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エビ中、雄大な富士山をバックに10人体制初の「ファミえん」姉メンvs妹メンのユニットコーナーも

「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2023」初日の夜空を彩る打ち上げ花火。
2年近く前2023年08月08日 13:02

私立恵比寿中学の野外ワンマンライブ「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2023」が8月5、6日に山梨・山中湖交流プラザきらら シアターひびきで開催された。この記事では初日5日の模様をレポートする。

コロナ禍による中止を経て、昨年3年ぶりの開催を迎えたエビ中の夏の恒例行事「ファミえん」。新メンバーの桜井えま、仲村悠菜を加えた10人体制で初開催となった今年は観客の声出しが4年ぶりに解禁され、エビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)の歓声がひさびさに湖畔にこだました。

初日の開演時刻16:30を迎えると、ステージ後方の巨大LEDビジョンには過去の「ファミえん」の様子を追ったダイジェスト映像が流れ、名場面の数々にファミリーから大歓声が起こる。ステージにメンバー10人が勢ぞろいしたところで、開幕を告げる号砲のようにウォーターキャノンで豪快な水しぶきが上がった。今回の「ファミえん」の衣装はメンバーカラーをあしらった花びらのようなスリーブが印象的なセーラー服。オープニングナンバー「夏だぜジョニー」を華やかに披露したエビ中は、輪になって「ご存知!エビ中音頭」を踊る。曲中には昨年をもって卒業した柏木ひなたを騎馬戦のように持ち上げていたパフォーマンス“もち神輿”を、真山りかと風見和香を鞍上に迎えた5対5の2騎体制で披露し、ファミリーを喜ばせた。

昨年の「ファミえん」を病欠した小林歌穂は「山中湖に帰ってきたぞ! 私、4年ぶりでした」と笑顔を見せ、安本彩花も4年ぶりの声出しありの「ファミえん」を迎えた喜びを「中学校で言ったら『ファミえん』の楽しさを知らずに卒業してる、というわけですよ……」と表現。各メンバーが自己紹介とともにこの日にかける思いをそれぞれ語ったあとは「ほぼブラジル」のファンキーなサウンドが響き渡る。続く「ラブリースマイリーベイビー」からはファミえん名物のウォーターキャノンが本領を発揮し、何発もの水しぶきを上げてファミリーたち、そして客席エリアに張り出した花道やサブステージに移動したメンバーをずぶ濡れにした。

「ちちんぷい」ではカラフルな巨大バルーンが客席に投げ込まれ、10人のパワフルなパフォーマンスを彩る。続いて披露されたのはメジャーデビューシングル「仮契約のシンデレラ」のカップリング曲だった初期のナンバー「揚げろ!エビフライ」。ファミリーからどよめきが起こる中、真山、安本、小林、星名美怜、中山莉子の年長メンバー5人は客席内に設置されたやぐらに上がり、放水銃で後方のファミリーに次々と水を浴びせた。

水を滴らせた真山が「これぞ『ファミえん』って感じですね!」と満面の笑みを見せたあとは、「イヤフォン・ライオット」から「誘惑したいや」、そして「朝顔」へ。時折そよ風が吹く中、10人は涼し気なパフォーマンスでファミリーを魅了する。続くMCでは今年で10周年を迎えた「ファミえん」を振り返り、星名が「そりゃあ夏の曲が多くなるよね」と、エビ中の歴史に欠かせなくなったこのライブに感慨深げな表情を見せた。そんな「ファミえん」をファミリーとして楽しむなら?という質問に、小林は「パクパクうーたん村(飲食エリア)の全メニュー制覇ですね! そのためには2日間、朝昼晩で……」とアグレッシブな提案をし、メンバーやファミリーを笑わせた。

