとめたりする、真面目でリーダーっぽい役柄です。もともと会社の営業だったんですが、トランペットの演奏者になりたいという夢を諦めきれず、自衛隊に入って音楽隊を目指します」とコメント。そして「役作りとして、増量プラストランペットの練習をしないといけなくて、今はその2つに励んでいます。大変です!(笑)」と明るく語った。すると、佐野の言葉を隣で聞いていた町田は「噂に聞いたのですが、トランペット、1発目から音が出ていてセンスの塊だと。音楽隊に入るという夢のためにがんばる馬場の姿はたくましいと思いますし、自分も感情移入できるというか。2人のバランスも見どころです」と報道陣に伝えていた。
防衛省全面協力のもとで撮影が行われていることについて質問が飛ぶと、町田は「圧巻ですよ。実際に駐屯地で撮影しているので、キョロキョロしちゃいます」と反応。佐野は「これまで自衛隊に対して、厳しくて冷徹なのかな……というイメージを持っていたんですけど、実際は皆さんすごく気さくで。協力体制がすごくて、本当に素敵な環境の中でやらせていただいています」と実感を語る。エリート自衛官の桜間冬美を演じる白石は、現役の女性自衛官から声の出し方などを教えてもらったといい「現場では女性自衛官の方もたくさんお見かけしました。このドラマを通じて、女性自衛官の活躍も知ってもらえたらうれしいです」と思いを語った。
役柄を演じるにあたり、キャスト陣がトレーニングで体作りに励んでいることから「自信のある筋肉の部位はありますか?」という質問が投げかけられた際には、町田が荒井竜次役・佐藤寛太の名前を挙げて「彼には“噛みグセ”があって、いいパーツを噛みたいと……(噛むことで)それぞれの人を褒めてくれるんです(笑)」と説明し「今日『噛ませてください』って言われたのは、腕です!」と照れ笑いしながら明かした。このエピソードにキャストの4人は大爆笑で、佐野も「僕が噛まれたところは腹筋です!」と告白。「最初は嫌だったんですけど、褒めてくれたんで……嫌ではなかったです(笑)」とまんざらでもない様子で感想を語った。
また、会見当日は町田の32歳の誕生日。「つい先ほど祝っていただきました」と報道陣に報告した町田は「(共演者から)野太くパワフルな声の『ハッピーバースデー』を歌っていただき、感激でしたね。プレゼントとして皆さんからひたすらササミをいただきましたので、32歳のスタートは筋肉質な日々を過ごそうかなと思います(笑)」と抱負を語った。誕生日を祝った際のシチュエーションについて報道陣が深掘りすると、北村は即座に「それはもう、M!LKの彼がすぐに歌って踊ってくれて……」と佐野のほうを見る。すると町田も「そう、彼が1人で歌の導入部分を歌ってくれたんですけど、そこはすごく涼やかでした」と佐野の歌声について言及した。
2人の言葉に佐野が照れ笑いを浮かべていると、北村は追い打ちをかけるように「佐野くんは『歌って』ってリクエストすると、すぐに前に出て踊りだすんですよ」と報道陣に告白。「踊ってないじゃないですか!(笑)」と佐野が言うと、北村は「ただね、彼、気合い入れて歌うとちょっとあごが前に出ちゃうの(笑)」と指摘したうえで「『コーヒーが飲めませーん』って……」と、M!LKのデビュー曲「コーヒーが飲めません」を、手振り付きで歌ってみせた。北村によってアーティストとしての一面を大フィーチャーされた佐野は「たくさん宣伝してくださってありがとうございます!(笑)」と北村に感謝を伝えていた。
最後に町田は「夏にぴったりなドラマです。登場人物たちの熱い姿を見て、『自分も何かやってみよう』というエネルギーに変換してもらえたならば、僕らもがんばっている意味があるなと思います。キャラクターがみんな魅力的なので、何回も楽しんでもらえると思いますし、回を追うごとに熱量が上がっていくのも感じられると思う。まずは初回、自信を持ってお届けしますので、ぜひご覧ください」と作品をアピールし、会見を結んだ。