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yonawoが全国12カ所でのツアー完走、鈴木真海子とSkaaiも駆けつけた最終公演

yonawo×鈴木真海子×Skaai。(Photo by Toyohiro Matsushima)
11か月前2022年12月13日 7:02

yonawoの全国ツアー「Yonawo House Tour」の最終公演が12月11日に東京・恵比寿ザ・ガーデンホールにて行われた。

11月に3rdアルバム「Yonawo House」をリリースし、同アルバムを携えたツアーを開催したyonawo。全国12カ所でのツアーの最終公演となるこのライブで彼らは、恵比寿ザ・ガーデンホールを埋め尽くした観客を前に、約2時間にわたってライブを繰り広げた。

開演時刻をやや過ぎた頃、ステージに現れた荒谷翔大(Vo)、斉藤雄哉(G)、田中慧(B)、野元喬文(Dr)の4人は最新アルバムの収録曲「tonight」でライブをゆったりとスタート。続けて「苺」を演奏し、会場をメロウな空気で浸していく。イントロのギターリフとグルーヴィなベースラインが耳を引く「Lonely」からシームレスに披露された「26時」では、テクニカルな演奏が会場中に響き渡り、プレイ後に客席から歓声が沸き起こった。あっという間に4曲を披露し終えたyonawoは一息つくようにMCへと入り、荒谷は「『Yonawo House』の曲もやりつつ、昔の曲もやっていくので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶した。

MCが終わると荒谷がキーボードの前につき、4人は「yugi」を演奏。その後も、ピンクを基調としたムーディな照明の光の中披露された「ダンス」や、観客を緩やかな揺れへと誘った「good job」など、多彩な楽曲を確かな演奏力で淡々とパフォーマンスしていく。「クリスマスが近付いてきているので、東京だけ特別にやります」という言葉に続けて披露された「はっぴいめりいくりすます」では、赤と緑のクリスマスカラーのライトに照らされた4人が、温かみのあるミニマムなサウンドと柔らかい歌声を観客にじっくりと届けた。続く「雨宿り」では野元がトランペットを模した音を口で鳴らし、会場が大きな拍手に包まれるという一幕も。ライブ後半で荒谷は「ぜひ皆さんも故郷を思いながら聴いてくれたらうれしいなと思います」と語り、4人の地元・福岡の天神を舞台とした楽曲「天神」をパフォーマンス。ワウの効いたギターとタイトなビートが絡み合うダンスチューン「After Party」では、満員のホールに心地いい揺れが広がっていった。

ライブもいよいよ終盤という頃に4人が「矜羯羅がる」を披露し始めると、突如として鈴木真海子(chelmico)とSkaaiが登場。2人は「矜羯羅がる」に鈴木の楽曲「Blue」を織り交ぜ、儚げなウィスパーボイスとキレのあるラップでオーディエンスを魅了した。そのまま6人によるコラボ曲「tokyo」がパフォーマンスされると、撮影OKの合図とともに掲げられた無数のスマートフォンの光が、まるで上空から見下ろした東京の街明かりのように煌々とした輝きを放つ。芳醇なアンサンブルに荒谷、鈴木、Skaaiの3人が穏やかながらも熱のこもった歌声を乗せ、本編が締め括られた。

しばし続いたアンコールの拍手に迎えられてyonawoのメンバーが再び登場。斉藤がドラム、野元がギターを演奏し、4人はアドリブでセッションを繰り広げる。その後、東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)での初ワンマン開催が発表され、会場が歓喜の拍手に沸き立つ中、荒谷は「皆さんがこうやってこの場に来てくれたおかげで、大好きな音楽をやれてると実感します。これからもずっとそういう感謝の気持ちを強く持っていたいと思うので、yonawoを末長くよろしくお願いします」と率直な思いを真摯に語った。そして最後に彼らは「Yesterday」を披露。後半になるに連れて徐々に熱を帯びていく演奏に伸びやかな歌声が乗せられ、深い余韻を残したままツアーファイナルが閉幕した。

「Yonawo House Tour」2022年12月11日 恵比寿ザ・ガーデンホール セットリスト

01. tonight
02. 苺
03. Lonely
04. 26時
05. yugi
06. ijo
07. ダンス
08. good job
09. はっぴいめりいくりすます
10. 雨宿り
11. sunset
12. hanasanai
13. 天神
14. After Party
15. 矜羯羅がる
16. tokyo
<アンコール>
17. Yesterday

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