池川侑希弥(Boys be / 関西ジャニーズJr.)が映画初主演を務める作品「雑魚どもよ、大志を抱け!」が、2023年春に東京・新宿武蔵野館ほか全国の劇場で順次公開される。
「雑魚どもよ、大志を抱け!」は映画「百円の恋」「喜劇愛妻物語」を手がける足立紳が、自身が執筆した小説「弱虫日記」を原作に映画化した作品。昭和の終わりの地方都市を舞台に、小学6年生の男子たちの葛藤と前進、出会いと旅立ちが描かれる。オーディションを経て、池川が主人公の高崎瞬役に決定。また臼田あさ美、浜野謙太、新津ちせ、永瀬正敏、河井青葉、田代輝、白石葵一、松藤史恩、蒼井旬、坂元愛登、岩田奏らが出演することも発表された。
撮影は今年3月から4月にかけて岐阜県飛騨市にて行われた。池川は撮影を振り返り「主人公の瞬を演じる事で自分自身も成長出来たと思っています」とコメントしている。
公開情報と合わせて、本作のイメージカットが公開された。
池川侑希弥(Boys be)コメント
高崎瞬を演じました池川侑希弥です。
「オーディションで選ばれました」と聞いた時は嬉しかったんですが、初めての映画で主人公の瞬役に決まったと知ったあと、プレッシャーが押し寄せて来たのを覚えています。約1ヶ月間飛騨市での撮影で共演者の皆さんやスタッフさんと共に過ごす中で徐々に不安もなくなって楽しく撮影することが出来ました。
この映画は、友達に弱い部分を見せられず強がっている主人公の瞬が友達と色々な経験をして成長していくお話です。どこか自分にもそういう所があるなと思いながら撮影していましたが、主人公の瞬を演じる事で自分自身も成長出来たと思っています。
1歩を踏み出す勇気をくれるお話ですので、瞬が自分の殻を破る瞬間をぜひスクリーンで見届けてください!
足立紳 コメント
この作品のシナリオを初めて書いたのはもう20年以上も前だ。なんとか映像化したいと思い、いろいろと動き回ったが実現には至らなかった。ぼんやりしている間にものすごいスピードで時代が変わり、いろいろなものの価値観も大きく変化した。価値観をアップデートできない人間はそれだけでもうダメだという空気も感じる。
人間は不完全だからこそ魅力的だと思い、そういう人間ばかり描いてきたつもりだが、それが通用しなくなってきていることもひしひしと感じる。不完全な人間を安易に魅力的だと言ってはいけない時代なのだと思う。それでも手元にあった、そういう人間ばかり出てくるこのシナリオを映像化したいとまだ思っていた。エゴでもあろうが、でもこのシナリオの中には、やっぱり人の大切な部分が描かれていると思えた。僕がとうの昔になくしてしまったプライドというものを、シナリオの中の子供たちは、必死に獲得しようとうともがいていた。そういう子供たちの姿を、今の世の中に問うてみたいと思った。そして、そんな登場人物たちに真摯に向き合って演じてくれた池川君、田代君、白石君、松藤君、岩田君、蒼井君、坂元君たち小学5年生から中学2年生の彼らの姿がとても眩しくて、撮影中、何度も目がくらんだ。