三月のパンタシアの新曲「ピアスを飲む」が本日4月7日に配信リリースされた。
三月のパンタシアは「青春を、暴く」という新たなテーマを掲げてこの曲を発表。みあ(Vo)はテーマについて「エグみの強い、人間の暗くてどろっと濁った部分。もちろんこれまでの作品にも、そういった楽曲がなきにしもあらずなわけだけど、それでもやや遠慮はあったように思う。その配慮を取っ払って、今後はもっと思い切って、そういった鮮やかな暗黒も曝け出してみたいのです」とコメントしている。
「ピアスを飲む」はみあがTwitterで公開していた書き下ろし小説を原案にした楽曲で、“強すぎる愛情の先にある強い憎しみ”が込められている。作曲は栗山夕璃(Van de Shop)、作詞は栗山とみあが手がけた。
YouTubeではダークな雰囲気が漂うミュージックビデオも公開されている。
みあ(三月のパンタシア)コメント
三月のパンタシアはインディーズ時代から一貫して「淡くて切ない甘やかな憂鬱をはらんだ青春の情景」をモチーフにし、のちにそれを「ブルーポップ」と提唱して音楽表現を続けてきた。
そういった中で、「このテーマは三パシの世界観にそぐわないかな」と選んでこなかった感情も存在する。たとえば、「人に知られたくないからなるべく隠している、強烈で理不尽な思慕」、「思慕が強すぎるゆえに滲みだす、人間の気持ち悪さや恐ろしさ」、「強すぎる愛情の先にある強い憎しみ」、といったエグみの強い、人間の暗くてどろっと濁った部分。
もちろんこれまでの作品にも、そういった楽曲がなきにしもあらずなわけだけど、それでもやや遠慮はあったように思う。その配慮を取っ払って、今後はもっと思い切って、そういった鮮やかな暗黒も曝け出してみたいのです。明るく爽やかな部分だけでない、暗部にもじっくりと肉薄しながら人間の多面性を表現することで、青春、という得体の知れない情景をより解像度高く暴き出したい。
「ブルーポップ」という独自のジャンル性は変わらない。わたしはポップミュージックが好きです。ブルーの彩度により幅広い明暗がもたせることは、物語により深い色味を与えてくれると信じています。
青春を、暴く。
変わらないまま、けれどこれまで通りではない、ここからまたはじまる三月のパンタシアの物語を楽しんでもらえたら嬉しいです。