楽曲のリズムやノリを作り出すうえでの屋台骨として非常に重要なドラムだけど、ひと叩きで楽曲の世界観に引き込むイントロや、サビ前にアクセントを付けるフィルインも聴きどころの1つ。そこで、この連載ではドラマーとして活躍するミュージシャンに、「この部分のドラムをぜひ聴いてほしい!」と思う曲を教えてもらいます。第8回は、ドラマーではないものの、サンプリングやプログラミングを駆使して唯一無二のビートを刻んできたアーティスト・TOWA TEIさんに、好きな曲を挙げてもらいました。
構成 / 丸澤嘉明
ドラムフレーズが好きな曲とその理由
戸川純ユニット「眼球奇譚」
4分32秒間、最高なフィルに始まり、最後まで高橋幸宏節のドラミングが愉しめます。
戸川さんの歌とのデュエットのよう、歌うドラムス。
Sly & The Family Stone「You Can Fly Make It If You Try」
約51秒からの右チャンネル。
Jungle Brothers「Because I Got It Like That」
(1つ前の曲と)どちらも天才。ずっと聴いていたい……からのサンプリングループ。
※編集部注:この曲は「You Can Fly Make It If You Try」をサンプリングしている
The Meters「Cissy Strut」
BACK TO BASICS.
The Metersのスネアの鳴りは独特です。
たまに無性に聴きたくなるスネアの数々。
自身のプレイスタイルに影響を与えたドラマー
昔はトッド・テリーやMAW(Masters At Work)、つまりはSP-1200のハネ具合とかを研究したりもしました。が、Jay Dee(J Dilla)のプロダクション以降は、特に影響を受けたプログラマー、プロデューサーの記憶がありません。
TOWA TEI
1990年にDeee-Liteのメンバーとして、アルバム「World Clique」で全米デビュー。1994年にソロアルバム「FUTURE LISTENING!」をリリース。現在、10枚のソロアルバム、3枚のSweet Robots Against the Machine名義アルバム、高橋幸宏や小山田圭吾らと結成したMETAFIVEでのアルバムなどがある。2023年9月6日にインストアルバム「ZOUNDTRACKS」とオリジナルアルバム「TOUCH」を同時リリースする。
TOWA TEI
TOWA TEI (@towatei) / Twitter