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男闘呼組が35年ぶりの日比谷野音でラストライブ、トリプルアンコールで成田昭次は感極まって涙止まらず

男闘呼組。前田耕陽(左から2番目)が「REIKO」を歌っているシーン。 (c)AKI SANTIN
1年以上前2023年08月27日 2:07

男闘呼組が昨日8月26日に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でワンマンライブ「祝・日比谷野音 100周年 男闘呼組 2023 THE LAST LIVE -ENCORE- 2023」を開催。この日をもって解散した。

昨年7月にTBS系の音楽特番「音楽の日2022」にサプライズゲストとして出演し、29年ぶりに再結成した男闘呼組。このとき彼らは、1993年の活動休止から30年、デビューから35年の節目である今年8月までの期間限定でバンド活動を再開させることをアナウンスしていた。そして彼らは今年4月から全国ツアー「THE LAST LIVE」で日本各地を回り、8月に東京・日本武道館での4DAYS公演「男闘呼組 LAST FOREVER」を開催。同ツアーの動員数は計35万人に上る。日比谷野音でのライブはこのツアーのアンコール公演という位置付けで、4人が男闘呼組として活動するのはこれが最後となる。日本武道館の8月24、25日の公演と日比谷野音アンコール公演は全国の劇場でライブビューイングも実施され、また日比谷野音ではチケットを手に入れることができなかったたくさんのファンが会場の外で音漏れを楽しんでいた。

サポートメンバーのドラマーとキーボーディストとともにメンバーが定位置に着き、1曲目「ジャニーズ A GO GO」がスタートすると、バンドの周囲に床から火花が吹き出し、早くも会場は興奮の坩堝に。高橋和也(Vo, B)が「1988年8月7日、男闘呼組はこの野音に立ちました。あれから35年、帰ってきたぜ!」と、ひさびさに男闘呼組としてこのステージに立った喜びを爆発させる。「BACK IN THE CITY」ではソロ回しを披露し、ロックバンドとしての確固たる実力をアピール。岡本健一(Vo, G)は観客の熱中症対策も兼ねて、ステージから降りて客席に向けて口に含んだ水を吹きかけた。

昨年の再結成まで男闘呼組としては実に29年ものブランクがあった4人だが、その演奏は小さくまとまらないロック的な荒々しさと卓越したスキルを兼ね備えており、「記念ということでひさびさに集まってみた」という雰囲気は皆無。バンドとしてのラストライブでありながら、今もなお全盛期を更新し続けているような圧倒的なライブが繰り広げられた。この日で解散することについて岡本は「仮にこのまま続けていくとしたら、途中で誰かしらが病気になったり、悲しい別れ方をすることもあると思うので(笑)、だったら元気なうちにみんなの前で解散したほうがいいんじゃないかなって」と冗談交じりに意図を明かした。

高橋の「俺らと一緒に、パーティしない?」という振りから「PARTY」がスタートするが、イントロの途中で岡本は演奏を止め、「パーティするなら、乾杯しない?」と提案して袖から持ち込まれたシャンパンを開けた。突然のサプライズにメンバーたちは「え、ホントに飲むの?」と戸惑いつつ、前田耕陽(Vo, Key)の「35年間、男闘呼組のことを忘れずにいてくれてありがとう!」という音頭で観客とともに乾杯。会場に笑顔があふれ、ステージ上にリラックスした雰囲気が漂った。

「YO-YO」では高橋とオーディエンスが「YO-YO 男闘呼組」「YO-YO いつまでも」「YO-YO あいしてる」「YO-YO 男闘呼組」「YO-YO いつの日か」「YO-YO 帰ってこい」というフレーズでコール&レスポンス。「REIKO」ではそれまで後列で演奏していた前田がショルダーキーボードを構えて前に出てきて、語りを披露しつつ弦楽器の3人とともにステップを踏んでいた。「みはり」が始まるとメンバーの周囲のトーチに火が灯り、厳かで神秘的な雰囲気の中で、成田昭次(Vo, G)の泣きのギターが炸裂した。