「イート・ザ・大目玉」「HOT UP!!!」で再びファミリーの熱気を高めたあとは、桜木心菜、小久保柚乃、風見、桜井、仲村の年少組がステージに残る。「まだまだ全然暴れ足りなくない?」という桜木の煽りから披露されたのは、柏木、安本、廣田あいか、松野莉奈の中学3年生時代のユニット・くっつきブンブンの楽曲「いつかのメイドインジャピャ~ン」。年少組ならではのパワフルかつフレッシュなパフォーマンスにファミリーが盛り上がる中、5人は年長組に続いてやぐらに駆け上り、会場の隅々まで手を振った。そして入れ替わりで登場した年長組は、金魚をモチーフにしたという柔らかなフォルムのドレス姿。5人は「響」を壮大なサウンドに乗せて歌い上げ、大人の魅力と実力をアピールした。

安本はくっつきブンブンのオリジナルメンバーだったにも関わらず今回のパフォーマンスに参加できなかったことに「こうやって歳を感じるのですね……」としみじみ口にして、ほかの年長組から「やめてー!」と制止される。その後は年少組の5人も加わり「23回目のサマーナイト」と「kyo-do?」を披露。徐々に陽が傾き始める中、エビ中のキュートさを存分に楽しめるナンバーを連投したあとは、最近のライブではあまり披露される機会のなかった「買い物しようと町田へ」をパフォーマンスし、レアな選曲でファミリーを驚かせた。

悪天候に見舞われることも多い「ファミえん」だが、この日は暑いくらいの快晴に恵まれ、ステージ後方には富士山が堂々とした姿を見せた。しかし今回のステージ後方には巨大なLEDビジョンが設置されていたためメンバーからは富士山が見えず、「肉眼で見えるときに限って……!」とメンバーは苦笑い。そして小林の「エビ中の新しい扉を開く曲」という曲紹介に続き、今年の「ファミえん」のテーマ曲「Summer Glitter」が披露された。オレンジの夕日に照らされた10人が艶やかな表情を見せたあとは、また異なる夏ソング「summer dejavu」へ。会場にはセンチメンタルな空気が漂うが、本編最後の楽曲「サドンデス」で空気は一変。間奏のダンスバトルは真山と風見の一騎打ちとなるが、先に倒れた真山を助け起こした風見が「私立恵比寿中学にビーナスはいらないわ」と微笑み、10人そろっての華麗なエンディングへと導いた。

アンコールの1曲目は「FamilyComplex」。桜井と仲村を加えた新バージョンの落ちサビは各メンバーが花道を進みながら披露していき、エビ中の新時代を印象づけるパフォーマンスとなった。サブステージに勢ぞろいした10人はサイリウムを手に「フレ!フレ!サイリウム」を熱唱。ファミリーとメンバーが揺らすサイリウムの光が、夕闇に包まれる湖畔を美しく照らした。ラストナンバー「ナチュメロらんでぶー」ではステージ後方に大輪の花火が打ち上げられ、10人の笑顔を華々しく染めた。

「エビ中 夏のファミリー遠足 略してファミえん in 山中湖 2023」2023年8月5日 山中湖交流プラザきらら シアターひびき セットリスト

01. 夏だぜジョニー
02. ご存知!エビ中音頭
03. 青春ゾンビィィズ
04. ほぼブラジル
05. ラブリースマイリーベイビー
06. ちちんぷい
07. 揚げろ!エビフライ
08. イヤフォン・ライオット
09. 誘惑したいや
10. 朝顔
11. イート・ザ・大目玉
12. HOT UP!!!
13. いつかのメイドインジャピャ~ン(桜木心菜・小久保柚乃・風見和香・桜井えま・仲村悠菜)
14. 響(真山りか・安本彩花・星名美怜・小林歌穂・中山莉子)
15. 23回目のサマーナイト
16. kyo-do?
17. 買い物しようと町田へ
18. Summer Glitter
19. summer dejavu
20. まっすぐ
21. サドンデス
<アンコール>
22. Family Complex
23. フレ!フレ!サイリウム
24. Go!Go!Here We Go!ロック・リー
25. ナチュメロらんでぶー

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