アニメーション映画「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」のプレス発表イベントが、本日6月13日に東京・EX THEATREで開催された。イベントの後半にはTM NETWORKの3人もステージに登場。この映画のエンディングテーマにテレビ版エンディングテーマ「Get Wild」が採用されることはかねてから告知されていたが、オープニングテーマもTM NETWORKの楽曲になることがイベント内で新たに発表された。
今回のイベントには、こだま兼嗣総監督と冴羽リョウ役の神谷明のほか、本日発表された新キャラクターであるミステリアスな依頼人・アンジー役の沢城みゆき、リョウの育ての親・海原神役の堀内賢雄が登壇。声優陣はそれぞれこの映画に参加できた喜びを語り、堀内はアフレコの前日に緊張で眠れなかったと語った。また、コロナ禍でのアフレコだったため収録は別のスタジオをオンラインでつないで行われたが、沢城は槇村香役の伊倉一恵と神谷というレジェンド声優2人と一緒のスタジオに入ることを切望し、2人の仕事ぶりに感動したことを明かした。シリーズが今作で最終章に突入した気持ちを聞かれた神谷は「これで終わりかなというつもりで演じたけど、どうなんでしょうね? 序章なのかなという印象もある」と今後を示唆するようにコメントした。
さらに、謎の組織の暗殺者・ピラルクー役の関智一とエスパーダ役の木村昴から届いたコメント映像も上映。スネ夫とジャイアンとしてコンビ歴18年になる2人はどちらも「シティーハンター」の大ファンで、関は「神谷さんと伊倉さんのところに台本を持っていって表紙にサインしてもらったんです。何回もお会いしたことあるんですけど、やっぱり『シティーハンター』でお二人に会うっていうのは貴重なので」とうれしそうに話した。これに張り合うように木村が「神谷さんと伊倉さんとLINE交換しちゃいました」と言うと、すかさず関が「俺だってしたもん!」と反応。さらに木村が「木村昴です、って送ったら『すてきなお芝居をありがとうございました』って返事が来ましたもん」と加えると、関が「俺だってまったく同じ文面が来たもん」と返し、木村は「えっ、コピペ?」と驚きの声を上げていた。
そしていよいよ小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登の3人もステージに登場し、オープニングテーマが書き下ろしの新曲「Whatever Comes」になることが明らかに。小室は「1987年にエンディングテーマを担当してから随分時間が経ちましたが、オープニングとエンディングを両方やるのは本当に念願でした」とうれしそうに語った。「どんな曲をリクエストしたのか」と司会から聞かれたこだま総監督は「この作品をよく知ってる方々なので、それほど難しい注文はしていません。こちらから多くは説明する必要がないと思っていました」とTMへの厚い信頼を口に。しかし小室は、曲作りは注文が少ないほど難しいと語り、「『Get Wild』という最大のライバルがエンディングに控えているので、負けず劣らずなオープニングを作らなきゃという気持ちでした」と振り返った。
そしてその「Get Wild」については、小室は「ここまで長く皆さんに聴いていただけるとは夢にも思わなかったです」と語り、宇都宮は「テレビ放送で、エンディングで流れるのを初めて聴いたとき『僕の声だ』っていう感動がすごくて。毎週毎週楽しみに観ていました」と回想。なお劇中では「Whatever Comes」と「Get Wild」のほか、明日6月14日に発売される新作「DEVOTION」の収録曲から2曲と、未発表の曲が使用されるという。
またオープニングテーマの情報と合わせて、劇場公開日が9月8日に決定したことが発表され、映画のメインビジュアルも公開された。
※冴羽リョウのリョウは、けものへんに寮が正式表記。