木暮“shake”武彦率いるPink Floydのトリビュートバンド・原始神母が、11月にライブツアー「PINK FLOYD 隠れた名盤『雲の影』~ 50周年 ~ 『Animals』」を開催する。
11月に長野、愛知、兵庫の3都市で4公演が行われるこのツアーは、Pink Floydが1972年に発表したアルバム「雲の影(原題:Obscured by Clouds)」のリリース50周年を記念したもの。本ツアーでは「雲の影」収録曲や、1977年発表のアルバム「Animals」からの代表曲などが演奏される予定で、木暮は「このレアな機会を多くのフロイドファンと共有したいと思っています」とコメントしている。チケット情報はオフィシャルサイトで確認を。
なおYouTubeでは昨年12月に東京・EX THEATER ROPPONGIで披露された「Atom Heart Mother」のライブ映像が公開された。
木暮“shake”武彦 コメント
代表作「狂気」が発売される前年、1972年発表の隠れた名作「雲の影」。このアルバムは映画「ラ・ヴァレー」のサウンドトラックということもあり、短い時間で製作され、存在も地味ですが、実はピンクフロイド史上最もロックでポップなすぐれた曲が多く収録されています。この年、3月の日本公演では「狂気」の曲をすでにやっていたということですが、「狂気」のレコーディングを途中何度か中断して製作されたこのアルバムを聴くと、徐々に大きくなっていく当時のピンクフロイドという存在から一時的に離れて、自由に音楽を楽しみ、ロック小僧に戻って、生き生きと演奏するメンバーの様子が思い浮かびます。「ラ・ヴァレー」を見ると、その映像とフロイドの作った音の関連性はあまり感じられません。レコーディング前にメンバー間で何度もミーティングを重ねたとのことですが、パプアニューギニアでの刺激的なシーンがたくさんでてくるこの映像なら、それに沿った神秘的な実験はいろいろ出来たはずだと思いますが、なぜそこでよりポップでロックだったのか、不思議です。単に気晴らしに音楽を楽しみたくなったのかな?しかし、ところどころにフロイドとしての新たな進化という感じもありつつも、ポップにロックに解き放たれた感性がそのまま「狂気」へと流れ込み、そのエンターテイメント性を一気に高めた大きな要素となったと感じます。ということで、今年の原始神母のツアーは、「雲の影」に加えて、1977年リリースの「アニマルズ」からの新たなる1曲もついに初登場。プラス、ピンクフロイド、オールタイムベストという形でやる予定です。ありえない、このレアな機会を多くのフロイドファンと共有したいと思っています。
原始神母「PINK FLOYD 隠れた名盤『雲の影』~ 50周年 ~ 『Animals』」
2022年11月22日(火)長野県 LIVE HOUSE J
2022年11月23日(水)愛知県 ElectricLadyLand
2022年11月25日(金)兵庫県 チキンジョージ
2022年11月26日(土)兵庫県 チキンジョージ