「終わらない魂」の曲の途中、ピアノだけを残してほかの楽器隊は演奏を止め、メンバーは1人ずつ観客にメッセージを贈った。高橋は「35年間、本当にありがとうございました。この4人に会えて、みんなに会えて、幸せでした。いつまでも、この瞬間を胸に刻んで、忘れないで生きていこうと思います」と誓い、岡本は「男闘呼組は終わってしまうけど、みんながこうやって元気なうちに解散できることが本当にありがたいです。大事なのはこれから先のことです。皆さんもまた新しい時間が動きますので、惑わされずに1日1日を大切に生きていきましょう」と訴えかける。

そして成田は「35年ぶりに野音でライブができて、若い頃の自分たちと一緒に演奏してるような感じで、当時のことがすごくよみがえるんです。あれから俺たちも50代になって進化したと思うし、皆さんも進化していると思うので、進化した者同士が一体になっている感じが、不思議だなと思って」と言い知れない今の気持ちを説明。「これが最後のライブなんですけど……」と話し始めたところで思いがあふれて涙で声をつまらせ、「正直寂しいんですけど、せっかくまたこうやって4人で音楽をやることができたので、音楽を続けていきます」と決意を新たにした。そして最後に前田が「男闘呼組に入れて最高に幸せでした! このメンバーと一緒に仕事できたことが人生最大の誇りです! 皆さんが応援してくれたことを誇りに思って、これからも生きていきます!」とシャウト。客席からはすすり泣く声も混じりつつ「終わらない魂」のシンガロングが沸き起こった。

アンコールでは「TIME ZONE」「秋」「DAYBREAK」と、男闘呼組の代表曲トップ3と言える3曲を一気に畳み掛け、観客は待ってましたとばかりに大盛り上がりに。メンバーは再びステージを後にするが、拍手は止まずダブルアンコールに突入。ここで披露されたのは、音楽活動を再開した成田が昨年13年ぶりのソロ曲として発表した、“あの頃の俺たち”を思い返す内容の曲「パズル」だった。高橋は「俺たちとみんなを結びつけてくれたピースの歌、みんなも一緒に歌おう!」と呼びかけ、会場は大合唱に。演奏を終えたメンバーは肩を抱き合いながらステージを去った。

それでも客席からの拍手は止まることなく続き、再びステージに現れたメンバーはトリプルアンコールを開始。岡本と成田はアコースティックギターを弾き、高橋はベースを弾きながらブルースハープを吹き、サポートメンバーなしの4人編成で「Forever」が披露された。メンバーは皆、目に涙を浮かべていたが、途中、感極まった成田が涙を流し歌えなくなってしまう。高橋はそれをフォローし、観客も含めて一緒に成田のパートを歌唱。会場を感動で包み、3度目のアンコールは終了した。

公演終了を告げる客出しのBGMとして「パズル」が流れる中、まだまだ終わらせたくない観客はそれに合わせて歌い始める。すると舞台袖からまた4人が現れ、岡本は観客に向けてシャンパンを噴射。前田は「あのね、もうできる曲がない!」と苦笑した。そして高橋の「最後は明るく終わります! ご唱和ください! We are?」という声に、観客が全力で「男闘呼組!」と返して今度こそライブは終了。再結成後の約1年間の活動を、4人は完全燃焼のステージで締めくくった。

「祝・日比谷野音 100周年 男闘呼組 2023 THE LAST LIVE -ENCORE- 2023」2023年8月26日 日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)セットリスト

00. OVERTURE
01. ジャニーズ A GO GO
02. ROCKIN' MY SOUL
03. CROSS TO YOU
04. 自分勝手
05. BACK IN THE CITY
06. ロックよ、静かに流れよ
07. ルート・17
08. ROLLIN' IN THE DARK
09. LONELY…
10. 不良
11. PARTY
12. YO-YO
13. 赤ちょうちんでくらせ
14. REIKO
15. Kids
16. みはり
17. 目で見ちゃだめさ
18. Burn it
19. Midnight Train
20. STAND OUT
21. 終わらない魂
<アンコール>
22. TIME ZONE
23. 秋
24. DAYBREAK
<ダブルアンコール>
25. パズル
<トリプルアンコール>
26. Forever

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